はじめに
弊社では、クラウドを最大活用し DX戦略を達成するために 2023年にCCoEを立ち上げました!当記事ではCCoEを立ち上げる上で、どのようにして実行計画を作成したのかを紹介します。
CCoE立ち上げの経緯等についてはTECH PLAY様のイベントにてお話しました動画がありますので興味のある方は是非ご覧ください![]()
![]()
CCoE(Cloud Center of Excellence)とは
言葉の解釈は様々ありますが、弊社では以下のように定義しています。
「クラウドを利用推進していくために仕組みを整え広めていく専任組織」
全社的にクラウド活用を推進するためには、クラウドに関する知見を持つ人材やノウハウを有する人材を集結させる必要があると考え CCoEが立ち上がりました![]()
CCoEで最初に行ったこと
CCoEの取り組みとして、まずは計画策定が重要だと考え取り組みました。
実行計画は 世界地図
のようなものです。
現在地とこれから向かう目的地(目標)を示してくれます![]()
実行計画を策定することで、今後迷いや途方に暮れる状況が生じた際に、CCoEが何をすべき存在なのか道筋を明確に示してくれる拠り所になると考えています。
CCoE実行計画策定までの流れ
実行計画策定は、弊社のDX基本戦略として定めている「ダイレクトセリングと人の力を、デジタルの力で最大化」を達成することを目的とし、CCoEに組織が求めていることは何か? を考えCCoEメンバーディスカッションを重ねました![]()
ディスカッションはこれから紹介します3つのSTEPを意識しながら行いました。
この3STEPを繰り返し計画をブラッシュアップしていきました。
STEP1 CCoEが提供する価値の検討
行ったことは主に2つです。
- DX基本戦略実現に向けた課題の洗い出し
- CCoEが具体的にはどのような価値を提供するかの精査
1. DX基本戦略実現に向けた課題の洗い出し
課題の洗い出しは、2つの軸でシチュエーション別に課題を洗い出しを行いました。
- システムライフサイクルの各プロセス
- システム・アーキテクチャー(データ/アプリ/プラットフォーム)
課題は、実際に起きていることだけでなくCCoEメンバーが「現場で起きているであろう」という仮説ベースの課題も含めて洗い出しを行いました。
シチュエーション別に可能な限りの洗い出しを行ったことで、課題が見えてきましたので更に整理をし大きく2つの課題に落とし込みました。
- 人材面での課題
- チーム/人によってクラウド活用状況/知見に差がある
- 組織面での課題
- クラウド活用に向けたガバナンス規定が不足している
2.CCoEが具体的にはどのような価値を提供するかの精査
1.で出た課題を解決する為に提供できる価値を更に考え、軸となる価値提供を3つ挙げました。
- 標準化の展開と定着
- クラウドナレッジの底上げと情報の共有・活用
- クラウドコストの最適化
この3️つの価値提供する項目をSTEP2で取り組み領域として落とし込みました。
STEP2 CCoEの取組み領域の策定
取り組み領域に落とし込むうえで意識したことは1点です。
「STEP1で出た課題をクリアするための取り組み領域になっているか」
考えているうちに、願望が強く作用してきてしまい横道に逸れそうに何度もなりました。その度にSTEP1で出た課題/提供したい価値に立ち戻りました。(これ重要
)
この検討を繰り返し行うことで、CCoEが今後取り組むべき領域を導き出しました。

そこから更に深堀りを行うために
「誰の・何のために・どのような価値を提供するか・そのために何に注力するか」
の議論を繰り返し最終的には図の取り組み領域に落ち着きました。

STEP3 CCoEの活動計画策定
STEP2で策定した取り組み領域を、具体的なロードマップに落とし込みました。
(具体的な最終形はお見せできずですがご容赦ください・・)
ロードマップ作成では中期計画、年間計画を立てることでイメージ像をさらに具体的に落とし込み、各取り組み領域毎の目標を立て詳細なタスクを起こしてようやく実行計画が完成です!![]()
![]()
立ち上げタイミングで他業務と並行して行っていたこともあり、約2ヶ月程みっちりCCoEについてチーム全員で議論を重ねていくことでチームイメージをメンバー全員が持つことができたのも非常によかったと思っています![]()
では最後にまとめです。
実行計画策定において重要だと感じたこと
それは、
「定期的にステークホルダーとコミュニケーションをとること」です!
具体的には、「壁打ち会」と称するMTGを定期的に行いCCoEが考えていることとステークホルダーの思いにズレが生じないよう密なコミュニケーションを意識しました。
ステークホルダーとの定期的な対話により得られるメリットは3つあったと考えています。
- 計画と向き合いすぎて狭くなった視野に、広い視野を持つ人から新たな視点でアドバイスがもらえる
- 計画に対するフィードバックや合意を早期に得ることができる
- CCoEが思う悩みに対して助言をいただけることで計画にもすぐ反映できる
「社内ステークホルダーは忙しそうで、アポ取るのも遠慮してしまう・・
」というケースもあるかと思いますが、是非定期的にコミュニケーションを取ることが近道です!
最後に
クラウド活用を全社的に進めていく上でCCoEは大きな役割を担うことになります。
しかしCCoEの立ち上げ、クラウド活用をするにあたり、どのようなアクションを取れば良いかの目標を明確にすることは時に困難です![]()
そのような時に本記事が参考になれば幸いです。
弊社では一緒に働く仲間を募集中です
現在、様々な職種を募集しております。
カジュアル面談も可能ですので、ご連絡お待ちしております!
募集内容等詳細は、是非採用サイトをご確認ください。
