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Claude Code vs Cursor:3ヶ月使い倒した俺が出した結論

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note 版:mintototo1
Zenn 版:mintototo1

Claude Code に月$100、Cursor に月$20、合計3ヶ月で払った。
結論から言う。今は Claude Code しか使っていない。
ただし「Cursor が劣る」という話ではなく、用途が根本的に違うという話だ。


前提:俺のユースケース

個人開発でSaaSを複数本走らせている。スタックは Next.js + Supabase + Vercel で固定。1つのリポジトリのコード量はだいたい2〜5万行。外部API連携が多く、DBスキーマ変更が頻繁に発生する。

つまり「ちょっと補完したい」ではなく「大きな変更を一気に実装したい」という使い方がメインだ。一人開発だから、時間単価を最大化することが最優先になる。補完の気持ちよさより、タスク完了速度のほうが重要だ。


Cursor の強みと限界

Cursor はエディタ統合が本質だ。VS Code ベースで動くから、既存の拡張や keybinding をそのまま使える。補完の精度も高く、特に「今まさに書いている関数の続き」を予測する Autocomplete は体験が良い。

Cmd + K でインライン編集、Cmd + L でチャット、使い分けが直感的。コードを選択して「このバグ直して」と言えば、そのファイルの文脈だけで答えてくれる。

ただし、ここが壁だった。

複数ファイルにまたがる変更に弱い。例えば「認証フローをメールOTPからClerkに移行したい」という作業をCursorに任せると、こうなる。

- app/api/auth/route.ts は直してくれる
- middleware.ts の修正を忘れる
- lib/supabase/server.ts のセッション取得ロジックは手動
- 環境変数の追加を教えてくれるが .env.example は更新しない

Cursor はファイル単位で考える。リポジトリ全体を俯瞰して「この変更が何に影響するか」を追う力が弱い。変更規模が大きくなるほど、「ここ直した?あそこも直した?」という確認コストが積み上がっていく。

もう一つの限界はコンテキストウィンドウの管理だ。長いチャットを続けると前半の文脈が抜け落ちる。「さっき言ったじゃないか」が発生する。途中でチャットをリセットして文脈を再注入する手間がある。


Claude Code の強みと限界

Claude Code はターミナルで動く。エディタではない。最初はこれが違和感だった。「なんでVSCodeで動かないんだ」と思った。

使い込んでわかったのは、ターミナルであることが強みだということだ。

ファイルシステムへのアクセス、コマンド実行、git操作、全部ストレートにできる。「認証フローをClerkに移行して、関連するファイルを全部直して、マイグレーションを実行して、テストを通してくれ」と言うと、本当にそれをやってくれる。

# Claude Code が実際にやること
- リポジトリ構造を読む
- 影響範囲を特定する
- ファイルを順番に編集する
- npm install を実行する
- supabase db push を実行する
- npx tsc でエラーを確認する
- エラーがあれば自動で直す

これが Cursor との本質的な差だ。Cursor は「コードを書く補助」で、Claude Code は「タスクを実行する代理人」だ。

限界もある。

エディタ統合がないから、視覚的なフィードバックが薄い。コードを書きながら「ここのロジック、もうちょっと最適化できないか」と思った瞬間に試す、という体験は Cursor の方が速い。

あとコストが高い。Cursor は月$20固定だが、Claude Code は使えば使うほど課金される。大きなリファクタリングを一気にやると$10〜$20飛ぶ。月の合計で$50〜$100になることがある。


実コード比較:同じタスクをそれぞれに投げた

タスク:Supabase のユーザーテーブルにプロフィール情報を追加し、既存のAPIを全部更新する

Cursor でやった時のフロー:

1. チャットでスキーマ変更を相談 → SQLを提案してもらう
2. 手動で supabase/migrations/ にファイルを作成
3. migration を手動で実行
4. 影響するAPIファイルを一個ずつ開いてインライン編集
5. 型定義ファイルを手動で更新
6. 影響を見落としたファイルを後から発見して修正

合計時間:約90分

Claude Code でやった時のフロー:

1. 「プロフィールテーブルを追加して、関連API全部更新して」と言う
2. 待つ

合計時間:約15分

実際に Claude Code が実行したコマンド群:

# Claude Code の実行ログ(抜粋)
supabase migration new add_profile_fields
# → migration ファイルを生成・編集
supabase db push
# → マイグレーション実行
grep -r "users" app/api/ --include="*.ts" -l
# → 影響ファイルを特定
# → 各ファイルを編集
npx supabase gen types typescript --local > types/database.types.ts
# → 型定義を自動再生成
npx tsc --noEmit
# → 型エラーがないか確認・修正

