VagrantでAWSのインスタンスを指定時間後に停止 #AWS

　AWSのインスタンスを指定時間帯で停止する方法は見かけますが、指定時間後に停止する方法は見かけません。今回は、Vagrantで起動したAWSのインスタンスを指定時間後に停止したいと思います。
　事前準備として、Vagrant及びvagrant-awsプラグインをインストールして置いてください。

　まず、指定時間後の停止については、shutdownコマンドのオプションを利用します。Vagrantのプロビジョニングで以下のコマンドを実行します（指定時間は分単位です）。

sudo shutdown -h +60

ここで問題なのが、AMIでは初期状態でtty経由でのsudoコマンドしか受け付けない設定であることです。そのため、初期状態では以下のエラーメッセージが表示され、プロビジョニングは失敗します。

sudo: sorry, you must have a tty to run sudo

　そこで、回避方法としてプロビジョニングをpty（擬似端末）で実行するよう設定します。なお、このオプションはVagrantの1.4以上のバージョンで適用できます。

config.ssh.pty = true

それでは、Vagrantfileの記載内容を以下に提示します。初回以降のプロビジョニング実行については、VagrantでのAWSのインスタンス起動時にporovisionオプションを指定してください。

Vagrant.configure(2) do |config|
  config.vm.box = "dummy"

  config.vm.provider :aws do |aws, override|
    aws.access_key_id     = 'AWS_ACCESS_KEY_ID'
    aws.secret_access_key = 'AWS_SECRET_ACCESS_KEY'
    aws.keypair_name      = 'AWS_KEYPAIR_NAME'
    aws.security_groups   = 'AWS_SECURITY_GROUP'

    aws.ami = "ami-xxxxxxxx"
    aws.instance_type = "t2.micro"
    aws.region = "ap-northeast-1"
    aws.availability_zone = "ap-northeast-1a"

    override.ssh.username = 'AWS_SSH_USERNAME'
    override.ssh.private_key_path = 'AWS_SSH_KEY'

    # pty will be used for provisioning >= 1.4
    override.ssh.pty = true

  end

  # provisioning with a shell script
  config.vm.provision "shell", inline: <<-SHELL
    sudo shutdown -h +60 &
    sudo ps ax |grep shutdown
  SHELL
end

VagrantでAWSのインスタンスを指定時間後に停止

参照