はじめに
資格試験の勉強をしていると、自分の専門外の領域を勉強せざるを得ないことがあります。
この記事によって、専門外の領域をより楽しく勉強できるようにするのがねらいです。
AWS認定資格を例に説明しますが、資格勉強に限らず、勉強のモチベーションで悩んでいる人の参考になれば幸いです。
先に結論
- 短期的なモチベーションと長期的なモチベーションに分ける
- 試して、自分は何を楽しめるのか、メタ認知を続ける
背景
普段、私はデータサイエンティストとして働いています。そのためインフラは専門外になります。例えば、ネットワーク領域は普段の業務からさらに遠くなります。
資格試験では、専門外の領域を学ぶ必要が生じる場合があります。例えば、データサイエンティストの私からすると、AWS認定資格のネットワーク領域は専門外です。しかしAWS認定資格を取ろうと思うと、勉強せざるを得ません。
そして専門分野外の領域はモチベーションが低くなりがちです。しかし、どうせ勉強するならモチベーション高く勉強したい上に、学んだことを活かしたいです。
ここでの「楽しく」とは、「モチベーションに依存することなく続けられる状態」を意味します。
本記事では、専門外の領域を楽しく勉強する方法を紹介します。
やりたいことを100個出してみる
結論から言えば、短期的なモチベーションと長期的なモチベーションを分けるのが有効と考えます。
具体的には、やりたいことを100個出してみます。私の場合だと、やりたいこと100個の中に「個人開発」「フルスタックエンジニアになる」「IPA高度資格全冠」などがあります。
普段の業務はネットワークと関連が薄いですが、将来的にやりたいことにはつながります。
やりたいことを100個出してみると、流石に専門外とはいえ繋がるものが見つかります。資格試験の勉強でモチベーションが上がらないのであれば、資格試験と関係ない領域で自分のやりたいことを活用します。
自分のやりたいことなので内発的な動機になりやすく、専門外で楽しくなかった試験勉強が、モチベーションに依存しない楽しい勉強へと変化します。
先に言語化してわかる・やってみてわかるモチベーション
モチベーションには、先に言語化してわかるものとやってみてわかるものがあります。
先に述べた「やりたいことを100個出してみる」は前者です。
やってみて分かるモチベーションも有効に活用していきます。
試して、自分は何を楽しめるのか、メタ認知を続ける
勉強内容は楽しめないのに、勉強プロセスを楽しめることがあります。
私の場合、LT会での登壇やQiitaでのアウトプットはどんな内容でも楽しむことができます。
他には、コミュニティで勉強するのが楽しい人やひたすら演習を繰り返すのが楽しい人もいるかと思います。
よって、いろんなプロセスを試しながら、自分は何が楽しいのかを探してみること、メタ認知することが有効です。
試せる環境を用意しておく
やってみてわかるモチベーションに気づくために、また楽しめるプロセスに気づくために、いろんな勉強方法を試せるような環境にしておくことが重要です。
①解説は分かる用語
例えば、AWSの勉強をするとき、初学者のうちは
「わからない用語」を「わからない用語」で説明される
のような状態になりがちです。
「わからない用語」を「分かる用語」で解説される、自分のレベルに合った場所を模索します。
その適切な場所で、勉強方法を試しやすくなり、楽しさに気づきやすくなります。
②基礎を早めにやっておく
特定の領域でも良いので、早めに基礎を完成させると、勉強方法の試行回数を増やすことができます。
AWS認定資格の場合、AWSからではなくコンピュータサイエンスの基礎から勉強した方がいい場合もあります。学びの対象によって、何が基礎なのか?をきちんと考えることが重要です。
③コミュニティで他の人が試している方法を使う
勉強コミュニティに入ってみると、他の方の勉強方法が分かります。
自分が試すだけでなく、周りの人の勉強方法を観察することで、試行回数を増やすことができます。
様々な勉強方法を試すと、モチベーションや楽しめるプロセスに気づき、最終的にはモチベーションに依存せず楽しく勉強できるようになっていきます。
おわりに
この記事では、専門外の領域を楽しく勉強する方法を紹介しました。
短期的なモチベーションだけでなく、長期的なモチベーションを活用することで楽しみやすくなります。
勉強方法を試すことで自分にとって楽しい勉強方法が見つかるかもしれません。
本記事が参考になれば幸いです。