・ステートレス
ステートレスのメリットとしては、状態を保持する必要がないため、システムの作成が簡単です。
しかし、デメリットとしては、通信エラーが発生した場合に状態を持っていないため、例えば注文サイトの買い物カゴに商品が入っていない状態で再度注文すると、2つの注文が届いてしまう可能性があります。また、一回一回指示を出す必要があるため、やり取りが煩雑になることもあります。
・ステートフル
一方、ステートフルのメリットとしては、状態を持っているため、前回の状態との差分だけ指示を出せば済むため、やり取りが短くなります。また、通信エラーが発生した場合でも、ステートフルは状態を持っているため、クライアントに対して「既に注文ずみですが、もう一つ注文しますか?」といった確認を行うことができ、注文エラーを防ぐことができます。
しかし、ステートフルは一台一台のクライアントの状態を管理する必要があるため、接続するクライアント数が多くなると処理が複雑になるデメリットもあります。
このように、ステートレスとステートフルにはそれぞれメリットとデメリットがあります。