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NextJS を Lambda にデプロイするツールを試してみた

Last updated at Posted at 2023-11-08

モチベーション

弊社の場合BFFとして、AWS AppSync を使って GraphQL の API を立てて、その後段の DynamoDB への操作をしています。

ざっくりアーキテクチャ.png

管理画面や CMS として、 kintone を使っているのですが、 DynamoDB と kintone 内部のストアでデータをそれぞれ持った状態で同期させ続けているのですが、これがだんだん辛くなってきました。

そこで、直接 AppSync 経由で DynamoDB の中身を CRUD 出来る管理画面を作りたいです。

しかし、現在、AppSync の認証はフロントエンドからはOIDC、バックエンドはIAMという設定にしており、ビジネス担当者側が求めるデータの確認や処理を安全に実現することが難しそうです。

そこで、「Lambdaで管理画面を動かしてしまえ」という発想に至り、いろいろ調査をしています。

その中で、見つけたツールを動かしてみたので、その備忘録です。

さわってみたもの

Nets.js で build したものをいい感じに AWS までデプロイしてくれそうです。
スタティックなものはS3に、画像とSSRしそうなものは Lambda に。ということみたいです。

Next をつくってみる

Next 14 に対応してるとは書いてないので、13を指定します。

npx create-next-app@13.5.6 next-lambda-app

yarn になれているので、package-lock.json を消したりなんだりして

yarn dev

動きました。

ツールを使っていく

ツールを入れます

yarn add @sladg/nextjs-lambda

ルートにある next.config.js を以下のように変更します

/** @type {import('next').NextConfig} */

module.exports = {
	compress: false,
	output: 'standalone',
	experimental: {
		esmExternals: false, // optional
		externalDir: true, // optional
	}
}

Readme にある通り、 yarn buildyarn --package @sladg/nextjs-lambda cli pack と進めていくと、ここでエラーに

Process failed with error: Error: Public folder assets must be nested in public/assets folder.

現状だと、public ディレクトリの配下に直接 next.svgvercel.svg の2つが入っているため、もう一つ assets をつくって入れてあげます。

画像のパスが変わってしまったので、app/page.tsx 内部の <Image /> 内部の src をassets 配下に変更してあげます

再度挑戦

yarn build のつぎに、 yarn --package @sladg/nextjs-lambda cli pack を叩くと、next.out というディレクトリが出てきました

next.out
├── assetsLayer.zip
├── code.zip
└── dependenciesLayer.zip

yarn --package @sladg/nextjs-lambda cli deploy を叩いてみます。

パッケージ不足で怒られたので、以下のように3つパッケージを入れたら、上記のコマンドが通りました。

yarn add envalid
yarn add @aws-cdk/aws-apigatewayv2-alpha
yarn add @aws-cdk/aws-apigatewayv2-integrations-alpha

どうやら、AWS CDK が動いてるようです。
デプロイされたみたいなので、CloudFormation を覗きに行ってみます

作られた構成

以下のような構成ができていました。

デプロイされたもの.png

  • クライアントは CloudFront にアクセス
    • CloudFront に設定されてる Origin は三つ
      • S3
      • API-GW の /_server
      • API-GW の /_image
  • Static なものは S3 に。画像も入ってる。
  • SSR は API-GW(HTTP) と Lambda に
  • 画像の最適化?をしてくれる Lambda も動いてる。
    • これはこのツールの作者の別パッケージらしい。細かい動きは一旦保留。

感想と今後

  • Next.js を サーバレスに AWS 上にデプロイするのがすごい簡単にできた
  • 複数環境やIaCを考えると CDK で対応したくなるが、一応そのための説明が書いてあるので、やってみる。
  • Image の Lambda が何をやっているのかわかってない
  • Lambda のログとか、こっちで制御できるのか確認
  • そもそもこれで、AppSync叩けるのか!!笑
  • 力尽きたので、一旦終了ね

他の選択肢

  • Amplify Hosting でも Next.js に対応しているが、あっちは SSR側が Lambda@Edge なので、制約が強めなのが、やりたいことから考えると不安である
  • AWS 公式が用意しているものもあるので、こっちを先にやっておくべきなのでは?笑
    • Lambda Web Adapter

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