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【UiPath】バージョン「2022.2」リリースまとめ(前編)

Last updated at Posted at 2022-02-27

はじめに

この投稿は、RPAツール「UiPath」で 2022年2月にリリースされた、Community Edition「2022.2」について「個人的に」 まとめたものです。

沢山あるので、前編後編に分けて紹介します。今回は前編として「Studio系」のリリースを説明します。
※ 直近の Community Edition「22.1」も含めて紹介します。

公式リリース

紹介する情報は、以下の「UiPath公式リリース」を元にしています。

今回の「version2022.2」は、2022年2月現在ではまだ「Preview」版なので、試してみたい場合は以下の「更新チャネル」でプレビューを選択する必要があります。
image.png

目次

今回紹介する内容は以下になります。

# 1)Studioのパフォーマンス向上
# 2)プッシュ/チェックイン直前にワークフローアナライザーを強制実行
# 3)テンプレート内のカスタマイズ可能フィールド
# 4)後のために保存で「型」を指定(StudioX)
# 5)データマネージャーの改善(StudioX)
# 6)要素選択のスクロールでF2が不要に
# 7)要素をキャプチャでの領域選択
# 8)スクリーンショットを作成 がターゲットなしでも機能するように
# 9)オブジェクトリポジトリからのドラッグ時に変数を自動作成
# 10)表抽出で URL を自動抽出
# 11)マウススクロ-ル でキー操作を考慮
# 12)メールアクティビティの改善
# 13)Match関数アクティビティ(新アクティビティ)
# 14)PowerPointシェイプ名の追加(新プロパティ)

1)Studioのパフォーマンス向上

2021.01のリリースで「.NET」のバージョンが「.NET 6」に更新され、パフォーマンスと安定性が向上しました。
具体的な内容は公開されていません。

2)プッシュ/チェックイン直前にワークフローアナライザーを強制実行

ソース管理へのプッシュごとに、ワークフローアナライザーの実行を矯正するか?を設定できます。リポジトリ上のコード品質を保つ狙いです。
image.png

3)テンプレート内のカスタマイズ可能フィールド

テンプレート公開時に、設定項目を利用者が「自分で設定する項目」を定義できるようになりました。
「テンプレート値としてマーク」をクリックすると、パブリッシュ後に空白のフィールドになり、利用者が入力するフィールドになります。

テンプレート作成時 パブリッシュ後
image.png image.png

4)後のために保存で「型」を指定(StudioX)

「後のために保存」アクティビティで値を保存する際の型を選択できるようになりました。
その値を別のアクティビティで使用する時も、自動で型が反映されます。
image.png

5)データマネージャーの改善(StudioX)

データマネージャーは、プロジェクトに追加している「変数・引数」「アプリ(ExcelやWordやWeb)」などを表示するパネルですが、デザインが改善されました。

以前のデザイン 新しいデザイン
image.png 新規パネルimage.png
フィルタパネルimage.png

6)要素選択のスクロールでF2が不要に

表示されていない、下の方にある要素を取りたい場合には「F2で一時停止 & スクロールで表示」してから洋を取得する必要がありましたが、今回のF2で止めなくても要素が取れるようになりました。
uianime25.gif

7)要素をキャプチャでの領域選択

オブジェクトリポジトリの「要素をキャプチャ」で画面要素を取得する際に、ウィンドウ全体ではなく、領域選択した一部だけで要素を取得できるようになりました。
image.png

8)スクリーンショットを作成 がターゲットなしでも機能するように

「スクリーンショットを作成」アクティビティは「アプリケーション/ブラウザを使用」等の 画面/スコープ指定アクティビティ の外で使用すると「ターゲットまたはUi要素を指定する必要があります」エラーになっていましたが、改善され、単独でも使用できるようになりました。

9)オブジェクトリポジトリからのドラッグ時に変数を自動作成

オブジェクトリポジトリに登録した要素の中で、変数を使用している場合は、ドラッグ時に該当の変数が自動でフローに追加されるようになりました。

10)表抽出で URL を自動抽出

表抽出機能を使って、表形式のデータをデータテーブルで取得する場合に、要素選択時に「テキスト」だけでなく「リンク先URL」や「画像URL」の情報も自動で取得するようになりました。不要な場合は列を削除すればOKです。
image.png

11)マウススクロ-ル でキー操作を考慮

特定のキーを押しながらマウススクロールする操作のために「キー修飾子」がオプションに追加されました。
image.png

12)メールアクティビティの改善

1)返信ヘッダーの拡張

返信する際にヘッダーにセットされる「References・InReplyTo」をヘッダーに含めるようになりました。返信メールから元のメールを識別する際に使用できます。以下のアクティビティで取得したメールオブジェクトのヘッダーコレクションにセットされています。

  • Exchange メール メッセージを取得
  • Outlook メール メッセージを取得
  • IMAP メール メッセージを取得
  • POP3 メール メッセージを取得

2)MicrosoftGraphが 4.5.0 に

MicrosoftGraphを使用するアクティビティのAPIバージョンが4.5.0にアップグレードされ、Windows以外のOSでの認証トークンストレージをサポートするようになりました。

3)パッケージ名が「Mail」になった

パッケージ名が「UiPath.Mail.Activities」ではなく「Mail」に変わりました。
image.png

13)Match関数アクティビティ(新アクティビティ)

Excelのマッチ関数と同じ機能のアクティビティが追加されました。範囲内で指定の値までの相対位置を取得できます。
image.png

14)PowerPointシェイプ名の追加(新プロパティ)

「図形の新しい名前」というプロパティが、以下のアクティビティに追加されました。
シェイプ名を指定することで、その後の編集・特定を可能にするためかと思います。

  • スライドに画像/ビデオを追加
  • スライドにファイルを追加

image.png

終わりに

以上、Community 2022.2 プレビューリリースの紹介でした。

Studio以外のアップデートは、後編で紹介します。

この記事が参考になったら、 LGTMをお願いします。閲覧ありがとうございました。

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