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Firebase の web アプリにメールアドレスでユーザ登録をさせて確認メールを送る

Last updated at Posted at 2021-08-22

やること

Firebase Authentication で、メールアドレスを使ってユーザ登録をさせ、アドレスの確認メールを送り、メールにあるURLを踏むと、正式登録されるようにします。

注意:firebase v8 で firebaseui を使用しています。firebase v9 では下記の方法ではできません。firebaseui を使うためには、v9 では compat を使用する必要があります。

準備

  • google のアカウント:firebase を使えるようにしておく。参考:Firebase で hello world と表示するページを作る方法
  • firebase のプロジェクトをひとつ作成する
  • プロジェクト内にアプリケーションを一つ作成して apiKey などの情報を取得しておく。

apiKey 情報の取得方法については下記を参照のこと

手順

  • Firebase Authentication でメール/パスワードを有効にする。
  • apiKey 情報を取得する
  • firebase で hosting の初期化をする
  • public ディレクトリ以下にコードを書く
  • deploy する (hosting)

基本、これでいけます。

参考:

いつもながら、上の記事を注意深く読めばできんですけど、ゼロ状態から始めるとつまづくところがあるので、その部分を補完したつもりです。

Firebase Authentication の設定

Firebase で作成したプロジェクトを選びます。

image.png

左側のメニューにある Authentication を選びます。

image.png

右側の画面で Sign-in method のタブを選びます。表示された中にある「メール/パスワード」というところが「無効」になっているのを、有効にします。

image.png

有効にしたら、保存を押します。メールリンクは無効のままで問題ないです。

image.png

これで、メール/パスワードのところの表示が「有効」になればOKです。

Firebase で hosting の初期化をする

ローカルマシンの適当なフォルダ内で下記を実行します。ここでは firebase_auth というディレクトリを作ってます。

実行には npm, node, firebase-tools のインストールが必要です。

参考:

.sh
$ npm -v
7.20.6
$ node -v
v14.17.4
$ firebase --version
9.16.5
$ cd ~
$ mkdir firebase_auth
$ cd firebase_auth
$ firebase init hosting

実行すると、下記のような表示になります。

image.png

Use an existing project を選びます。次に、どのプロジェクトを使うか選択するように言われるので、作成したプロジェクトを選びます。

What do you want to use as your public directory? (public)

と聞かれたら、そのまま Enter を押します。public というフォルダ内にあるファイルが deploy されるようになります。

image.png

残りの設定はデフォルトのままで問題ないです。

apiKey 等の情報を取得する

下記を参照してください。アプリケーションを一つ作らないと、apiKey が取得できないという部分が、つまりやすいようです。

上気の方法で取得した apiKey (コード)は下記のような感じになります。

apiKey 部分を黒塗りしてますが、ここにも文字列が入ってるはずです。

コードを書く

下記のコードでは firebase-ui-auth を利用してます(使わなくてもできます)。

ログイン/ユーザ登録するページ (index.html) と、ログイン後のページ (login.html) を分けてますが、一つにまとめることも、もちろんできます。

index.html
<!DOCTYPE html>
<html>
  <head>
    <meta charset="utf-8">
    <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1">
    <title>Login / Registration </title>
    
    <script src="https://www.gstatic.com/firebasejs/8.8.1/firebase-app.js"></script>
    <script src="https://www.gstatic.com/firebasejs/8.8.1/firebase-auth.js"></script>
  
    <script src="https://www.gstatic.com/firebasejs/ui/4.8.1/firebase-ui-auth.js"></script>
    <link type="text/css" rel="stylesheet" href="https://www.gstatic.com/firebasejs/ui/4.8.1/firebase-ui-auth.css" />
  </head>
  <body>
    <div id="firebaseui-auth-container"></div>

    <script>
      var firebaseConfig = {
        // 上のほうで取得した apiKey 関連のコードをここに張り付ける。
        apiKey: "xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx", 
        authDomain: "xxxxxxxxxx.firebaseapp.com",
        projectId: "xxxxxxxxxx",
        storageBucket: "xxxxxxxxxx.appspot.com",
        messagingSenderId: "xxxxxxxxxx",
        appId: "xxxxxxxxxx"
      };
      // firebase の初期化
      firebase.initializeApp(firebaseConfig);

      var uiConfig = {
          signInSuccessUrl: '/login.html', // ログインに成功したときに飛ぶページ
          signInOptions: [
            {
              provider: firebase.auth.EmailAuthProvider.PROVIDER_ID 
              //メール認証のみ使用する。google 認証などを使う場合はさらに羅列する。
            }
          ],

          tosUrl: '/kiyaku.html',           // 規約とかを描いたページ
          privacyPolicyUrl: '/policy.html'  // プライバシーポリシーを描いたページ
        };
  
