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【AWS End User Messaging SMS #4】SMSのサンドボックス解除申請と1$制限の緩和申請方法

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はじめに

こんばんは、mirukyです。
今回は、前回アーキテクチャを設計した際に、ややネックとなっていたSMSのサンドボックス制限(確認済みの電話番号にしか送信できない、など)について、実際に実務で緩和申請を行い、AWSサポートから承認された経験をもとに解説を行えればと思います。

目次

1.SMSサンドボックスとは
2.申請手順
3.終わりに

SMSサンドボックスとは

新しい AWS エンドユーザーメッセージング SMS アカウントは、SMS/MMS または音声サンドボックスに配置されます。サンドボックスは、 AWS のお客様および受信者の双方を詐欺や不正使用から保護します。これにより、テストと開発のために安全な環境が作成されます。

AWS エンドユーザーメッセージング SMS の SMS/MMS および音声サンドボックス

ドキュメントにはこのような記載があり、AWSでSMS環境を構築すると、デフォルトですべてサンドボックス環境となります。

SMSサンドボックス内の制限

環境内の安全のため、下記の制限がかかっています

・毎月の SMS 利用限度額は 1.00 USD です。
・毎月の MMS 利用限度額は 1.00 USD です。
・SMS および MMS メッセージは、検証済みの送信先電話番号にのみ送信できます。検証済みの番号は最大 10 個まで追加できます。
・お客様が電話番号を所有していることを確認するために、その番号に検証コードを送信します。通常、SMS メッセージごとに標準料金がかかりますが、電話番号ごとの最初の検証コードに対する料金は免除されます。SMS 料金の詳細については、「AWS End User Messaging の料金」を参照してください。

AWS エンドユーザーメッセージング SMS SMS/MMS サンドボックス

重要なのは、この2点です。
・毎月の制限額が1USD(米ドル)
・SMSは検証済みの番号にしか送れない

スクリーンショット 2026-02-24 17.32.17.png
出典:AWS エンドユーザーメッセージング料金

こちらの通り、日本ではSMS一通で0.07451USDかかるので、13通で制限に達してしまいます(0.96863USD)。
加えて、検証済みの番号にしか送れないので、全くもって実務での要件は満たせないと思います。
これが、「サンドボックス」たる所以です。

今回は、このサンドボックスを解除する申請と、送信制限の1USDから50USDへの引き上げを行います。

環境ごとに申請を行わないといけない点に留意が必要です。dev,stg,prd環境で運用している場合は、すべての環境で申請を行う必要があります。今回は便宜上、1環境のみ申請を行います。

申請手順

手順については、AWSドキュメントに記載があります(AWS エンドユーザーメッセージング SMS MMS および音声サンドボックスから本番環境への移行)。
とは言え、今回は送信制限の引き上げ申請も同時に行うので、AWSマネコン上の画像とともに手順を解説します。

1.AWSマネコン上でサポートを検索してクリック

スクリーンショット 2026-02-24 18.37.17.png

2.左側のペイン上の「お客様のサポートケース」を選択

スクリーンショット 2026-02-24 18.37.55.png

3.右上の「ケースの作成」をクリック

スクリーンショット 2026-02-24 18.38.05.png

4.下記を選択して、「次のステップ」をクリック

スクリーンショット 2026-02-24 18.38.48.png
どのようなサポートをご希望ですか:アカウントと請求
サービス:Service Quotas
カテゴリー:AWS End User Messaging SMS(Pinpoint)
緊急度:一般的な質問

5.次の画面で下記を選択して、「Add another limit」をクリック

この部分は、サンドボックスの解除申請になります。
スクリーンショット 2026-02-24 18.39.50.png

サービス:AWS End User Messaging SMS(Pinpoint)
リージョン:アジアパシフィック(東京)
リソースタイプ:一般的な制限事項
Quota Title:SMS Production Access
Value:1

2026年2月時点の日本語版のドキュメントでは、Quota Titleの部分は[SMS の本番環境アクセス] という記載がありますが、英語版のドキュメントでは「For the Quota, choose SMS Production Access.」とありますので、こちらを選択します。

