はじめに
こんばんは、mirukyです。
Claude Codeを使っていて、こんな経験はありませんか?
- 毎回同じ操作を手動で繰り返している
- もっと速くできるはずなのにやり方がわからない
- 公式ドキュメントが膨大すぎて追いきれない
本記事では、公式ドキュメント・changelog(v2.1.76まで)を徹底的に調査し、意外と知られていない隠しコマンド・裏技を 難易度別に20個 厳選しました。
初級編(すぐ使える便利技 5選)
① /btw — 作業を中断せずにサイド質問
Claude が作業中でも、/btw を使えば会話履歴を汚さずに質問できます。
/btw さっきのあの設定ファイルの名前なんだっけ?
ポイント:
- 会話履歴に残らないため、コンテキストを消費しない
- Claude の作業中でも割り込みで使える
- プロンプトキャッシュを再利用するので追加コストが最小限
-
Space/Enter/Escで回答を閉じて作業に復帰
サブエージェントの逆で、「ツールは使えないが会話全体が見える」のが特徴です。
② ! プレフィックス — Claude を介さず直接シェル実行
プロンプトの先頭に ! をつけると、Claude を経由せずに直接Bashコマンドを実行できます。
! npm test
! git status
! ls -la
ポイント:
- コマンドの出力は会話コンテキストに追加される(Claude にも見える)
-
Ctrl+Bでバックグラウンド実行に切り替え可能 -
Tabで過去の!コマンドをオートコンプリート -
Escape・Backspace・Ctrl+U(空プロンプト時)で抜ける
③ Esc × 2回 — チェックポイントで巻き戻し
Esc を素早く2回押すと、巻き戻しメニューが開きます。
操作一覧:
├── Restore code and conversation(コードと会話の両方を巻き戻し)
├── Restore conversation(会話だけ巻き戻し、コードは維持)
├── Restore code(コードだけ巻き戻し、会話は維持)
└── Summarize from here(選択地点以降を要約に圧縮)
ポイント:
- Claude のファイル編集ツール経由の変更はすべて自動追跡
- セッション跨ぎでもチェックポイントは保持(30日間)
- 「Summarize from here」は
/compactと違い、途中から圧縮できる
④ /context — コンテキスト使用量を"見える化"
/context
コンテキストウィンドウの使用状況をカラーグリッドで可視化します。
ポイント:
- どのツールがコンテキストを圧迫しているか一目でわかる
- メモリ肥大化の警告も表示
- 残り容量が少なくなると最適化の提案が出る
⑤ /diff — Gitの差分をインタラクティブに閲覧
/diff
ポイント:
-
←/→:current git diff と Claude のターンごとの diff を切り替え -
↑/↓:ファイル間をブラウズ - コミット前の最終確認に最適
中級編(生産性が上がる技 5選)
⑥ ultrathink — 1ワードで最大深度の推論を発動
プロンプトのどこかに ultrathink と書くだけで、そのターンだけeffort=highになります。
このバグの根本原因を特定して ultrathink
ポイント(Opus 4.6 / Sonnet 4.6 限定):
-
/effortで恒久変更する必要がなく、1回限りの深い推論 - 「think」「think hard」「think more」は効果なし(通常のプロンプトとして処理される)
- Skillファイルに
ultrathinkと書けば、そのスキル実行時に常に深い推論が走る
⑦ /loop — 定期実行 × cron スケジューリング
/loop 5m デプロイが完了したか確認して結果を教えて
ポイント:
-
5m(5分)、2h(2時間)、1d(1日)などの間隔指定 - 省略するとデフォルト10分間隔
- 他のスキル呼び出しも可能:
/loop 20m /review-pr 1234 - 最大3日間で自動期限切れ(無限ループ防止)
- セッション終了で全タスク消滅(永続化したければ GitHub Actions や Desktop scheduled tasks を利用)
ワンショットのリマインダーも自然言語で設定可能:
45分後にインテグレーションテストが通ったか確認して
⑧ opusplan — プランはOpus、実行はSonnetの自動切替
/model opusplan
| フェーズ | 使用モデル | メリット |
|---|---|---|
| Plan Mode | Opus 4.6 | 高品質な設計・推論 |
| 実行モード | Sonnet 4.6 | 高速・低コストなコード生成 |
ポイント:
- 特別な設定不要、モデル選択で
opusplanを選ぶだけ - 「Opusの頭脳 × Sonnetの速度」のいいとこ取り
⑨ /batch — 大規模変更を並列エージェントで一斉実行
/batch src/ 内の全コンポーネントを Solid から React に移行
ポイント:
- コードベースを調査 → 5〜30の独立した作業単位に分解 → 承認を求める
- 承認後、作業単位ごとに1つのバックグラウンドエージェントをGit worktreeで起動
- 各エージェントが実装 → テスト → PR作成まで自動
- Git リポジトリ必須
⑩ Shift+Tab — 3つのモードを瞬時に切り替え
Shift+Tab(環境によっては Alt+M)を押すたびに:
Normal Mode → Auto-Accept Mode(⏵⏵) → Plan Mode(⏸) → Normal Mode ...
