はじめに
この投稿は UiPathブログ発信チャレンジサマー2025 の20日目の記事です。
RPAツール「UiPath」で 2025年5月19日にリリースされた、バージョン「May/25.0」Community版について「個人的に」 まとめたものです。
情報ソース
以下の「UiPath公式リリース」を元にしています。
今回紹介する内容は以下です。
# 1)デザイン変更(パネル表示位置・アイコン)
# 2)データマネージャー(変数パネル廃止)
# 3)動的変数の名前空間を自動的にインポート
# 4)エージェント呼び出し(長期実行ワークフロー)
# 5)右クリック追加で新規作成(長期実行のワークフロー)
# 6)右クリックでBPMNファイルインポート(長期実行ワークフロー)
1)デザイン変更(パネル表示位置・アイコン)
パネル内のタブが上部に移動しました。
スペースがあれば「文字」で表示、無い場合は「アイコン」で表示されます。
分かりにくいアイコンもあるので、よく使うものは覚えておいたほうが良さそうです。
例)データマネージャ、出力パネル
アイコン | 内容 |
---|---|
![]() |
プロジェクトエクスプローラ |
![]() |
アクティビティ |
![]() |
スニペット |
![]() |
プロパティ |
![]() |
オートパイロット |
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テストエクスプローラ |
![]() |
概要 |
![]() |
オブジェクトリポジトリ |
![]() |
エラーリスト |
![]() |
データマネージャ |
![]() |
出力 |
![]() |
ブレークポイントとブックマーク |
2)データマネージャー(変数パネル廃止)
従来の「変数パネル」が無くなり「データマネージャーパネル」に統合されました。
見た目は「変数パネル」のような 表形式 が採用されたので、名前が変わってリニューアルしたような形です。
変数の新規作成は「変数を作成」クリック、編集は、行クリックで編集可能になります。
(Ctrl+Vなどのショートカットキーは、まだ想定外の動きをします。今後の改善に期待)
3)動的変数の名前空間を自動的にインポート
アクティビティが出力する値の型がプロジェクトにない場合、自動でインポートされます。
⇒ エージェントの呼び出し時に「入出力値を簡単に使用できる」ため、のようです。
(以下、公式リリースの画像そのまま拝借)
4)エージェント呼び出し(長期実行のワークフロー)
エージェントビルダーで作成したエージェントを、「ジョブ実行」アクティビティで呼び出せるようになりました。いつものワークフローから呼び出すことができます。
エージェントの場合、プロセス名の後ろに「(Agent)」と表示されます。
5)右クリック追加で新規作成(長期実行のワークフロー)
プロジェクトパネルで「右クリック > BPMNファイルをインポート」で、BPMNファイルをインポートできます
BPMNファイルは、ビジネスプロセスのモデリングに使用される国際標準
(Business Process Model and Notation)のファイルです。
業務プロセスを可視化し、関係者間で共有するための図として利用されます。
(プロセスマイニングやプロセス可視化のソフトでは、BPMN形式でフローを出力できます)
6)右クリックでBPMNファイルインポート(長期実行ワークフロー)
終わりに
今回のリリースは「変数パネル廃止/データマネージャーに統一」が大きな変更でした。
データマネージャーはまだ初期リリースで使いにくい部分もあるので、更なる改善を期待します。