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この記事は、勉強会コミュニティにまだ参加したことはないけれど、少し気になっている人に向けて書いています。

  • 行ってみたい気持ちはある
  • でも少し不安がある
  • 自分のレベルで参加していいのかわからない

そんな人に向けて、勉強会コミュニティで得られるものや、最初の一歩の考え方を書いてみます。

はじめに

技術を学ぶ手段は、いまやたくさんあります。本や動画、ブログ、SNS、生成AI。ひとりでも学べる時代です。

それでも勉強会コミュニティに参加する価値は今も大きいと思っています。なぜなら、勉強会は知識を増やす場であるだけでなく、学びを続けるきっかけや、社外の視点に触れる機会にもなるからです。

初めて参加するときに感じる不安について

まずよくあるのは「初心者が参加しても大丈夫なのか」という不安です。発表タイトルが難しそうに見えたり、参加者がみんな詳しそうに見えたりすると、「自分がその場にいていいのだろうか」と思うのは自然です。
でも、最初から全部わかる必要はありません。勉強会は試験会場ではなく、学ぶための場で発表内容を100%理解できなくても、「こういう世界があるのか」と知るだけでも価値があります。

次に多いのが、「知り合いがいないから行きづらい」という不安です。これもよくわかります。すでに輪ができていて、自分だけ浮くのではないかと感じることもあるでしょう。
ただ、誰でも最初は初参加なので、最初から積極的に話しかけたりする必要はありません。まずは参加して、雰囲気を知るだけで十分です。

そして、「レベルが高そうで怖い」と感じる人もいます。たしかに、勉強会によっては経験豊富な人が多く見えることもあります。でも、それは参加してはいけない理由ではありません。自分の外側にある世界に触れるだけでも、勉強会には価値があります。

もうひとつ、最初に知っておくと気が楽になることがあります。それは、コミュニティは必ずしもずっと居続けるものではないということです。参加してみて「なんとなく合わない」と思ったら、無理に居続ける必要はありません。最初の参加を、重い決断として考えずに「まず一度試してみる」「自分に合うか見てみる」くらいで十分です。

勉強会は、「できる人だけが行く場所」ではなく学びたい人が集まる場所ので最初は聞くだけでもいい。感想をひとつ持ち帰るだけでもいい。そのくらいの気持ちで参加して大丈夫です。

経験年次ごとに変わる、勉強会コミュニティの価値

勉強会コミュニティの良さは、単に「知識が増えること」ではなく、その価値は経験年次によって少しずつ変わります。自分の立場に引き寄せて考えると、参加する意味が見えやすくなります。

ジュニアエンジニアにとって得られるもの

ジュニアエンジニアにとって大きいのは、会社の外の世界を知れることです。

仕事を始めたばかりの頃は、今いる職場のやり方が基準になりがちです。開発の進め方、使っている技術、レビューの文化、学習の仕方。それが世の中の標準なのか、たまたま今の環境の特徴なのかは、なかなかわかりません。

勉強会に参加すると、そうした「外の世界」に触れられます。たとえば、同じPythonの勉強会でも、ある人はWeb APIの話をしていて、別の人は業務自動化、さらに別の人は画像処理や機械学習の話をしている、ということがあります。同じ技術でも、現場が変わると使い方もまったく違う。そういう発見は視野を広げてくれます。

また、今の自分に足りない視点が見えやすくなるのも大きな価値です。ひとりで学んでいると、「何がわからないのかがわからない」状態になりがちです。でも、勉強会で発表や議論に触れると、「設計ってこういう観点もあるのか」「運用ってそんなに大事なのか」と、次に学ぶべき方向が見えてきます。

さらに、ロールモデルを見つけるきっかけになることも大きいと思います。まだ数年目なのにLTで自分の学びを楽しそうに話している人を見ると、「こういうふうに成長していく道もあるのか」と感じることがあります。雲の上の存在ではなく、少し先を歩いている人に出会えることのほうが、ずっと現実的で勇気になります。

ミドルエンジニアにとって得られるもの

ミドルエンジニアになると、勉強会コミュニティの価値は少し変わります。この段階で大きいのは、自分のやり方を相対化できることです。

ある程度経験を積むと、自分なりの進め方や設計の考え方ができてきます。それは強みですが、同時に知らないうちに視野が固定化していく時期でもあります。勉強会では、他社の実践や別のチームの考え方に触れられます。
たとえば、「コードレビューの工夫」の話だと思って聞いていた発表が、実は「レビューしやすい設計とは何か」「チームで知識をどう残すか」という話までつながっていることがあります。そういう経験をすると、「今のやり方が間違い」というより、「他にも見方がある」と気づけます。これはミドルにとってかなり重要です。

また、スピーディーな情報キャッチアップができることも大きな価値です。技術の変化が速い今、すべてを自力で追い続けるのは簡単ではありません。勉強会コミュニティでは、実際に試した人の話や、現場で使ってみた感想、注目されているテーマの温度感に触れられます。

さらに、発信やLTが成長のきっかけになるのもこの時期です。“わかったつもり”のことでも、5分のLTにまとめようとすると意外とうまく説明できません。そこで初めて、自分がどこを理解していて、どこを曖昧にしていたのかが見えてきます。

