はじめに
この投稿は UiPathブログ発信チャレンジサマー2025 の19日目の記事です。
RPAツール「UiPath」で 2025年4月30日にリリースされた、バージョン「April/25.0」Community版について「個人的に」 まとめたものです。
情報ソース
以下の「UiPath公式リリース」を元にしています。
この投稿で紹介する内容は以下です。
# 1)[Studio] デザイン変更
# 2)[Studio] 分離されたエラーハンドラー(長時間実行自動化)
# 3)[Studio] 高速化(パフォーマンス改善)
# 4)[Studio] 出力パネル改善(ソース切り替え・コンパイルログ確認・検索強化)
# 5)[Studio] 親コンテナの自動配置
# 6)[Studio] Jsonスキーマから変数の型作成
# 7)[Studio] ズーム設定の記憶
# 8)[Robot] スタックトレース改善(ログにエラー発生箇所を記載)
# 9)[Assistant] アクションセンタータブの追加
# 10)[Assistant] 再読み込みボタン
# 11)[UI Automation] アプリブラウザ使用アクティビティがブラウザダイアログスコープを取り込み
# 12)[UI Automation] Chromiumネイティブアプリ署名
# 13)[UI Automation] 文字を入力 アクティビティ に クリップボードで入力 プロパティを追加
# 14)[UI Automation] URLを取得 アクティビティの ページの読み込みを待機 プロパティを追加
# 15)[UI Automation] ウィンドウアタッチモード のプロジェクト設定
1)[Studio] デザイン変更
Studioのデザインが、以下のように少し変わりました。
(1) 新しいカラーテーマ
(2) タイトルバーのコマンドパレット
(3) リボンレイアウトがデフォルトに
(4) 白基調のダイアログボックス
(5) スクロールバーのデザイン変更
(6) 一部アイコンデザイン変更
① 新しいカラーテーマ(白基調になり、青が少なくなりました)
② タイトルバーのコマンドパレット(クリックで検索窓が表示されます)
③ リボンレイアウトがデフォルトに(詳細表示に切り替えも可能です)
④ ダイアログボックスも白基調に(青が無くなりました)
⑤ スクロールバーのデザイン変更(幅が小さくなり、マウスを当てるとバーが表示されます)
⑥ 一部アイコンデザイン変更(より見やすく、濃淡強めになりました)
2)[Studio] 分離されたエラーハンドラー(長時間実行ワークフロー)
エラー発生時に実行される「エラーハンドラー」が追加されました。
従来の「グローバルエラーハンドラー」のようなもので、キャンバス内のフローでのエラー発生時に呼び出されます。複数のタスクに同じエラー処理ロジックを再利用したい場合に便利です。
3)[Studio] 高速化(パフォーマンス改善)
以下の点で高速化されたようです。実感では確かに早くなっています。
1)大きなワークフローを開いたときのスクロールとレンダリングが高速化(最大10倍速)
2)パッケージ検索で広範囲に検索する場合の高速化(数分が秒単位に)
3)コンパイルの高速化(時間が約30%短縮)
4)実行時のローカル変数参照パネルの高速化(10秒が瞬時に)
4)[Studio] 出力パネル改善(ソース切り替え・ログレベル指定・検索強化)
ログ出力パネルのデザインが変わり、細かく絞り込めるようになっています。
1)ソース切り替えの追加(General・Debug・Compiler・Tests)
2)ログレベル指定がプルダウンに
3)検索窓が右側に
5)[Studio] 親コンテナの自動配置
親コンテナ (またはスコープ) を必要とするアクティビティを配置すると、キャンバスに自動的に追加されます。
6)[Studio] Jsonスキーマから変数の型作成
変数のデータ型に「Jsonスキーマから型を作成」が追加されました。PowerAutomateのように、実際のJsonデータを貼り付けて、型定義できます。(手元の環境では、エラーになるので検証できてません)

7)[Studio] ズーム設定
パネル表示のデフォルトサイズをStudio設定画面(ホーム > 設定 > デザイン > デフォルトズーム)で指定できるようになりました。
8)[Robot] スタックトレース改善(ログにエラー発生箇所を記載)
エラーログに、発生箇所が細かく出るようになりました。(どのネストでエラーが起きたのか、出力されます)
9)[Assistant] アクションセンタータブの追加
タブに「アクション センター」が統合され、クリックでの受信トレイ/タスク画面が表示されるようになりました。

10)[Assistant] 再読み込みボタン
ボタンがタブの横に移動しました。
11)[UI Automation] アプリブラウザ使用アクティビティがブラウザダイアログスコープを取り込み
「アプリケーション/ブラウザーを使用」アクティビティのプロパティに「ダイアログの処理」が追加され、ダイアログ表示時の動作が指定できるようになりました。(以前は内部に別アクティビティを配置する形でした)
プロジェクト設定でも指定可能です。
12)[UI Automation] Chromiumネイティブアプリ署名
Chromiumネイティブアプリの検出ロジックが UiPath.AppSignatures という別個のパッケージに分離され、AppSignatures+Driver パッケージの更新でUIオートメーションパッケージ全体を変更する必要がなくなりました。(詳細未確認)
13)[UI Automation] 文字を入力 アクティビティ で クリップボードで入力 プロパティ追加
「文字を入力」アクティビティに「クリップボードで入力」プロパティが追加されました。以下から選択できます。
・なし(クリップボードを使用して入力しない)
・常時(クリップボードを使用して入力する)
・可能な場合(クリップボードを使用して入力できるなら使用)
14)[UI Automation] URLを取得 アクティビティの ページの読み込みを待機 プロパティを追加
要素取得などで指定できる「状態」指定が「URLを取得」アクティビティでも指定できるようになりました。
ページ読込中の状態を回避できます。(なし(None)/対話できる(Interactive)/Complete(完了)のいずれかを指定)
15)[UI Automation] ウィンドウアタッチモード のプロジェクト設定
「アプリケーションブラウザを使用」アクティビティの「ウィンドウアタッチモード」プロパティのデフォルト値を、プロジェクト設定で指定できるようになりました。
終わりに
今回のリリースは、Studioのデザイン周りや細かい機能変更がメインでした。
以上です。
















