草莽Erlang ── 09. モジュール

口で言うより行うことがErlang習得への近道と信じています。

モジュールとは

Erlangのコードはモジュールに分割されています。モジュールは属性と関数の宣言の列で構成されます。属性も関数も最後にピリオド（.）を打ち終端を示します。

モジュールには関数を1つのファイルにまとめる役割があります。

モジュールで定義された関数は、Module:Function(Arguments) という形で呼び出します。

例としてioモジュールのformat/2関数を呼び出してみます。

> io:format("~ts~n", ["闘魂"]).
闘魂
ok

モジュールの作り方

1. .erlファイルを作る
2. .erlファイルの中でmodule属性にモジュール名をアトムで指定
3. .erlファイルの中でexport属性にエクスポートしたい関数を明示
4. .erlファイルの中で関数を定義

モジュール名は.erlファイルの名前と一致している必要があります。

%% モジュール名を指定
-module(toukon).  
 
%% このモジュールからエクスポートしたい関数を明示              
-export([aisatsu/0, setsumei/0]). 

%% 関数を定義
aisatsu() -> 
  io:put_chars(["元気ですかーーーーッ！", $\n]).

setsumei() -> 
  io:put_chars(["「闘魂」とは己に打ち克ち、闘いを通じて自分の魂を磨くことである", $\n]).

試しに上述のモジュールを実際に作ってみます。

OSのシェルを開きます。

# 遊び用に一時ディレクトリを作成
$ mkdir tmp

# 一時ディレクトリの中に入る
$ cd tmp

# toukon.erlファイルを作ってtoukonモジュールを定義
$ cat <<EOF > ./toukon.erl
-module(toukon).  
-export([aisatsu/0, setsumei/0]). 

aisatsu() -> 
  io:put_chars(["元気ですかーーーーッ！", $\n]).

setsumei() -> 
  io:put_chars(["「闘魂」とは己に打ち克ち、闘いを通じて自分の魂を磨くことである", $\n]).
EOF

# toukon.erlファイルをコンパイル
$ erlc toukon.erl

# toukon.beamファイルが生成されたことを確認
$ ls
toukon.beam toukon.erl

Erlangシェルを開きます。

$ erl
Erlang/OTP 25 [erts-13.1.3] [source] [64-bit] [smp:10:10] [ds:10:10:10] [async-threads:1] [jit] [dtrace]

Eshell V13.1.3  (abort with ^G)
1> toukon:setsumei().
「闘魂」とは己に打ち克ち、闘いを通じて自分の魂を磨くことである
ok
2> toukon:aisatsu().
元気ですかーーーーッ！
ok

自作モジュールの関数がイゴきました ¹

Elixirにも挑戦したい

闘魂ElixirシリーズとElixir Schoolがオススメです。

1. https://qiita.com/torifukukaiou/items/21df3c512308832c4a15#-%E3%82%A4%E3%82%B4%E3%81%8B%E3%81%99 ↩