ミドルエンジニアにとって勉強会コミュニティは、知識を受け取る場というより、自分の実践を磨き、外の視点で点検し、変化を追い続ける場になっていくのだと思います。

シニアエンジニアにとって得られるもの

シニアエンジニアになると、勉強会コミュニティの意味はさらに広がります。
この段階で大きいのは、自分の経験を言語化して整理できることと、コミュニティへ還元できることです。

経験が増えるほど、自分の中には多くの判断基準や勘所が蓄積されます。ただ、それらは意識して言葉にしないと、暗黙知のままになりがちです。勉強会で話したり、誰かに説明したりすることで、自分が何を大事にしてきたのか、どんな判断をしてきたのかが整理されます。これは若手に伝えるためだけでなく、自分の思考を再確認するうえでも大きな意味があります。

また、シニアエンジニアにとって勉強会コミュニティは、後進育成や還元の場でもあります。自分がかつて誰かの発表や場に励まされたように、今度は自分がその役割を担う側に回れます。発表そのものだけでなく、質問に答えること、場の空気をつくること、初心者が入りやすい雰囲気をつくることも立派な貢献です。

さらに、立場を超えた傾聴力や共感力が磨かれることも大きいと思います。たとえば、発表後に経験の浅い人から「そもそも、なぜその設計が必要なんですか」と聞かれることがあります。シニアエンジニアからすると前提になっていることでも、相手にとってはそこがいちばんの疑問だったりします。そういう場面に向き合うと、「正しいことを言う」だけでは足りず、「相手がどこで引っかかっているのか」を理解して話す必要があると気づかされます。

そしてもうひとつ、業界全体の流れや技術への期待値を捉え直せるのも大きな価値です。シニアエンジニアほど責任範囲が広くなるぶん、目の前の案件だけではなく、少し広い視野で物事を見る必要があります。勉強会コミュニティは、そのための定点観測の場にもなります。

勉強会コミュニティは、学びを続けるための場でもある

ここまで、経験年次ごとの価値を書いてきました。ただ、どの立場にも共通する価値があります。
それは、勉強会コミュニティが学びを続けるための場でもあるということです。

勉強会の価値は、新しい知識を得ることだけではありません。そこには学びを継続するためのリズムや刺激があります。

ひとりで学ぶのは自由です。でも自由だからこそ止まりやすい面もあります。忙しいと勉強はどうしても後回しになります。そんなときに勉強会へ参加すると、「次までにこれを試してみよう」「今度は自分も話してみよう」と、小さな行動のきっかけが生まれます。

  • 発表を聞いて気になったライブラリをその週のうちに触ってみる。
  • 懇親会で聞いた話をきっかけに、自分のチームのやり方を見直してみる。

そういう小さな動きが、学びを習慣に近づけてくれます。

また、コミュニティにいると、自分ひとりでは思いつかないテーマや観点に出会えます。何を学ぶべきか。どこに面白さがあるのか。現場では今どんな悩みがあるのか。そうしたものが見えてくると、学びはもっと立体的になります。

参加してみたいと思ったら、まずはこう始める

ここまで読んで、「少し参加してみようかな」と思った人もいるかもしれません。
そんなときは、あまり気負わず、小さく始めるのがおすすめです。

まずは connpass を見てみるのが手軽です。

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技術系の勉強会が多く集まっているので、雰囲気をつかむ入り口としてもちょうどいいと思います。

探すときは、自分の興味があるキーワードと開催場所で検索すれば十分です。技術名で探してもいいですし、開催場所と「Python」「初心者向け」などを組み合わせて探しても、自分に合いそうな会が見つかりやすくなります。

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参加したあとにおすすめなのは、ひとつだけでも持ち帰ることです。新しく知った技術でもいいし、印象に残った考え方でもいい。「今日いちばん気になったことは何だったか」をひとつだけメモしておくと、その参加が“ただ聞いただけ”で終わりにくくなります。

おわりに

勉強会コミュニティは、すべての人に同じ形で必要なものではないと思います。でも、少しでも気になっているなら、一度のぞいてみる価値はあります。

合わなければ離れてもいいし、別の場所を探しても大丈夫です。だからこそ、最初の一歩はそこまで重く考えなくていいのだと思います。

まずは気になる勉強会をひとつ探して、イベントページを開いてみる。そのくらいのところからでも、案外世界は広がります。

おまけ 私が参加するコミュニティの紹介

私が参加しているコミュニティを紹介します。私は名古屋在住なので名古屋のコミュニティによく参加しています。

俺の勉強会

「名古屋のエンジニアを外に出す」という目的を持った勉強会です。内容は自分の専門・好きな技術について熱く語るLT会です。次回開催は1周年記念で名古屋城でLT会をやります。

鯱.py

名古屋のPythonコミュニティです。内容はもくもく会、ハンズオン、LT会等いろいろやっています。

製造業でも生成AI活用したい!名古屋LLM MeetUp

KINTOテクノロジーズとKDDIアジャイル開発センターが運営するコミュニティ、製造業が盛んな東海地方での生成AIの導入や活用についてのLT会がメインの勉強会です。

JAWS-UG 名古屋

AWSのユーザーコミュニティであるJAWS‐UGの名古屋支部です。内容はその月のテーマに沿ったハンズオンや技術の共有会などが行われていて、私は興味のある内容の時だけ参加しています。

参考資料

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