ポイント:
- Auto-Accept Mode:すべての編集を自動承認(信頼できるタスク向け)
- Plan Mode:読み取り専用で分析(コード探索・設計時に安全)
- ステータスバーにアイコンが表示されるので現在のモードが一目でわかる
上級編(パワーユーザー向け 5選)
⑪ /simplify — 3エージェント並列コードレビュー
/simplify メモリ効率に注力して
ポイント:
- 最近変更したファイルを対象に、3つのレビューエージェントを並列起動
- コード再利用・品質・効率性の観点でレビュー
- 結果を統合して自動修正まで実行
- 引数なしで汎用レビュー、引数ありで特定の観点に集中
⑫ --worktree — Git worktreeで完全隔離された並列開発
# 名前付きworktreeで起動
claude --worktree feature-auth
# 別のworktreeで同時作業
claude --worktree bugfix-123
# 名前を省略するとランダム生成
claude --worktree
ポイント:
-
.claude/worktrees/<name>/にworktreeが作成される - ブランチは
worktree-<name>で自動生成 - 変更なしで終了 → 自動クリーンアップ
- 変更ありで終了 → keep/remove を選択
- サブエージェントにも
isolation: worktreeで適用可能
⑬ /export と /copy — 会話をまるごと持ち出す
/export report.txt # ファイルに書き出し
/export # クリップボードにコピーorファイル保存を選択
/copy # 最後の回答をコピー(コードブロックがあれば選択UI)
ポイント:
-
/copyはコードブロックが複数ある場合、インタラクティブピッカーで選択可能 - ドキュメント作成やSlack共有に便利
⑭ Chrome連携 — ブラウザ操作をターミナルから
claude --chrome
localhost:3000 を開いて、ログインフォームに無効なデータを送信して、
エラーメッセージが正しく表示されるか確認して
ポイント:
- ログイン済みの認証状態を共有(Google Docs、Gmail、Notion等もそのまま操作可能)
- コンソールログの読み取り → バグ修正のループが1セッションで完結
- GIF録画も可能:
チェックアウトフローのデモGIFを録画して -
/chromeでデフォルト有効化、接続状態確認、再接続が可能
⑮ /fast — Opus 4.6 を2.5倍高速化
/fast
| 項目 | 通常 Opus 4.6 | Fast Mode |
|---|---|---|
| 速度 | 標準 | 2.5倍 |
| 入力(<200K) | $15/MTok | $30/MTok |
| 出力(<200K) | $75/MTok | $150/MTok |
| 品質 | 同じ | 同じ |
ポイント:
- 同じ Opus 4.6 のAPI設定違い(別モデルではない)
-
↯アイコンで有効状態がわかる - レート制限に達すると自動で通常速度にフォールバック
- セッション開始時に有効化するのがコスト最適(途中からだとキャッシュが効かない)
エキスパート編
⑯ Agent Teams — 複数Claudeによるチーム開発
// settings.json に追加
{
"env": {
"CLAUDE_CODE_EXPERIMENTAL_AGENT_TEAMS": "1"
}
}
PR #142 をレビューするAgent Teamを作成して。
3人のレビュアーを作って:
- セキュリティ担当
- パフォーマンス担当
- テストカバレッジ担当
それぞれレビューして結果を報告して。
ポイント:
- Lead(リーダー)+ Teammates(メンバー)の構成
- 共有タスクリスト × メールボックスメッセージング
-
Shift+Downでチームメイト間を巡回、直接会話も可能 - tmux / iTerm2 で分割ペイン表示
- 「競合仮説デバッグ」:5人のエージェントが互いの仮説を反証し合う手法が強力
- 推奨チームサイズ:3〜5人
⑰ Pluginエコシステム — インストール・開発・Marketplace
/plugin # プラグイン管理メニュー
/plugin marketplace add anthropics/claude-code # 公式Marketplace追加
/plugin install feature-dev # プラグインインストール
/reload-plugins # ホットリロード
ポイント:
- プラグイン = Skills + Agents + Hooks + MCP + LSP のバンドル
- 有効/無効を切り替えてコンテキスト消費をコントロール
- 自作 Marketplace は Git リポジトリに
.claude-plugin/marketplace.jsonを置くだけ - コミュニティ Marketplace 例:
- aitmpl.com/plugins(DevOps、ドキュメント生成等)
- wshobson/agents(80+のサブエージェント集)
⑱ Output Styles — Claude Code を"コーディング以外"のエージェントに変身
/config → Output style
| スタイル | 動作 |
|---|---|
| Default | 通常のソフトウェアエンジニアリング |
| Explanatory | コーディングしながら「Insights」で解説を挟む |
| Learning | 協調学習モード。TODO(human) マーカーで人間がコードを書く部分を提示 |
| カスタム |
~/.claude/output-styles/ にMarkdownファイルを配置 |
ポイント:
- Output Style はシステムプロンプト自体を書き換える(CLAUDE.md とは根本的に異なる)
-
keep-coding-instructions: trueでコーディング指示を残しつつカスタムスタイルを適用 - 教育用途、リサーチエージェント、文書作成エージェント等への転用に最適
⑲ スキルの動的コンテキスト注入 — シェル出力を事前埋め込み
Skillファイル内で !`command` 構文を使うと、スキル実行前にシェルコマンドが走り、その出力がプロンプトに埋め込まれます。
---
name: pr-summary
description: PRの要約
context: fork
agent: Explore
allowed-tools: Bash(gh *)
---
## Pull request context
- PR diff: !`gh pr diff`
- PR comments: !`gh pr view --comments`
- Changed files: !`gh pr diff --name-only`
## Your task
このPRを要約して...
