ILSpy は無料で使える .NET の逆コンパイラです。.NET プログラムのバイナリコードを C# 言語のソースコードに変換することができます。ここでは 18 歳の新入社員向けに ILSpy のインストール方法を紹介します。
ILSpy の目的
ILSpy は以下のような用途で使われます。
デバッグと解析
.NET アプリケーションの内部動作を理解するために使われます。
セキュリティ調査
セキュリティ研究者がアプリケーションのセキュリティ診断や悪意のあるコードの検出に ILSpy を使用します。
リバースエンジニアリング
特定のアセンブリがどのように機能するかを理解し、必要に応じて改善や拡張を行うために使用されます。
ソフトウェアの内部構造を解析し、動作原理を特定する行為は、リバースエンジニアリングと呼ばれます。商用ソフトウェアは使用許諾契約書でリバースエンジニアリングを禁止していることがあります。他人のソフトウェアをリバースエンジニアリングすることは避けましょう。
ILSpy のシステム要件
ILSpy は以下の環境で動作します。
- オペレーティングシステム:Windows 7, 8, 10, 11 以降
- .NET Framework: .NET 6.0.21 以降
※参考:.NET 6 のインストールがまだの方は以下の記事を参照ください。
ここでは ILSpy 8.1.1 を例にして、Windows 11 へのインストール方法を紹介します。
ILSpy のインストール手順
ダウンロード
ILSpy のダウンロードページにアクセスします。ILSpy 8.1.1 の「Assets」セクションから「ILSpy_binaries_8.1.x.x-x64.zip」(x はバージョン番号)のリンクをクリックします。
https://github.com/icsharpcode/ILSpy/releases
ファイルの展開
ダウンロードが完了したら、ZIP ファイルを右クリックし、コンテキストメニューから「すべて展開」をクリックします。
展開先フォルダの指定
ファイルの展開先を指定します。ここでは例として C:\ProgramFiles\ILSpy_binaries_8.1.1.7464-x64 というフォルダに展開します。
以上でインストール作業は終了です。
ILSpy を使う時は C:\ProgramFiles\ILSpy_binaries_8.1.1.7464-x64\ILSpy.exe を起動します。