はじめに
この投稿は、RPAツール「UiPath」で 2022年8月にリリースされた、バージョン「22.8」について、個人的に纏めたものです。今回は「アクティビティ」に関するリリースについて書きます。
情報ソース
紹介する情報は、以下の「UiPath公式リリース」を元にしています。
目次
今回紹介する内容は以下になります。
# 1)[新規] VBAを呼び出し(モダン版)
# 2)[新規] セルの色を取得(モダン版)
# 3)[新規] タイマー系アクティビティ
# 4)[新規] セッション識別子を取得(モバイルオートメーション)
# 5)[強化] 「キーボードショートカット」の「キー入力間の待機時間」オプションが登場
# 6)[強化] 「スクリーンショットを撮影」アクティビティで「範囲選択」指定が可能に
# 7)[強化] Chromium ウィジェット/Electron のHTMLセレクター解析
# 8)[強化] Kinaxis Java サポート
# 9)[強化] VB6アプリのプルダウンをSelectItem アクティビティで操作可能に
1)[新規] VBAを呼び出し(モダン版)
クラシックからモダンに移植されていなかった「VBA呼び出し」アクティビティのモダン版が新しく追加されました。
2)[新規] セルの色を取得(モダン版)
こちらも、モダンに無かった「セルの色を取得」アクティビティが新しく追加されました。
3)[新規] タイマー系アクティビティ
タイマー系のアクティビティが追加され「処理時間の計測」がしやすくなりました。タイムアウトスコープは、スコープ内で指定秒数経過した場合に例外がスローされます。APIやアプリの処理速度チェックなどで活用できます。
4)[新規] セッション識別子を取得(モバイルオートメーション)
モバイルテストプロジェクトで「端末のセッションID」を取得し、変数に保存できるようになりました。
特定のセッション状態を維持してテストしたい場合などに活用できます。
5)[強化] 「キーボードショートカット」の「キー入力間の待機時間」オプションが登場
キー入力の一つ一つの間に「待機時間」を入れることが出来るようになりました。早すぎる操作で反応しない場合に、少し待機時間を入れることで反応するようにする、などで活用できます。
6)[強化] 「スクリーンショットを撮影」アクティビティで「範囲選択」指定が可能に
モダンアクティビティの「スクリーンショットを撮影」アクティビティで要素を指定する際に、範囲選択 (F3) を使用でき、範囲指定してのキャプチャが可能になりました。
7)[強化] Chromium ウィジェット/Electron のHTMLセレクター解析
Chromium ウィジェットや Electron 等の「Webベースのアプリ」を操作する場合に、今まではUIA等のセレクター (wnd、ctrl) で要素認識していましたが、今後はWeb セレクター (html、webctrl) で認識できるようになり、Chromiumウィジェットを介して、すべての操作が可能になります。
8)[強化] Kinaxis Java サポート
Kinaxis(キナクシス)は、製造業向けのSCM(サプライチェーンマネジメント)/SOP(セールスオペレーションプランニング)システムで有名です。(トヨタも採用しているらしいです)
そのJavaで出来たUiの中で「グリッド テーブル セルの識別とデータ抽出」が強化されたようです。
9)[強化] VB6アプリのプルダウンをSelectItem アクティビティで操作可能に
2000年より前に作られた、かなり古いアプリで「VB6」で作られたものがありますが、そのドロップダウンを「項目を選択」アクティビティで操作できるようになりました。
合わせて、VB6の「MSFlexGridWndClass、ListView20WndClass、MSHFlexGridWndClass」のグリッドデータ抽出もサポートされたようです。
終わりに
今回はアクティビティ編として、アクティビティ関連のアップデートについて書きました。次回は、アクティビティ以外の内容を説明します。
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