はじめに
MPN (Microsoft Partner Network) 、みなさん活用してますか?
Microsoft製品を利用する会社であればぜひ活用したい MPN ですが、調べてみてもあまり情報がない気がしています。
今回はそんな MPN についてまとめてみたいと思います。
本記事の内容はこれまでの経験に基づく個人的解釈となっております。
Microsoft社の正式見解とは齟齬がある可能性がありますので予めご了承ください。
MPN とは
MPN (Microsoft Partner Network)
一言でいえば、MS と協業して Win-Win の関係を築いていくためのプログラム。という感じです。
対象者
Microsoft のプロダクトを使ってビジネスする会社、個人事業主
例)
- Azure や Microsoft365 などのソフトウェアの販売代理店
- Surface などのハードウェアの販売代理店
- Azure 上にサービスを構築しているアプリケーションベンダー
- Windows for IoT などの組み込み製品を製造しているベンダー
・・・などなど。
実現したいこと
- Microsoft とパートナー企業のネットワーク構築と相互成長
- パートナー企業同士のコミュニティ形成
- パートナー企業プロダクトの販売促進
MPN を利用するメリット/デメリット
メリット
- Azureクレジットや Microsoft365 ライセンスなどの特典が利用できる
- MPN の管理画面から各種情報を管理できる
- パートナー企業のDBに登録し、セールスの窓口として利用できる
- Azure Marketplace への自社プロダクト掲載
- 資格取得の促進として、mstep というサービスを無償で利用できる
- サービスの成長のためのサポートを受けられる(Azureエンジニアによる構成相談など)
- 上記を選任の営業担当がまるっとサポートしてくれる
こんな感じでしょうか。
セールスやデベロップなど多方面でのサポートプログラムを紹介してくれるという感じです。
さらにこのプログラムが進展していくと、よりMSとの協業体制が強くなっていくようです。
特にオススメしたいメリット
Microsoft365 E3 ライセンスや Azureクレジットといった特典はそのまま費用削減につながるため、情シス的な立ち位置の人は成果に結びつけやすくて美味しいポイントなんじゃないでしょうか。
コンピテンシーのランクなどによって特典も変わってきます。以下は Microsoft365 E3 の場合の比較です。
- ActionPack:5ライセンス
- Silver:25ライセンス
- Gold:100ライセンス
以下から特典内容が掲載されたPDFをダウンロードできます。
ActionPackのライセンス表
Silver & Gold 特典の一覧
※獲得するコンピテンシーによっても特典内容が変わりますのでご注意ください
デメリット
- 黙っていればやってくれる・・・というわけではなく、「サポートプログラム紹介してくれる」という感じなので、こちらも手を動かす & 社内を動かす必要がある
- 継続的な運用も必要になってくる
- プログラムの範囲が多岐にわたるため、サポートも「特典のことは分かるけど、サブスクリプションはサポートできない」など融通が利かずヤキモキすることが多い(Microsoftあるある)
登録方法
@dms さんの 「とりあえず、Microsoft Partner Network に登録してみる!これだけなら無料なので 」 にまとまっていますのでご参考ください。
サポートに問い合わせて、「MPN に登録したいんだけど詳しく話聞きたい」という方が早いかもしれません。
まとめ
- Azure など Microsoft製品を利用している企業は MPN をぜひ検討しよう!!
- たくさん特典があるのが魅力