2024/5/10現在、Laravelの最新バージョンは11です。
この時点で、Laravelを含むDocker環境を簡単に構築できるLaravel Sailを利用すると、Laravel 11およびPHP 8.3の環境となります。
弊社の現在の最新環境はLaravel 10およびPHP 8.2のため、このバージョンに合わせた環境をSailで用意する手順をまとめました。
環境情報
項目 | バージョン |
---|---|
OS | macOS 13.6.5 |
Docker Desktop | 4.22.1 |
Laravel Sailを利用したLaravelプロジェクトの生成
macOS向けのLaravel Sailを利用したLaravelプロジェクトの生成手順は以下にあります。
標準のまま生成する場合は、以下のコマンドを実行します。(プロジェクト名を example-app
とする場合)
$ curl -s "https://laravel.build/example-app" | bash
このとき、クエリパラメータとして php=82
のように導入するPHPのバージョンを指定することができますが、Laravelのバージョンは指定できないようです。
ただ、ここでPHP 8.1を指定するとLaravel 10で構築されるようなので、まずはこれでプロジェクトを生成します。
$ curl -s "https://laravel.build/example-app?php=81" | bash
プロジェクトのファイル一式が生成されたら、その中に含まれる docker-compose.yml 内の★箇所を 8.1
から 8.2
に変更します。
services:
laravel.test:
build:
context: ./vendor/laravel/sail/runtimes/8.2 # ★
dockerfile: Dockerfile
args:
WWWGROUP: '${WWWGROUP}'
image: sail-8.2/app # ★
Dockerイメージを再構築します。
$ sail build --no-cache
Sailを起動し、バージョンを確認します。
$ sail up -d
$ sail artisan --version
Laravel Framework 10.48.10
$ sail php --version
PHP 8.2.18 (cli) (built: Apr 11 2024 20:37:35) (NTS)
http://localhost/ でLaravelの初期画面にアクセスします。
これでLaravel 10とPHP 8.2の環境になりました。
データベースをPostgreSQLに変更する
標準では一緒にMySQLがインストールされますが、弊社ではPostgreSQLが主流なのと、Redisも利用しているため、対象を変更しようと思います。
この場合、プロジェクト生成時に実行するコマンドに、以下のように with=<service>,<service>,...
を指定します。
curl -s "https://laravel.build/example-app?php=81&with=pgsql,redis" | bash
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