概要
インフラエンジニアの仕事について、概要や知っておくべきことのまとめです。
インフラについて携わった事が無い方や、ITエンジニアなりたての方向けに出来るだけ簡単に説明しておりま3す。
インフラエンジニアについての他の記事は以下にまとめております。
1. インフラとは
インフラはインフラストラクチャー(infrastructure)の略で、生活をするにおいて必要不可欠な基盤で道路、電車、電話、電気、水道などがあげられる。
2. インフラエンジニアとは
ITにおけるサーバ、OS、ネットワーク、ミドルウェア、セキュリティといった基盤部分となる領域を担当するのがインフラエンジニアである。
一口にインフラエンジニアといっても上記の通り、範囲が広いので全てを出来る人は少なく、サーバエンジニアやネットワークエンジニアなど担当が分かれる事が多い。
3. インフラエンジニアの仕事内容
3.1. 設計
システムを作る際に、一番大事な項目です。
どれくらいの規模のシステムなのか、どれくらいの費用が必要かを確認し必要なサーバやストレージ等の性能や台数を決めます。
インフラエンジニアではなく、プリセールス、ベンダー、コンサルタントが行う事もあります。
3.2.構築
設計が決まって機器が納品されたら、機器の設置から設定までを行います。
機器の設置はデータセンターに設置する場合と、お客様オフィス内に設置する場合があります。
機器のラックへの設置については専用のチーム(カスタマーエンジニア/CE)が行う場合が多いですが、インフラエンジニアが自ら機器を箱から取り出してラックに設置する場合もあります。
ラックへの設置が完了したら、サーバ/ストレージ/ネットワークスイッチ間の配線を行い動作確認を行います。
動作確認が完了したら、各機器への設定を行います。
3.3. 運用
構築が完了し稼働が開始したら、正常に稼働し続けられるように運用を行います。
システムの増築や更改によるサーバの入れ替えや設定変更、障害時の対応を行います。
これは構築を行ったエンジニアとは別で運用担当が行うことが多く、大規模なシステムであればインフラは基本的に24時間365日(通称24365)稼働することから、交代制のシフトを組んで監視します。
データセンターへ設置している場合は、データセンターの運用チームにてハードウェアに異常が無いか依頼が可能ですが、自社内にサーバを設置している場合は24時間誰かが待機するという事はせずにZabbix等の監視システムを導入し、サーバやストレージに異常があった際に自動でメールなどの連絡がいくようにすることが多いです。
3.3.1. 障害対応
運用時に障害が発生した場合は原因に応じて対応を行います。
ハードウェアの故障であれば、修理依頼。急激なアクセス増加であれば原因の調査や対応等があります。
3.3.2. インフラ起因でない原因
システムに繋がらないなど、障害が発生してインフラ担当に連絡が来た場合、サーバやハードウェアに問題が無くアプリケーションのバグや設定ミスなどインフラ起因でない場合があります。
その場合は、対応可能な担当部署へ連絡を行い対応を要請します。