        // firebase auth ui を使用
        var ui = new firebaseui.auth.AuthUI(firebase.auth());
        ui.start('#firebaseui-auth-container', uiConfig);
  </script>
  </body>
</html>
login.html
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
  <meta charset="utf-8">
  <title>Firebase Authentication Sample</title>

  <script src="https://www.gstatic.com/firebasejs/8.8.1/firebase-app.js"></script>
  <script src="https://www.gstatic.com/firebasejs/8.8.1/firebase-auth.js"></script>
</head>
<body>
  <h1>読み込み中です。</h1>
  <div id="main"></div>

  <script>
      var firebaseConfig = {
        // 上のほうで取得した apiKey 関連のコードをここに張り付ける。
        apiKey: "xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx", 
        authDomain: "xxxxxxxxxx.firebaseapp.com",
        projectId: "xxxxxxxxxx",
        storageBucket: "xxxxxxxxxx.appspot.com",
        messagingSenderId: "xxxxxxxxxx",
        appId: "xxxxxxxxxx"
      };

    firebase.initializeApp(firebaseConfig);

    firebase.auth().onAuthStateChanged( user => {
      let h1   = document.querySelector('h1');
      let main = document.querySelector('#main');

      if ( user != null ){
        if ( user.emailVerified == false ){
          h1.innerText   = 'ユーザ登録をしました。';
          main.innerHTML = user.email + 'に確認メールを送信しました。';
          user.sendEmailVerification();
        }else{
          h1.innerText   = 'ログインに成功しました。';
          main.innerHTML = user.displayName + 'さんがログインしています。';
        }

      }else{
        h1.innerText = 'ログインに失敗しました。';
      }
    });
  </script>

privacy.html と kiyaku.html も適当に作っておきます(テストだけなら空のファイルでOK)。ここまでで、ファイル構成は下記のようになってるはずです。

.
├── firebase.json
└── public
    ├── 404.html
    ├── index.html
    ├── kiyaku.html
    ├── login.html
    └── privacy.html

deploy する

.sh
$ firebase deploy
firebase deploy

=== Deploying to 'Lchika-sample-2021-0001'...

i  deploying hosting
i  hosting[bbled-store-01]: beginning deploy...
i  hosting[bbled-store-01]: found 2 files in public
✔  hosting[bbled-store-01]: file upload complete
i  hosting[bbled-store-01]: finalizing version...
✔  hosting[bbled-store-01]: version finalized
i  hosting[bbled-store-01]: releasing new version...
✔  hosting[bbled-store-01]: release complete

✔  Deploy complete!

Project Console: https://console.firebase.google.com/project/Lchika-sample-2021-0001/overview
Hosting URL: https://Lchika-sample-2021-0001.web.app

URL にブラウザでアクセスする

deploy 時に最後に表示される Hosting URL https://xxxxxx.web.app にブラウザでアクセスします。

image.png

正常に動作していれば、上のような画面になります。ならない場合は、apiKey 関連のコードが間違っているか、Firebase Authentication の設定が間違っている可能性が高いです。

image.png

未登録のアドレスを入力すると、自動的に登録モードになります。メールアドレスとパスワードを入れて SAVE を押します。

image.png

正常に登録できると、この画面になります。これで、登録したメールアドレスに noreply@xxxx.firebaseapp.com からメールが届きます。メールには確認用の URL が含まれているので、そのURLをブラウザで開きます。

image (1).png

こうなって、登録が完了します。

image.png

登録された状態でメールアドレスを入力すると、今度はパスワードを求められるだけになります。パスワードまで入力して

image.png

認証に成功すると、上のようにログインに成功したという画面が表示されます。

メール確認とかの文面の設定

Firebase のプロジェクトの Authentication の画面の Template のタブのところでいろいろ設定できます。

image.png

登録されたユーザの管理

Firebase のプロジェクトの Users のタブ以下に、登録されたユーザ一覧が表示されます。ユーザの削除やパスワードの再設定の要求、無効化、ユーザ追加などは、このタブから直接できます。

あとはわかるな?

コードは最小限なので、このままではいろいろ問題はあります。あくまで、仕組みの理解のためだけのコードです。

とりあえず、メール確認しないままでもログインはできますが、ログインするたびにメールが送られます(多分)。

また、デフォルト状態ではローカルではテストできません。必ず deploy する必要があります(多分)。

ローカルでテストしたい場合は、下記を参照のこと。

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