久々の投稿なので、軽いネタでも投稿してみます。
最近はもっぱらオラクルの新しいクラウドOCI(Oracle Cloud Infrastructure)を使っています。
デモとかに使用しているインスタンスは、会社から帰るときに落としていくようにしているのですが、クラウド使っているとついつい立ち上げっぱなしで帰って翌朝しまった、ってなる時がありますよね。あとは、飲み会の途中でインスタンスを落としていないことに気づいたけど、PC開くのめんどうくさいなーと思っているうちに忘れる、とかたまにやっちゃったりします。
そんなとき、手元のスマートフォンから簡単にインスタンスを落とせたら便利だなぁ、とか考えていたところ、ちょうどいい OCI Manager というアプリがリリースされたようなので、使ってみました。
アプリのダウンロード
OCI ManagerはiOSのアプリですので、ダウンロードします。
https://itunes.apple.com/jp/app/oci-manager/id1439011461?mt=8
作者は Richard Garsthagen という方のようです。Oracleのオフィシャルアプリではないようですので、困っても公式サポートには聞けなさそうですが、やりたいのはインスタンスの起動停止くらいなので気にせずダウンロードします。
テナンシーのアクセス情報を入力
アプリを起動すると、まずリージョンの選択画面が出てきます。
今回は us-ashburn-1 を選んでみます。
次に、右下の青い南京錠のアイコンをタップします。するとアクセス情報を入力する画面が開きます。
- Tenant OCID
- User OCID
- Fingerprint
- Region
- Private Pem Key
の5項目の入力が必要なので、入力します。
入力する情報の取得方法などは、APIやCLIを叩くときと同じです。わからない方は OCI公式マニュアルのこのあたり とか、OCIのチュートリアルのこのあたり とかを参考にやってみてください。
全部を入力できたら、下の方に Connect というリンクがあるので、それを押します。
接続テストに成功すると、 Loggied in as : <テナンシー名> と <ユーザー名> が表示されます。
実際に接続してインスタンスを操作する
フォルダのような左側のアイコンをタップします。
Compartments という画面が表示されるので、画面を下に引っ張ってリロードします。すると、アクセスできるコンパートメントの一覧が現れます。
好きなコンパートメントを選択すると、その中のインスタンスが一覧で出てきます。
インスタンスをタップすると、こんなふうに下に「Stop」とか「Reset」とかボタンが出てきます。
Stopを押すと、普通のSTOP(強制的にインスタンスの電源を落とす)と、SOFT STOP(ちゃんとshutdownコマンドを打ってからインスタンスを落としてくれる) が選べたりします。これはいいですね。せっかくなのでSOFT STOPを押してみます。
そうすると、インスタンスのステータスがオレンジ色のSTOPPINGになります。
定期的にvNICの情報がチカチカしているので、何秒かに1回クエリをかけて最新ステータスを取得してくれているようです。
無事にインスタンスが停止しました。これで課金の心配もいらないですね!!
その他
普通のコンピュート・インスタンスだけでなく、Autonomous Data Warehouse(ADW)のインスタンスの操作もできるようです。あんまりやる機会はないかもしれませんが、CPUサイズのスケールアップもここからできたりするようです。
まとめ
まだまだできたばかりのアプリなので、インスタンスの情報の表示、起動停止、ADWのスケーリングぐらいしかできませんが、こういったOCI用の周辺アプリはまだまだ数が少ないので重宝しそうです。今後の機能追加にも期待しつつ使っていきたいと思います。
2020/3/11追記 : Android版できたっぽい
作者のrichardさんから、「俺じゃないけど友達がOCI ManagerのAndoroid版作ったんで紹介するぜ」との連絡が。
というわけで、リンク貼っておきます。
なぜか名前が微妙に違って「OCI Monitor for Android」とのこと。でも起動停止もできるっぽいです。
(私はAndroidデバイス持っていないので試しておらず。。。誰か人柱希望)
OCI Monitor for Android
https://oc-blog.com/2020/03/09/oci-monitor-for-android/