まえがき
かなり前の話になりますが、株式会社アーク情報システムということろが「BOOT革命/USB」という製品を作っていました。
この製品は、WindowsをUSBに入れる事ができることを売りにしていたソフトで、私は全く使いませんでしたが一応持ってはいました。
今回、SSDの代わりに低容量のUSBメモリを臨時で使いたいという問い合わせがあり、私なりに方法を探ったのでメモとして残します。
注意
この記事で紹介する動作について、一切の責任を負いませんので予めご了承ください。
もし、この記事を参考にし作業する際は、自己責任でお願いします。
検証環境
- Windows 10 Home x64 (ビルド不明)
- VMWare Workstation 16 Player
手順
パーティションの設定
Windows 10の場合、基本的にパーティションは3つ生成されます。
しかし、1つは回復領域であるため無視し、EFI用とシステム用の2つのみで構成しようと思います。
パーティションは以下のようになります。
- 200MB-500MB程度 FAT32 Active
- 残りの容量 NTFS
設定方法は解説しませんがActiveにする方法として、diskpart
でパーティションを選択しactive
コマンドを打つ方法があります。
設定する上で2つのパーティションにドライブレターが割り当てられている必要があります。ここから先の手順では、上からそれぞれE:
とF:
が割り当てられているとします。
イメージの展開
一般のキッティングにも使われているであろうDism
を使います。事前にWindows 10のインストールメディア内のsources/install.esd
を抽出してください。
此処から先の工程では、作業ディレクトリ内に抽出したinstall.esd
が存在し、アクセス権がある状態を想定し記載します。
イメージIDを調べる
管理者権限のPowerShellもしくはコマンドプロンプトで次のコマンドを入力します。
> Dism /Get-WimInfo /WimFile:install.esd
希望するエディションのインデックスを覚えておいてください。
此処から先では、Windows 10 Home(インデックス: 1)
をインストールする前提で記載していきます。
イメージを展開する
イメージを展開します。/Index:
と/ApplyDir:
は各自の環境に応じて変更してください。
> Dism /Apply-Image /ImageFile:install.esd /Index:1 /ApplyDir:F:\
ブートローダーの設定
bcdboot
を使用し、ブートローダーを設定します。各自でE:\Windows
、/l ja-JP
、/s E:
については読み替えてください。
また、/l ja-JP
はなくても動くはずです。
> bcdboot F:\Windows /l ja-JP /s E: /f ALL
設定(OOBE)
あとはUSBメモリからブートし、普通に設定をしていくだけです。