ブロードキャストとは
- 特定の相手を指定せず、同一ネットワーク内に参加するすべての機器に向けて一斉にデータを送信する
- 「ブロードキャストアドレス」などを宛先に指定し送信すると、受信可能な範囲にある機器すべてが、自分宛てとみなして受信する
DHCPサーバーとのやりとり
- 起動したばかりのPCはDHCPサーバーのIPアドレス/MACアドレスがわからない
- 自身のIPアドレスをもわからない状態
- 自身が繋がっているネットワークにブロードキャストし、DHCPサーバーとやりとりを行う
ブロードキャストに使用する2種類のIPアドレス
リミテッドブロードキャストアドレス
- ルータを介して接続されている他のセグメントへは送信されない
- インターネット層(第2層)に接続されているすべてのPCに対するブロードキャスト
- ローカル上のネットワークセグメント上のコンピュータだけが送信対象
- 複数のネットワークアドレスが存在している場合、それらすべてが対象
ディレクティッドブロードキャストアドレス
- ネットワークアドレス部はそのままにして、ホストアドレス部だけをオール1にしたアドレス
ex) IPアドレス:192.168.1.0/24
- このホストアドレス部をすべて1にした
192.168.1.255
というIPアドレスがディレクティッドブロードキャストアドレス - ディレクティッドブロードキャストアドレスでブロードキャストすると
192.168.1.0/24
ネットワークアドレスを持つ全てのPCが通信対象
- トランスポート層(第3層)レベルで同じネットワークアドレスをもつコンピューター全体にブロードキャスト
- ローカルネットワークセグメント上に複数のネットワークアドレスが存在している場合、指定されたネットワークアドレスを持つPCのみが対象
まとめ
- リミテッドブロードキャスト
- ローカルのネットワークセグメントのみがブロードキャスト対象
- ディレクティッドブロードキャストアドレス
- 指定されたネットワークアドレスのみがブロードキャスト対象