WindowsのRAID5相当で使える記憶域スペースのパリティですが、以下のような特徴があります。
メリット
- リード速度は列数に応じて増加
- 列数を適切に指定すればリードを早めつつ耐障害性が高まる
デメリット
- ライト速度は最低速度のSSDの半分になる
- ランダムリードは必ず低下する
ライトが遅いので「ミラーリングによって高速化されたパリティ」といった中間技術が使用されていました。
SSD単体
今回、これくらいの速度が出るSSDを4枚でパリティディスクを作ります。
パリティ
NumberOfColumnsは台数と一致させます。
.ps1
New-VirtualDisk -StoragePoolFriendlyName パリティプール -friendlyname パリティディスク -Provisioningtype Thin -NumberOfColumns 4 -ResiliencySettingName Parity -size 930GB
列数が4なのでシーケンシャル6000くらいはいくかなと思いましたが、伸びませんでした。ライトは半分以下となっています。
コツ
パリティによるライトの速度低下は、単体SSDの中での最低速度の半分程度になると覚えておくといいです。なので古いSSDやSATA SSDと混ぜて使ったりするのはあまりおすすめできません。
もしシーケンシャルライトが単体で6000Mb/s出るものを使えば、3000程度は期待できるということですね。ちなみにSATA SSDでパリティを作ると上限250Mb/s、HDDだと100程度となります。
まとめ
- アップルがキャンセルしたYTMCのNANDがダブついているようでNVME全体の価格が急落しているそうです。
- SATA SSDのメリットがポート数以外になくなってきている状況です。
- 速度低下を加味しても、オールNVMEでのパリティ記憶域プールが実用的になってきました。
参考にさせて頂いたサイト
なんとNVME9枚で記憶域プールを試しています。参考になりますね。
https://blog.one-off.info/?p=4125