ODF構成済みのOCPクラスターでは、手軽にRed Hat Quayをインストールし、コンテナーレジストリとして使用することができます。
注)当記事の内容および画面イメージは2024年10月時点のものであり、今後変更される場合があります。2024年11月、Red Hat Quay 3.13.0 でも同等の手順でインストールし使用可能であることを確認済みです。
Red Hat Quay Operator のインストール
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OpenShift Container Platform コンソールを使用して、Operators → OperatorHub を選択します。
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検索ボックスに Red Hat Quay と入力し、Red Hat が提供する公式の
Red Hat Quay Operator
を選択します。機能、前提条件、デプロイメント情報について記載されている Installation ページに移動します。
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インストールのカスタマイズには、以下の選択肢を使用できます。
i. Update Channel: 更新チャネルとして、最新リリースのstable-3.12
を選択します。
ii. Installation Mode: Red Hat Quay Operator をクラスター全体で使用する場合は、クラスターのすべてのnamespace
を選択します。
iii. 更新の承認:自動
を選択します。
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次のようなpodが起動しています。
$ oc get pods -n openshift-operators NAME READY STATUS RESTARTS AGE quay-operator.v3.12.3-6dd9d8cc8c-94dbl 1/1 Running 0 66s
Red Hat Quay のデプロイ
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次のコマンドを入力して、namespace (デフォルトのnamespaceは、quay-enterprise) を作成します。作成したnamespaceに、プロジェクトを切り替えます。
$ oc new-project quay-enterprise $ oc project quay-enterprise
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Operator インストール完了の画面から
Operator の表示
をクリックし(または Operators Installed Operators を選択してから Quay Operator を選択し)Operator の詳細ビューに移動します。 -
プロジェクトは1で作成したnamespaceを選択します。オプションで、QuayRegistry の
名前
を変更します。これはレジストリーのホスト名に影響します。ここでは、my-registry
と入力します。その他のフィールドはすべてデフォルトのままにします。
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作成
をクリックし、Quay Operator によってデプロイされる QuayRegistry を作成します。 -
QuayRegistry リストビューにリダイレクトされます。作成した QuayRegistry をクリックし、詳細ビューを表示します。
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Registry Endpoint
の値が設定されたら、その値をクリックして UI で新規 Quay レジストリーにアクセスします。
最初のユーザーの作成
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Username、Password、Email の詳細を入力し、Create Account をクリックします。最初のユーザーを作成すると、自動的に Red Hat Quay レジストリーにログインします。
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次のようなpodが起動しています。
$ oc get pods -n quay-enterprise NAME READY STATUS RESTARTS AGE my-registry-clair-app-5457c98f98-67w46 1/1 Running 2 (3m49s ago) 4m3s my-registry-clair-app-5457c98f98-7mdpf 1/1 Running 0 2m35s my-registry-clair-app-5457c98f98-d25l8 1/1 Running 0 65s my-registry-clair-app-5457c98f98-kbb45 1/1 Running 2 (3m38s ago) 3m50s my-registry-clair-postgres-75f9b7f5dc-nkd7q 1/1 Running 1 (3m34s ago) 4m3s my-registry-quay-app-759c59859d-kgqnb 1/1 Running 0 3m5s my-registry-quay-app-759c59859d-p764v 1/1 Running 0 3m6s my-registry-quay-app-upgrade-dsp8s 0/1 Completed 0 4m3s my-registry-quay-config-editor-5d5b468dff-pxllh 1/1 Running 0 4m3s my-registry-quay-database-77cf6fbf7f-bsq2z 1/1 Running 0 4m3s my-registry-quay-mirror-6cd84fdfb5-hwskm 1/1 Running 0 4m3s my-registry-quay-mirror-6cd84fdfb5-m6sj2 1/1 Running 0 3m48s my-registry-quay-redis-68c786fcf4-wpw67 1/1 Running 0 4m3s
補足:イメージのpush
この後、次のサンプルコマンドのようにレジストリにログインし、コンテナーイメージのpush等を実行できます。
$ docker login my-registry-quay-quay-enterprise.xxx.domain
$ docker tag elasticsearch-jp:8.14.1 my-registry-quay-quay-enterprise.xxx.domain/quayuser/elasticsearch-jp:8.14.1
$ docker push my-registry-quay-quay-enterprise.xxx.domain/quayuser/elasticsearch-jp:8.14.1
環境
- ROKS (Red Hat OpenShift on IBM Cloud) 4.14 + ODF
- Red Hat Quay 3.12.3
参考