ポイント:
- これは前処理であり、Claude が実行するのではない
- Claude は展開済みの結果だけを受け取る
-
${CLAUDE_SESSION_ID}や${CLAUDE_SKILL_DIR}の変数置換も使える -
$ARGUMENTS[0]、$0で引数の位置アクセスも可能
⑳ 構造化出力 × ヘッドレスモード — CI/CD パイプライン統合
# JSON Schemaに従った構造化出力
claude -p --json-schema '{
"type": "object",
"properties": {
"bugs": {"type": "array", "items": {"type": "string"}},
"severity": {"type": "string", "enum": ["low","medium","high","critical"]}
}
}' "このコードのバグを分析して"
# ストリーミングJSON(リアルタイム処理)
cat log.txt | claude -p --output-format stream-json "エラーを解析して"
# 予算上限付き実行($5を超えたら停止)
claude -p --max-budget-usd 5.00 "全テストファイルをリファクタリングして"
# ターン数制限(3ターンで強制終了)
claude -p --max-turns 3 "この関数を説明して"
# フォールバックモデル(Opusが過負荷ならSonnetを使用)
claude -p --fallback-model sonnet "コードレビューして"
ポイント:
-
--json-schema:エージェントのワークフロー完了後にスキーマに沿った JSON を出力 -
--max-budget-usd:予算管理が厳密な環境で必須 -
--max-turns:無限ループ防止のセーフティネット -
--fallback-model:可用性を確保したい本番パイプライン向け
全20選 早見表
| # | コマンド / 裏技 | 用途 | 追加バージョン |
|---|---|---|---|
| 1 | /btw |
作業中断なしのサイド質問 | v2.0.64+ |
| 2 |
! プレフィックス |
直接シェル実行 | v1.0+ |
| 3 |
Esc × 2 |
チェックポイント巻き戻し | v1.0+ |
| 4 | /context |
コンテキスト使用量の可視化 | v2.1.74+ |
| 5 | /diff |
インタラクティブ差分ビュー | v2.0+ |
| 6 | ultrathink |
1ワードで最大推論深度 | v2.1.68+ |
| 7 | /loop |
cron式の定期実行 | v2.1.72+ |
| 8 | opusplan |
Plan=Opus / 実行=Sonnet | v2.0+ |
| 9 | /batch |
並列エージェントで大規模変更 | v2.1.63+ |
| 10 | Shift+Tab |
3モードの瞬時切り替え | v1.0+ |
| 11 | /simplify |
3エージェント並列レビュー | v2.1.63+ |
| 12 | --worktree |
Git worktree隔離 | v2.1.49+ |
| 13 |
/export /copy
|
会話のエクスポート | v2.0+ |
| 14 | --chrome |
ブラウザ操作連携 | v2.0.73+ |
| 15 | /fast |
Opus 4.6 を2.5倍高速化 | v2.1.36+ |
| 16 | Agent Teams | 複数Claudeチーム開発 | v2.1.32+ |
| 17 | /plugin |
プラグインエコシステム | v2.0.12+ |
| 18 | Output Styles | エージェント用途の切替 | v2.0+ |
| 19 |
!`cmd` in Skill |
動的コンテキスト注入 | v2.0+ |
| 20 |
--json-schema 等 |
CI/CDパイプライン統合 | v2.0+ |
ショートカットキー一覧(おまけ)
| キー | 機能 |
|---|---|
Ctrl+C |
入力/生成をキャンセル |
Ctrl+B |
バックグラウンド実行に移行(tmux ユーザーは2回) |
Ctrl+O |
詳細出力(ツール実行の詳細表示)切り替え |
Ctrl+T |
タスクリストの表示/非表示 |
Ctrl+G |
デフォルトエディタで入力を編集 |
Ctrl+L |
ターミナルクリア(会話履歴は維持) |
Ctrl+R |
コマンド履歴の逆引き検索 |
Ctrl+V |
クリップボードから画像貼り付け |
Shift+Down |
Agent Teams のチームメイト巡回 |
Option+P (macOS) |
モデル切り替え |
Option+T (macOS) |
Extended Thinking の切り替え |
まとめ
Claude Code は単なる「AIコーディングアシスタント」ではなく、チーム編成・スケジューリング・ブラウザ操作・CI/CD統合まで備えた包括的な開発プラットフォームに進化しています。
ではまた、お会いしましょう。