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【体験記】ORACLE MASTER Silver 2019を2教科とも受験してみた_SQL編

Last updated at Posted at 2022-03-21

はじめに

2021年12月に自己啓発として、いまのお仕事(フロント系システムの運用業務)に関連するOracle Master資格を受験したのでレポートを書きます。

私の知識レベル

2015年頃、Access VBAのツール開発に関わっていたのでSQLコーディングの実務経験はあります。
DBAの実務経験はありませんが、Oracle12c Bronzeとして資格を保有しています。

 ※Oracle Master資格の取得歴
  2015/03 Bronze SQL基礎I 1Z0-017
  2017/05 Bronze DBA 12C 1Z0-065

試験の概要

公式ページによると、"2020年1月より ORACLE MASTER 2019 が導入されました" との事なので、私が前回に受験したとき(2017/05)から試験体系が変わったようです。

どうやらいまの試験体系(ORACLE MASTER 2019)では、
 ・Silverは前提条件なしで受験可能。Bronze取得は前提条件に含まれない
 ・GoldはSilver DBA取得が前提条件になるものの、講座(課金あり)の受講がなくなった分だけ挑戦しやすくなった
 ・Platinumは対象外。(ORACLE MASTER Platinum Oracle Database 12c の旧体系のまま)
となるようです。

受験の方針

Bronze は初学者向けなようなのでスキップし、Silver から受験することにしました。(目標はGold取得!)

上位資格(「Gold DBA 2019(1Z0-083-JPN))を受験するための前提条件は「Silver DBA 2019(1Z0-082-JPN)」取得のみですが、お仕事でSQLをみる機会もちらほらあるので2教科(SQL、DBA)まとめて受験することにしました。
 ①ORACLE MASTER Silver SQL 2019(1Z0-071-JPN: Oracle Database SQL)
 ②ORACLE MASTER Silver DBA 2019(1Z0-082-JPN: Oracle Database Administration I)

なんとなく学習量が少なくてすみそうな「Silver SQL 2019(1Z0-071-JPN)」から着手しました。

なお教材費は自腹なので課金は「Silver DBA 2019(1Z0-082-JPN)」向けの黒本(Silver DBA)のみに絞り出費をおさえつつ試験勉強をがんばることにしました。
 ※受験料は雇い主様にご負担いただける運び

勉強の方法 

学習期間としては1ヶ月くらい。

・体験談で情報収集
 Ping-t の合格体験談(Bronze SQL基礎)から新体系(1Z0-071)に関するものをピックアップ

・Ping-t 最強WEB問題集 Oracle Master 12c Bronze SQL基礎(1Z0-061) で肩慣らし
 通勤時間中に、約120問(Select文、データの制限、単一行関数等)を銀(≒ヒット)にしました。
 当時は無料コンテンツだったこともあり、私は肩慣らし感覚で利用していたのですが、そもそも旧体系の別科目ということもあり、本番試験とはニュアンスと出題範囲が少し異なる点に留意してください。
 勉強時間の短縮にこだわりたければ、肩慣らしは必須ではありません。

公式サイトの受験準備ガイドで出題範囲を確認
 例題も参考になりました。

黒本(オラクルマスター教科書 Silver DBA Oracle Database Administration I)で学習
 第10章〜第23章(約380頁)のほか、データディクショナリビュー、権限とロールに関する箇所を読み込んで、練習問題(各章)&模擬問題(巻末)で理解度を確認しました。
 体感的には本番試験(Silver SQL)の出題範囲の内の6〜7割くらいをカバーできており、内容の深さ・粒度についても違和感なかったです。

公式サイトの試験トピック解説講座で補習
 黒本(Silver DBA)でカバーしきれていないテーマを集中的に学習しました。
  第六回:相関副問合せを使用した行の更新および削除
  第十四回:複数の表の挿入
  第十五回:Merge 文の実行  など
 解説講座は基本的に1つの設問を解説していく内容なので、講座数分の模擬問題があると考えてよいかもしれません。
  ※記事作成日(2022/3/21)時点では、第二八回まで公開されていますので、模擬問題28問分に相当。

公式サイトのサンプル問題で腕試し
 20問しかありませんがとても参考になりました。

(2022/11/11追記)Ping-t 最強WEB問題集 Oracle Master Silver SQL(1Z0-071)(全588問)が公開されました。問題集としてのデキはわかりませんが、現時点で【無料】なのは魅力です。

試験の申し込み

試験を受けるためには「Oracleプロファイル」というアカウントが必要になります。

いざ受験!

試験時間は120分で78問、選択式になります。
私の受けた本番試験では、選択数をすべて指定されてました。("すべて選べ" 形式はなかったです。)
また選択数については正解択が1つの問題は少なく、"2〜3つから選べ" 形式が多かった印象です。

知ってるか知らないかで解く問題が多かった印象ですが、ふんわりとした理解度で臨んだため選択肢を絞りきれず、全問回答するだけで120分を使い切ってしまいました...orz
問題文の読解で悩むことはあまりないので、理解度がしっかりしていれば20〜30分余らせることもできるはず...

あと選択式なので、SQLをイチから記述できるようになる必要はありません。
正しいSQLを問う設問については、各SQLを見比べて題意を満たす択を見出だせればOKです。
一応コーディング経験あれば、記憶が曖昧でも勘(書きっぷりに違和感、エラーになりそうな気配)にもとづいて回答できるアドバンテージ?を得られます。

結果は...?

合格!(正答率 67%)
なお、正答率 63%が合格ラインとなります。

感想

2021/12時点の「Silver SQL 2019(1Z0-071-JPN)」について、
本番試験では全分野から万編なく出題されるため黒本(Silver DBA)のみの学習では怪しいですが、割と充実している公式サイトからの提供情報(試験トピック解説講座、サンプル問題など)を活用することで、黒本(Silver DBAの方)をメイン学習教材に選んだとしても "一応" 合格できることを示せたかと思います。

ちなみに黒本は分厚い(試験範囲 = SQLパート(約380頁!) + α)ですが、内容が整理されていて読みやすい&1頁あたりの文字数はあまり多くないので1週間くらいで目を通せます。
ただ本番試験では細かいところまで問われるので、練習問題&模擬試験を正解するだけでなく、説明パートをしっかり読み込んで(腹落ちするまで何度も読み返して)から本番試験に臨むことが合格につながるかと思います。

実はこの記事を書いている時点でSilver DBAも合格してますが、それについては別記事にしたいと思います。

学習に利用した記事

SELECT文の評価順序の話

参考図書

・SQLの基本をおさらい ※おさらい程度なら第1版でも特に困りません。
SQL ゼロからはじめるデータベース操作

・そもそもデータベースとは...的なところをおさらい
おうちで学べるデータベースのきほん

以上

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