はじめに
この投稿は、RPAツール「UiPath」で 2021年6月にリリースされた、バージョン「21.6」について、「個人的に」 まとめたものです。
沢山あるので、前編後編に分けて紹介します。
今回は後編として「StudioX系とその他」のリリースを説明します。
また、この記事は、UiPathのコミュニティ「UiPath Friends」が企画する「UiPathブログ発信チャレンジ2021サマー」の 30日目の投稿でもあります。
企画の内容は こちら 。カレンダーのURLは こちら です。
公式リリース
紹介する情報は、以下の「UiPath公式リリース」を元にしています。
目次
今回の後編で紹介する内容は下記になります。
- 1)[StudioX]アクティビティパネルの見た目変更
- 2)[StudioX]引数のサポート
- 3)[StudioX]次に追加するアクティビティのリコメンド
- 4)[StudioX]パッケージマネージャーでStudioXで絞り込みが可能に
- 5)[StudioX]新アクティビティ追加
- 6)[StudioX]リスト/配列のサポート
- 7)[StudioX]Excel系の改善
- 8)[TestSolution]テストケースのテンプレート化
- 9)[SAP]オートメーションの改善
- 10)Document Understandingの改善
1)[StudioX]アクティビティパネルの見た目変更
StudioX のアクティビィティパネルが Studio のように「ツリー形式」になりました。
絞り込みをした際に「アクティビティのカテゴリ」も把握できるようになり。選択がしやすくなりました。
2)[StudioX]引数のサポート
データマネージャーの「a」ボタンをクリックすると、プロジェクトの引数を設定できるようになりました。これにより、タスクを Apps などの他の製品と統合できるようになります。
3)[StudioX]次に追加するアクティビティのリコメンド
デザインパネルの「プラス」記号を使用してアクティビティを追加しようとすると、その場所の近くにある他のアクティビティに基づいて、追加するアクティビティが「リコメント表示」されるようになりました。
4)[StudioX]パッケージマネージャーでStudioXで絞り込みが可能に
パッケージを追加または更新するときに、StudioX ユーザー向けに最適化されたパッケージにフィルターできるようになりました。
5)[StudioX]新アクティビティ追加
以下のアクティビティが追加されました。
※ UiPath.System.Activities パッケージを21.6.1-Preview以降に更新する必要あり
No | Name | Description |
---|---|---|
1 | 繰り返し (フォルダー内の各ファイル) | 指定したフォルダ内の子フォルダごとにアクティビティを繰り返す |
2 | フォルダーを選択 | ダイアログボックスを開いて、後で使用するフォルダを選択 |
3 | ファイルを選択 | ダイアログボックスを開いて、後で使用するファイルを選択 |
6)[StudioX]リスト/配列のサポート
リスト型/配列型の変数を操作するアクティビティが追加されました。
※ UiPath.System.Activities パッケージを21.6.1-Preview以降に更新する必要あり
NO | Name | Description |
---|---|---|
1 | Append list item | 既存のリストに新しいアイテムを追加できます。 |
2 | Create list | 保存された値としてリストを作成し、[リストアイテムの追加]を使用してリストにアイテムを追加できます。 |
3 | For each | リストの項目を通じて、含まれているアクティビティを繰り返すことができます。 |
4 | Read list item | リスト内の特定のインデックスにアクセスできます。 |
5 | Update list item | リスト内の特定のインデックスを簡単に更新できます。 |
7)[StudioX]Excel系のアクティビティ
Excel操作系のアクティビティがいくつか追加されました。
※ UiPath.Excel.Activities パッケージを2.11.0-Preview以降に更新する必要あり
NO | Name | Description |
---|---|---|
1 | Remove duplicates | Excelファイルの特定の範囲で重複する行を削除できます |
2 | Protect sheet | Excelで特定のシートを保護できます |
3 | Unprotect sheet | Excelで保護されたシートの保護を解除できます |
4 | Read range | Excelの範囲の値をDataTableとして読み取ることができます |
8)[TestSolution]テストケースのテンプレート化
作成するテストケースの基本構造を簡単に標準化できるように、テストケーステンプレートを導入しました。ワンクリックで任意のテストケースからテンプレートを作成できます。
9)[SAP]オートメーションの改善
以下の内容で改善がされました。残念ながら詳細の情報はありません。
- 「テーブルスコープ」アクティビティの追加
- ALVテーブルで「カラーインデックス」を取得可能に
- ALVテーブルで「ツールチップ」の情報を取得可能に
- ALVテーブルで「マルチヘッダー」をサポート
13)Document Understandingの改善
検証ステーション、パフォーマンス、その他一連の改善がされました。
MLExtractorのトレーニングデータをデータセットにエクスポートする機能も導入されました。.net5フレームワークをサポートするためのアクティビティとOCR.Contractsのアクティビティも導入されました。
終わりに
今回は「StudioXとその他」のアップデートを中心に紹介しました。
「バージョン21.6」の理解に少しでも役立てば幸いです。
この記事が参考になったら、 LGTMをお願いします。
閲覧ありがとうございました。