目的
本記事では、Dockerを用いてOpen OnDemandを動作させる方法を紹介します。これは実運用を目的としたものではなく、デスクトップPCなどローカル環境上でOpen OnDemandを手軽に体験することを目的としています。利用するDockerコンテナには、ColdFront(管理ポータル)や Open XDMoD(ジョブのプロファイル情報を収集・可視化するツール)も含まれていますが、本記事ではそれらの説明は行いません。本記事は、HPC Toolset Tutorialを参考に作成しています。
事前準備
下記の要件を満たしている必要があります。
- 20GBの空きディスク容量
- git(2.17以上)、docker(20.10.12以上)、Webブラウザのインストール
- 2443、3443、4443、5554、6222ポートが空いていること
動作確認はLinux、macOS、Windows 10/11で行われています。Windowsを用いる場合、Windows Subsystem for Linux (WSL) を利用し、Ubuntu仮想マシン内にDockerをインストールしてください。
実行
以下のコマンドを実行します。
$ git clone https://github.com/ubccr/hpc-toolset-tutorial.git
$ cd hpc-toolset-tutorial
$ ./hpcts start
(途中の出力ログは省略)
起動が完了すると、以下のように各サービスのURLが表示されます。
Coldfront URL: https://localhost:2443
OnDemand URL: https://localhost:3443
XDMoD URL: https://localhost:4443
Login to frontend: ssh -p 6222 hpcadmin@localhost
この表示が出たら、WebブラウザのURL欄にhttps://localhost:3443を入力して下さい(コンテナ内のサービスの起動に数分程度かかる場合があるため、表示が出てから少し待つ必要があるかもしれません)。
ログイン画面が表示されたら、以下の情報を入力してログインします。
- ユーザ名:
hpcadmin - パスワード:
ilovelinux
これで、Docker上で動作するOpen OnDemand環境を体験できます。
以下の手順では、リモートデスクトップを起動方法を紹介します。ナビゲーションバーの「Interactive Apps」の「HPC Desktop」をクリックします。
「Launch」ボタンをクリックします。
「Launch HPC Desktop」をクリックします。
リモートデスクトップが起動しました。
終了の方法
環境を終了するには、以下のコマンドを実行します。
$ ./hpcts destroy
$ docker container list
(何もないことを確認する)
$ docker volume list
(何もないことを確認する)
この時点ではDockerイメージ自体は残ったままです。すべてのDockerイメージも含めて削除したい場合は、次のクリーンアップスクリプトを実行してください。
$ ./hpcts cleanup




