ある日の午後、突然私のPCのネットワークが沈黙しました。隣の席の同僚は問題なく接続できている。どうやら、これは私のPC固有の問題のようです。有線接続の表示を確認すると、確かに接続が途切れていました。
第一容疑者、ケーブル現る!
真っ先に疑ったのは、接続に使っているLANケーブルです。「犯人はケーブルか?」そう直感し、私は手持ちの別のケーブルに差し替えてみました。すると、あっけなくネットワークに接続成功!「やはりケーブルが犯人だったか!」と安堵したのも束の間、新たなケーブルが別のネットワークハブに繋がっていることに気づきます。
「もしや、真犯人はケーブルではないのでは?」名探偵の私の直感が囁きました。私は改めて、元のケーブルが繋がっていたハブへと目を向けました。
真犯人、ついに姿を現す!
元のハブに接続されていたケーブルを抜き、問題のハブに差し込み、もう一方をPCに接続します。結果は変わらず、ネットワークは沈黙したまま。ケーブルは問題ない。では、ハブが怪しい?
「もしかしたら、ハブの先のポートが壊れているだけかもしれない」そう考え、ハブの上流にある別のハブのポートと差し替えてみましたが、やはり状況は改善しません。これで、このハブが真犯人であると確定しました。
真犯人の動機とは?
ハブが原因だと分かったものの、なぜ「善良な」ハブがこのような事態を引き起こしたのか?私はさらに観察を続けました。すると、ハブのポートランプが点滅を繰り返していることに気づきます。PC側も一瞬だけ有線接続の状態になるものの、すぐに切断される。これはまさか、ハブが再起動を繰り返しているのでは?
私は恐る恐るハブに触れてみました。すると、驚くほどの熱さ!他の稼働中のハブを触って比較してみると、やはり問題のハブだけが異常に高温です。特にプロセッサーがあると思われる部分の熱がひどい。このことから、熱暴走がネットワーク不調の原因ではないかという推測に至りました。
冷凍庫から保冷剤を取り出し、ハブを冷やしてみると……しばらくして、ネットワークが回復しました!やはり、熱暴走が真犯人だったのです。
事件の真相と教訓
今回の事件の真犯人はハブでした。しかし、そのハブが凶行に及んだのは、設置場所の悪さと近年の暑さが原因だったのです。風通しの悪い場所に置かれていたため熱がこもりやすく、そこに暑さが加わったことで、ハブは耐えきれずに熱暴走を起こしてしまったのです。
「ハブは悪くない。悪いのは人間だ!」
私はすぐにハブを涼しい場所に移しました。これにより、事件は無事解決。最初からハブに無理をさせないような運用をしていれば、この事件は起こらなかったのかもしれません。
後日談
後日、このハブはより高性能なハブに交換されたそうです。
どんな良い構築も、どんな良い運用も、純粋なリソース力(お金)には敵いませんね。
最初からいいやつ使っておけという話。