Codex CLIとClaude Codeで始めるAI-DLC
AI-DLC WorkflowsをCodex CLIとClaude Codeで使い始める手順を、インストールから最初のワークフロー起動までまとめます。
latestインストーラーは将来別バージョンを指します。バージョンを固定したい場合は、AI-DLC 2.9.0リリースとインストール・更新ガイドで対象版を確認してください。
AI-DLCはコーディングエージェントを置き換えるものではない
AI-DLCは、要件整理、設計、実装、テストなどの開発工程をエージェントと進めるためのワークフローです。Codex CLIやClaude Codeの代替製品ではなく、使っているハーネスに合わせたプロジェクト設定を追加して利用します。
現在の公式導入方法では、aidlc CLIをユーザー環境にインストールし、対象プロジェクトごとにハーネスを設定します。旧来のようにリポジトリのdist/codexを手動でコピーする方法は、現在の標準導入手順ではありません。ネイティブインストーラーはAI-DLCのランタイムを含み、AI-DLC用にBunやNode.jsを別途入れる必要はありません。Codex CLIやClaude Code自体の導入・認証は別途必要です。
手順1: AI-DLC CLIをインストールする
macOS、Linux、WSLでは次を実行します。
curl -fsSL https://github.com/awslabs/aidlc-workflows/releases/latest/download/install.sh | sh
Windows PowerShellでは次のコマンドが公式ガイドに掲載されています。
irm https://github.com/awslabs/aidlc-workflows/releases/latest/download/install.ps1 | iex
インストーラーが案内した場合は、aidlcコマンドにPATHを通してから新しいシェルを開きます。利用可能なコマンドは次のように確認できます。
aidlc version
aidlc --help
スクリプトを実行する前に内容を確認したい場合や、バージョンを固定したい場合は、公式AI-DLC 2.9.0リリースの対象バージョンにあるインストーラーとインストール・更新ガイドを参照してください。
手順2: 対象リポジトリを設定する
AI-DLCを使う既存リポジトリのルートへ移動します。Codex CLIとClaude Codeでは、ハーネスの値を切り替えて設定します。
Codex CLIの場合
cd /path/to/your-project
aidlc config --harness codex
aidlc doctor
Codex CLIは0.145.0以上が公式ガイドの要件です。また、対象プロジェクトはGitリポジトリである必要があります。バージョンは次で確認できます。
codex --version
Claude Codeの場合
cd /path/to/your-project
aidlc config --harness claude
aidlc doctor
Claude Code本体を先にインストールして認証し、モデルプロバイダーを利用できる状態にしておきます。AI-DLCは既存のプロバイダー設定を保つ構成です。
aidlc configは選択したハーネス用ファイルとaidlc/作業領域をプロジェクト内に準備します。既存ファイルを無条件に置き換えるのではなく、管理対象の領域を統合して設定します。変更内容を先に確認するには、適用前に次を実行します。
aidlc config --dry-run --harness codex
Claude Codeであれば、codexをclaudeに変えてプレビューします。内容を確認後、通常のaidlc config --harness claudeを実行してください。ハーネスを選ばず対話形式で設定する方法もあります。
手順3: フックの信頼を確認する
プロジェクト設定後、各ハーネスでAI-DLCのフックを有効にするための操作が必要です。
-
Codex CLI: 起動時に表示されるプロジェクトフックの信頼確認を承認します。対話画面が出ない場合は、設定で生成された
.codex/trust-seed.tomlを確認し、公式Codexガイドの手順で信頼設定を行います。 -
Claude Code: Claude Codeを対象プロジェクトで開き、
/hooksでプロジェクトフックを確認・承認してから、Claude Codeを再起動します。
ここで表示されるフックや権限は、内容を確認してから承認してください。設定後にaidlc doctorをもう一度実行すると、ランタイムやプロジェクト設定、フックの状態を診断できます。
手順4: 最初のワークフローを開始する
Codex CLIでは$aidlc、Claude Codeでは/aidlcを使います。入力プレフィックスが違う点が、日常操作で覚えておく主な差です。
Codex CLI:
$aidlc feature 顧客通知機能を追加する
Claude Code:
/aidlc feature 顧客通知機能を追加する
最初に目的や変更範囲を文章で伝えれば、AI-DLCがリクエストに合うワークフローを選びます。featureのほか、bugfixなどの指定もできます。実行中は要件や設計を確認する段階で質問や承認が入ります。提案を確認し、意図と違う点はその場で直してから進めます。
Codex CLIとClaude Codeの比較
| 項目 | Codex CLI | Claude Code |
|---|---|---|
aidlc configの値 |
codex |
claude |
| AI-DLCの呼び出し | $aidlc |
/aidlc |
| 主な初回操作 | プロジェクトフックの信頼確認 |
/hooksでプロジェクトフックを承認し再起動 |
| 追加条件 | Codex CLI 0.145.0以上、Gitリポジトリ |
Claude Codeをインストールし認証済みであること |
AI-DLC CLIのインストールは共通です。プロジェクトに書き込む設定と会話で呼び出すコマンドを、それぞれ利用するハーネスに合わせます。
既存リポジトリでも使える?
空のリポジトリを新しく用意する必要はありません。AI-DLCを使いたいプロジェクトのルートでaidlc configを実行します。Codex CLIの場合はCodex側の要件としてGitリポジトリが必要です。Claude CodeもAI-DLC専用にリポジトリを分ける必要はありません。
設定前にgit statusで変更を確認し、aidlc config --dry-runの結果を見てから適用すると、既存プロジェクトへの変更を把握できます。aidlc configはローカルのプロジェクト設定を準備する操作です。作業中のソース変更をAI-DLCが勝手にGitへcommit・pushする操作ではありません。実際の変更は、利用するハーネスの権限設定と自分の確認を踏まえて進めます。
まとめ
手順の骨格はCodex CLIとClaude Codeで共通です。aidlcをインストールし、対象プロジェクトでハーネスを選んで設定・診断し、フックを確認してからワークフローを始めます。Codex CLIでは$aidlc、Claude Codeでは/aidlcを使います。