これを手でやると90分かかる。Claude Code は15分でやる。この差は大規模変更になるほど広がる。


3ヶ月使って感じた細かい差

使い続けて気づいた、数値化しにくいけど重要な差をメモしておく。

CLAUDE.md の存在

Claude Code には CLAUDE.md というファイルにプロジェクトの文脈を書き込める。「このリポジトリはこういうスタック」「このコマンドでデプロイ」「このパターンは使わないで」といった制約を一度書いたら、以降のすべての会話に自動で適用される。

Cursor の System Prompt(.cursorrules)にも同じような機能はあるが、ファイルシステム操作やコマンド実行と組み合わさると Claude Code のほうが実際の制御精度が高い。

エラー自己修正

Claude Code にタスクを投げると、コンパイルエラーが出たときに自分でエラーを読んで修正を試みる。Cursor はエラーを「伝える」が「直す」は手動になることが多い。この差が積み重なる。

マルチタスク的な動き

Claude Code は同時に複数の worktree を走らせることができる。「こっちの機能を実装しながら、別のウィンドウで別のバグを直す」ができる。Cursor は基本的に1つのチャットスレッドで1つの作業だ。

コスト感覚が変わった

Claude Code を3ヶ月使って、「AIにどれだけ任せるか」の感覚が完全に変わった。以前は「この作業、自分でやったほうが速いかも」と躊躇していた。今は「時間 vs 課金コスト」で判断する。自分が1時間かける作業がAIなら10分で終わるなら、$5課金しても余裕で元が取れる。この感覚の転換が、使い続けて生まれた一番大きな変化だ。


価格・速度・DX・ロックイン:項目別評価

価格
Cursor: 月$20固定(Pro)、安定して予測しやすい
Claude Code: 従量課金、$20〜$100/月でぶれる
→ 軽い使い方なら Cursor が圧倒的にコスパ良い

速度
Cursor: 補完はリアルタイム、大きな変更は手動が多くトータル遅い
Claude Code: 補完なし、タスク実行は速い、待ち時間あり
→ 目的による。補完速度なら Cursor、タスク完了速度なら Claude Code

開発体験(DX)
Cursor: エディタ内で完結、視覚的、直感的
Claude Code: ターミナル、テキスト中心、最初は慣れが必要
→ エディタ派は Cursor、ターミナル派は Claude Code

ロックイン
Cursor: VS Code エコシステムに依存、他エディタへの移行コストあり
Claude Code: ターミナルベースでエディタ非依存、ただし Anthropic API に依存
→ どちらもロックインはある、性質が違う

シーン別推奨

シーン Claude Code Cursor
大規模リファクタリング
新機能をゼロから実装
小さなバグ修正
コードレビュー中の修正
補完ベースの入力補助
DB マイグレーション
テスト自動生成
コードの意味を質問

俺の最終的な使い分け

今は Claude Code をメインにして Cursor をたまに補助的に使っている。

Claude Code でやること:

  • 新機能の実装(ゼロから)
  • 大規模リファクタリング
  • バグの根本原因特定と修正
  • テストの追加
  • ドキュメント生成
  • CI/CD 設定

Cursor でやること:

  • コードを読みながら「この行の意味教えて」系
  • 補完ベースのちょっとした追加(10行以下の変更)
  • 休憩中に軽く眺めるレビュー

比率でいうと Claude Code 9:Cursor 1 ぐらいに変わった。最初は半々だったのが、大きな変更を任せるたびに Claude Code への依存が増えた。


3ヶ月使って出た結論

「どっちが良いか」ではなく「何をしたいか」で選ぶべきだ。

補完と小さな変更が中心なら Cursor の$20は破格だ。Cursor は本当によくできたツールで、使いやすさではトップクラスだと思う。エディタの中だけで完結したい人には今でも真剣に勧められる。

でも「タスクを自律的に完了させたい」「複数ファイルにまたがる変更を一括でやりたい」「DBマイグレーションからデプロイまで一気にやらせたい」なら Claude Code しかない。今の個人開発のペースを作れているのは Claude Code があるからで、これなしに戻れる気がしない。

どちらも試せるなら、1ヶ月ずつ試すのが一番良い。自分の開発スタイルに合う方が圧倒的に良い体験になる。自分の「メインのタスク」が何かによって答えは変わる。

Build Log は毎週更新している。次は Vercel vs Cloudflare Pages を書く予定。

──

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過去記事まとめ:https://note.com/mintototo1

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