6.下記を選択する

この部分は、SMS送信制限の1USDからの緩和申請になります。50USDで申請してみましょう。
スクリーンショット 2026-02-24 18.40.34.png

サービス:AWS End User Messaging SMS(Pinpoint)
リージョン:アジアパシフィック(東京)
リソースタイプ:一般的な制限事項
Quota Title:アカウント使用量のしきい値の増加
Value:50

7.説明部分に下記の回答を記載する

スクリーンショット 2026-02-24 18.41.10.png

AWSサポートケースの [説明] 欄に以下のようなフォーマットで記載してください。
回答例はサンプルですので、ご自身のユースケースに合わせて書き換えてください。


【ユースケースの概要】

弊社では、ECサイト「○○ストア」において、会員登録時のワンタイムパスワード(OTP)認証、および注文確認・配送通知をSMSで送信するシステムを構築しております。
バックエンドは API Gateway + Lambda + End User Messaging SMS で構成しており、送信先は日本国内のお客様のみです。
現在サンドボックス環境で検証を完了しており、本番環境への移行を申請いたします。

1. SMS メッセージを送信するサイトまたはアプリケーションへのリンクを指定する

サービス名:○○ストア
URL:https://example.com
概要:ECサイトでの会員登録時のSMS認証、および注文確認・配送通知に使用します。

2. 送信するメッセージのタイプ

・ワンタイムパスワード(OTP):会員登録・ログイン時の本人確認に使用
・トランザクション:注文確認、配送ステータス通知に使用

※プロモーション(販促・マーケティング)目的の送信は行いません。

3. メッセージを送信する国

日本(Japan)のみ

4. メッセージの受け取りをオプトインする方法

お客様がECサイトの会員登録フォームにて電話番号を入力し、「SMS通知を受け取ることに同意する」チェックボックスにチェックを入れた場合のみ、SMSを送信します。
オプトアウト(配信停止)は、マイページの通知設定画面からいつでも解除可能です。
また、SMSの末尾に「配信停止はこちら:https://example.com/optout 」のリンクを記載しています。

5. お客様にメッセージを送信するために使用するメッセージテンプレートを指定してください

【ワンタイムパスワード】

[○○ストア] 認証コード: 123456
このコードは10分間有効です。
心当たりがない場合は無視してください。

【注文確認】

[○○ストア] ご注文ありがとうございます。
注文番号: ORD-20260224-001
詳細はこちら: https://example.com/orders/001

【配送通知】

[○○ストア] ご注文の商品が発送されました。
追跡番号: 1234-5678-9012
配送状況: https://example.com/tracking/9012

記載時の注意点
・回答は日本語でも英語でもどちらでもOKです。AWSサポートは日本語対応しています。
・メッセージテンプレートは、実際に送信する文面をできるだけ具体的に書くと承認がスムーズです。
・オプトイン方法は、「どの画面で」「どのような操作で」同意を取得するかを具体的に書くことが重要です。

8.右下の「問い合わせ」を押下

スクリーンショット 2026-02-24 18.42.26.png

9.AWSからの回答を待つ

下記の時間が目安かと思います。

フェーズ 所要期間(目安)
サポートケース送信 → AWS自動返信 1営業日以内
追加質問への回答 → 承認 3営業日
承認 → 実際の反映 指定日の前日(即日の場合もあり)
合計 約2〜5営業日

自分の場合は1日後にAWSの自動返信があり、送信者IDは既に取得しているか、いつから解除してほしいかなどの簡単な質問に回答すると、指定した日程の前日に
①サンドボックス解除、
②SMS送信制限50USDへの引き上げ

が行われました(所要時間は4営業日)。
実際に引き上がっているかどうかはEnd User Messaging SMSの画面で見ることができますので、ぜひ確認してみてください。

終わりに

以上、いかがだったでしょうか。
実務でAWS End User Messaging SMSを使用する際には、サンドボックス制限や1USD制限は、殆ど間違いなく緩和申請を行わないといけないと思いますので、必要になった際は、ぜひ本記事を参考に行ってみてください。
次回からの記事では、実務で使用しているもう1つのサービス、Amazon Connectについて数回に分けて取り扱おうと思います。
そちらも、ぜひ御覧ください。
では、またお会いしましょう。

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