はじめに
◆この記事は何?
質問・相談しやすい環境づくりの実践的なコツを紹介する記事です
◆対象は?
質問・相談に困っているチームメンバーとリーダーの両方が対象です
◆この記事のねらい
質問・相談しやすいチーム環境の構築に役立てていただくことを目指しています。
先に結論
- 「質問・相談の機会」を先につくる
- リーダー側から主導して環境を整備する
- 同期コミュニケーションの例
- 「質問・相談のためのクイックミーティング」をあらかじめスケジュールに組み込む
- 非同期コミュニケーションの例
- 「質問事項一覧」をあらかじめ作成して、質問の方法を定めておく
解きたい課題
多くのチームで、次のような課題があるかと思います。
- メンバー側
- 「リーダーが忙しそうで、質問・相談がしづらい」
- リーダー側
- 「メンバーからの質問・相談が少ない」
上記のような状況はチームの生産性に影響を与える可能性があります。
先手での環境づくり
質問・相談をしやすくするために、事前に機会を設けるのが効果的です。
同期と非同期の両方のコミュニケーション方法を用意することで、より柔軟な対応が可能になります。
チームの状況によって、効果的なコミュニケーション方法は異なります。何が最適かを事前に予測するのは困難です。そのため、「どちらかの方法がうまくいけばよい」という考えで、同期と非同期の両方を準備します。
◆同期のコミュニケーション
例えば、先に「定例の質問タイム」をスケジュールに組み込みます。
他の議題は持ち込まないのがコツです。
メンバー目線では、質問・相談の機会を得ることができます。
リーダー目線では、定期的にメンバーの障壁を取り除くことができます。
◆非同期のコミュニケーション
例えば、先に下表のような「質問事項一覧のフォーマット」を作成して、チーム全員がアクセスできるようにします。
# | 質問 | 回答日 | 回答 | ステータス |
---|---|---|---|---|
1 | ||||
2 |
リーダーが忙しいときは、非同期コミュニケーションが有効です。
メンバー目線では、落ち着いて質問を整理できます。
リーダー目線では、効率的に回答できます。
「先に」が大事
質問の必要性を感じてから、方法を考えるのではなく、事前に質問の方法を決めておくのが望ましいです。事前に決めることで質問のハードルが下がります。
「質問の仕方のフォーマット」を先に決めておくなども有効です。
メンバーから働きかけを待つのではなく、リーダーから働きかけていく方が質問・相談しやすい環境になっていきます。
結果的に、質問・相談しやすい雰囲気が醸成されます。
おわりに
この記事では、質問・相談しやすい環境にするためのコツを紹介しました。
質問・相談しやすい環境構築に寄与できれば幸いです。