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VPPでカスタムB2B Appを配信する際について

Last updated at Posted at 2018-02-08

はじめに

カスタムB2Bアプリケーションをお客様に提供することになるということで、VPPを利用してアプリの配布を行う方法について調べたので、その内容のメモ書き。

概要

Volume Purchase Program(VPP)とは、

  • 組織がAppやブックを一括購入して組織内のユーザに配布できる
  • サードディベロッパが専用に開発したカスタムB2BアプリケーションをVPPストアからプライベートな方法で入手できる
  • アプリの使用権を回収できるため、再配布等に有用である
  • VPPはApple Development Programsの一部(Apple Development Programsアカウントを作成し登録する)である
  • クレジットカードやVPP Creditで購入可能である

事前準備

VPPを利用するために、
 1. Apple Deployment Programアカウントの作成
  登録サイトにアクセスしてVolume Purchase Programへの登録を行います。
  登録時は以下の情報が必要になります。
   ・ 会社の電話番号とEメールアドレス
   ・ 会社のDUNS(Dun & Bradstreet)ナンバー(未取得の場合は取得する
   ・会社の住所
   ・免税資格についての情報

  ※既にDevice Enrollment Program(DEP)に登録している場合は、同じApple IDを使用できます。
  ※ここで登録したApple IDはApple Deployment Program専用のものになります。他のサービスでは使用できません。
  ※他のApple IDを作成した際に使用したメールアドレスでは登録できません。

 2. アカウントの設定
  Apple Deployment Programウェブサイトにサインインして管理者アカウントを作成します。

 3. 管理者の追加
  管理者には管理者アカウント(VPPストアからアプリや書籍を購入できる)の追加を行うことが可能です。
  新しい管理者を作成するには管理者の名前とメールアドレスが必要となります。

アプリケーションの配布について

 アプリケーションの配布方法は、管理配布と引き換えコードによる配布のいずれかが選択できます。

  • 管理配布の場合

  ・ アプリケーションの配布にはMDMまたはApple Configurator 2を利用できます。
  ・ コンテンツを以下の方法で配布できます。
     アプリケーションをデバイスに対して割り当てることができます。(この場合、Apple IDの取得不要)
     アプリケーションをユーザに対して割り当てることができます。(Apple IDの取得必須)
  ・ アプリケーションを無効にして別のユーザに割り当て直すことができます。

  ・ 使用端末1つにつき1つApple IDが必要
  ・ 購入した数量分だけスプレッドシートの形式でコードが提供されます。
  ・ コードの所有権はコードを引き換えたApple IDに移行します。
  ・ コンテンツを以下の方法で配布できます。
    ・サードパーティ製のMDMソリューション
      MDMを利用して、VPPによって提供されたスプレッドシートをMDMサーバにアップロードして配布
    ・Eメール
      引き換えコード URLをユーザに送信。ユーザは各自のモバイルデバイス、またはMacやWindowsパソコンで、各アプリケーションや本のURLをクリックまたはタップするだけ。自分のApple IDで認証した後、すぐにコンテンツの使用が可能
    ・社内のウェブサイト
      専用の社内Webページにアクセスさせてダウンロードさせる
    ・Apple Configurator 2
      アプリケーション引き換えコードのスプレッドシートを読み込んで、管理を行うことが可能

アプリケーション提供側について

 iTunes Connectでアプリの公開を行う際の設定を変更することで、個別向けに公開を行うことができます。

 1. iTunes Connectの登録について
  概要についてはiTunes Connectワークフローを参照ください。
  iTunes ConnectへはApple Developer Programに登録した際のApple ID(チームエージェント)でサインインできます。
  チームエージェントには自動でiTunes Connectのアカウントが付与されます。
  ユーザとして追加する場合にデベロッパアカウントやApple IDは必要ありません。

 2. 非公開で企業へAppを配信する設定について
  非公開で企業へAppを配信するのリンク先を参照ください。

 設定時には配信対象のユーザのVolume Purchase Program用(Apple Deployment Programアカウント作成時)のApple IDが必要となります。
 ※Apple IDがVolume Purchase Program用に作成されたものでない場合、エラーが表示され、そのApple IDは一覧から削除されます。

 ※ iTunes Connectレコードの作成についてはリンク先を参照ください。

おわりに

後日追記修正の可能性があります。
あくまで、メモということで。

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