この記事は 【初心者優先枠】corp-engr 情シスSlack(コーポレートエンジニア x 情シス)#3 23日目の記事です。
1.はじめに
2.何を検討したらよいか
3.契約形態の検討
4.営業担当を見つける
[5.Microsoft Partner Network の活用](#5-Microsoft Partner Network の活用)
6.認定資格の活用
7.支援プログラムの活用
8.まとめ
#1. はじめに
世の中のほとんど情シスのみなさんにとって、Microsoft という会社は切っても切れない存在だと思います。
- Windows のバージョン管理したり・・・
- Microsoft365 をみんなが使えるようにしたり・・・
- Intune で MDM したり・・・
- Power Automate でデータ収集を自動化して、PowerBI でレポート作ったり・・・
- AzureAD のユーザ管理したり・・・
- Azure の利用料をまとめたり、環境作成したり・・・
- そしてこれら全ての問い合わせ対応したり、ライセンス管理したり・・・
などなど。
会社や担当範囲によって様々な関わり方があるとは思いますが、**「MS 製品なんてもう使いたくない!」**って思ってもそうはいかないことの方が多いですよね?
**「せっかくならちゃんと MS と向き合って仲良く生きていこうぜ!!」**ってことで今回は記事を書いていこうと思います。
#2. 何を検討したらよいか
**MS 製品を使っててよかった!MS 製品を使ったおかげで仕事がうまくいった!!**くらい言えるとハッピーですよね。
ただ、ベンダーロックインするような方針を取ってしまうとそれはそれでリスクが生まれます。
もう少しライトに、社内で自由に振る舞えるくらいの範囲で以下のようなことを意識していくのがよいでしょう。
1. サポートの向上
2. コストの削減
#3. 契約形態の検討
みなさん、Office や Azure などはどのように契約しているでしょうか。
MOSP,EA,CSP など様々な形態がありますが、どれを選択するかによって大きく価格が変わってくる可能性があります。
それぞれの特徴は以下記事が分かりやすく説明されています。(TEDさんの回し者ではないです)
もっとも手軽にコストカットできるのはCSPへの移行でしょう。
Office や Azure の利用料を数%カットできる可能性があります。
またプロバイダによっては手厚いサポートが付帯するなど、業務を助けてくれる新しい相談役として使うこともできます。
注意:
- Azure の場合、EAや従量課金サブスクリプションをまたいだリソース移行ができないものがあったり、コスト管理を一元化できないなどのデメリットが発生する可能性があります
- Office系 においても、即時のライセンス購入ができず、数日のリードタイムが必要になります。
#4. 営業担当を見つける
あなたがすでに Azure をそれなりの金額使うような企業に勤めている場合、すでに営業担当が付いているかもしれません。
また、MNP に参加することで新規にアサインされた営業担当から連絡が来るかもしれません。
彼らは、MPN を始めとするパートナー支援のプロフェッショナルです。
本記事の内容をマルっとサポートしてくれたり、新たなお得情報を教えてくれるかもしれません。
また、困ったことがあればエンジニアを交えた相談会を開いてくれるなど、よりよくMS製品を利用するための手助けをしてくれるはずです。
サポートに問い合わせて「うちって担当ついてないですか?」なんて聞いてもいいかもしれないですね。
#5. Microsoft Partner Network の活用
MPN (Microsoft Partner Network) は、MSがユーザ企業を支援するための中心となるプログラムです。
概要については下記にまとめています。とりあえず登録しよう!
正直、この MPN 登録が全てとも言えるかもしれません。
Microsoft365 E3 が 100ライセンス付いてきて、Visio も Power BI Pro もたっぷり使えて、Azure のクレジットも付いてくる・・・
なんて言ったら興味湧きません?
#6. 認定資格の活用
MSP の効果を最大化するには社内の有資格者を増やすことが不可欠です。
MS 製品を使っててよかった!と言うためには社内の仲間作りも重要です。ぜひ認定資格などの仕組みの活用を検討しましょう。
#7. 支援プログラムの活用
スタートアップや専門領域の支援など、様々なプログラムが存在します。
合致するものがあればどんどん使っていきたいところ。
ただし、全てのプログラムを把握するのは困難なので、やはり営業担当に任せてしまうのがよさそうです。
#8. まとめ
上記の他にも、MS との関係性が深まっていくことで、自社プロダクトのマーケットプレース公開や、事例記事の公開、Co-sell(販売連携)などの支援が得られます。
現在の MS 製品の利用度が高いほど、本記事の施策によるコスト削減効果も高くなり、サポートなどにかかる負荷も減っていくでしょう。
とはいえ、これらをフル活用するためには社内の協力を得ていかないといけないので結構大変かもしれません。
しかし、社内を巻き込んでこそ情シス!
みんなでハッピーになる仕事場を作っていきましょー!!