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ずんだもん「SunShine + Moonlight用シンクライアントとしてiPad Miniを使ってみるのだ」(第一回)

Last updated at Posted at 2025-10-04
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ずんだもん「ずん子、今日は前回のエントリのつづきなのだ。今度はiPad Miniでサンムーンの接続をしてみたのだ!」
ずん子「ちっちゃめのiPadのことだね!私もかわいくて好き!環境はどんな感じなの?」
ずんだもん「環境は前と同じWin11ノート(Radeon 680M)、中古iPad Mini、別拠点のISPでWAN経由なのだ。」

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Photo Courtesy of Apple

設定画面について

ずんだもん「接続クライアントはWinやMacとほぼかわらないのだ。ただ、fpsが30と60しか選べなかったり、一部の設定が省かれているのだな。」
ずんだもん「でも統計ログは表示できるので助かったのだ。」
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解像度について

  • iPad Miniは無印iPadやAir/Proよりもアスペクト比が左右にちょっと長いのがメリットなのだ
  • でも、16:9のモニタだと左右が黒帯が出てしまってちょっとカッコ悪いのだ。

ずん子「うんうん。そういうのって気になるわよね。」

ずんだもん「でも16:10のモニタにつなげたら、上下左右にちょっと黒帯が残るものの、かなり違和感のない感じになったのだ!」

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ずん子「これなら製図やグラフィックデザインを行う業務でない限り、ほとんどの業務で問題なさそうだね♪」
ずんだもん「ドットバイドットの精度が必要な場合は、標準RDP(Windows App)と併用がよさそうなのだな。外付けモニタでフルスクリーンできるのだ」
ずん子「でもあれってマウスの挙動が怪しいから、普段使いはサンムーンに軍配が上がるわね」

ログイン前接続について

ずんだもん「Tailscaleの無人モード(Run Unattend)にすることで、ちゃんとログイン画面から接続できたのだ。」
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ずん子「Win標準RDPだとアカウント事前入力が必要で、起動終了プロセスが確認できない問題があったわよね。EntraIDやHello for Business連携も手間がかかるよ。」
ずんだもん「そうなのだ。Sunshine自体もサービスとして動いてるから接続に問題ないのだ!」

注意点・操作のコツ

  • MoonlightはiPadに接続したマウスをパススルーするので、そのままだとiPadにマウスを戻せないのだ。iPadを操作したいときは、スクリーンを四本指スワイプして、アプリを切り替える必要があるのだ。
  • また、iOS26のウインドウモードでMoonlightを使って何度も再接続すると、まれにマウスがうまくパススルーできなくてずれることがあるのだ。そのときもiPad本体のタッチ操作が必要になるのだ。」

ずん子「ここらへんは慣れよね。ユーザー目線でストレスがたまるほどではないわね♪」

ずんだもん「外付けモニタで使うときとiPad Mini単体で使うときでは解像度変更が頻繁になるから、Monitor Profile Switcherを常駐させておくと便利なのだ!」

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メリット

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ずんだもん「iPadをエンドポイントデバイスにするメリットを現時点で挙げてみるのだ!」

ずんだもん「まずはインターフェースが増えることなのだ。たとえばTeamsやOutlookといったテキスト入力アプリで音声入力ができたり、手書きメモを書いたりできることなのだ。」

ずん子「ずんだもんちゃん、最近Teamsの返信が早くて「入力しています...」メッセージすら出なかったのはそういうことなのね?」
ずんだもん「そうなのだ。キー入力よりも早くて、Teamsは認識精度も高いのでおすすめなのだ。」
ずん子「iPadのメモアプリでも一応できるわね♪」

ずんだもん「上にも書いたけど、ただのシンクライアントじゃなくてiPadアプリも使えるのだ!とくに現場ワークだとiPadを使うこともあると思うけど、これならPCと二台持ちが不要なのだな。」

ずん子「よく接客業でiPadにサインや操作をさせるシーンや、現場の写真をとったりとかのやつね。」
ずんだもん「そうなのだ。データはSharePointやOneDriveでWindowsと同期させれば便利そうなのだな。」

ずんだもん「情シス・ヘルプデスク目線としては、WinやMacを管理するより圧倒的に手間が少なく、圧倒的にセキュリティが高いということなのだ。」

ずんだもん「権限がしっかりしているのと、アプリがサンドボックス領域で動くらしい?ので、WinのようにOSごと巻き込んで落ちたりとかが少ないということのようなのだ。」

ずん子「接続先PCは社内なので、TailnetのACLや、オンプレの領域セキュリティも活用してゼロトラストを推進できるね♪」

デメリット

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ずんだもん「デメリットももちろんあるのだよ。」

ずんだもん「TeamsやZoomアプリでの会議自体は問題ないものの、画面共有はiPadスクリーン全体のみなのだ。また、一部の機能がWindowsやMacより少ないのだ」

ずん子「なるほど。もしアプリ個別ウインドウの共有が必要なら、接続先のWindowsでも参加しつつ、そっちで共有が良さそうだね♪」

ずんだもん「外付けモニタではNight Shift(ブルーライトカット)はできないのだ。モニタ自体が持っている機能に依存するので注意なのだ。」

ずん子「サードパーティでApp Storeにあったらいいね。」

ずんだもん「iPadは当然USB-Cが1本しかないので、HDMI変換しつつPD充電できるハブが必須なのだ。」

ずん子「最近増えてるUSB-C一本でやってくれる(HDMI変換不要)なモニタだと、すっきりしそうだね♪」
ずんだもん「16:10のモニタを選ぶことを忘れないでくれなのだ!」

ずんだもん「あと以前も書いたけど、サンムーンは常に数Mbpsのデータ送受信をしているのだ。」

ずん子「モバイル回線でやるなら楽天モバイルとかの無制限プランが必須そうだね♪」

ポエム

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ずんだもん「ずん子、今回の検証でiPad Miniはシンクライアントとして使えることがわかったのだ!」

ずんだもん「でも、純粋なシンクラ(MoonlightでのWin11接続専用)にするか、他のアプリも許容する運用にするかは企業しだいなのだな。」

ずん子「うん、そうだね。せっかくiPadアプリが使えるんだから、MDM/MAMでしっかり管理されたアプリや、最低限ブラウザくらいは許可したほうがいいかもね♪」

ずんだもん「ABM連携して管理されたiPadなら、リモートリセットや紛失対策もできるのだ。」

ずん子「そうなの?それならWinのように常時監視ソフトも不要で、結果的にユーザーのプライバシーや相互信頼も高められるね♪」

ずんだもん「Intuneでかなり柔軟にシンクラ化は可能なのだ。これはまた別のポストでやるのだ。」

まとめ

ずんだもん「しっかり設計とユーザートレーニングすれば、法人向けとしてiPad Miniをエンドポイントに統一することは可能だと感じたのだ。」

ずんだもん「インターフェースとしては、マウスキーボードに加えてタッチ操作が日常になるのだ!これ、慣れると悪くないのだな。むしろ音声入力やペン操作・タッチ操作は直感的で、若い人と相性が良さそうなのだ。」

ずん子「うん、大学生とかPC使わずiPadだけで勉強してる子増えてるよね~!」

ずんだもん「A5ミニノートサイズなので女性にも好評かもしれないのだ。Tailscaleネットワークによる場所を問わない働き方が推進できそうなのだな。

ずんだもん「この先ずんだもんがしばらく『人柱』としてiPad Mini + PCへのサンムーン接続で業務してみるのだ!」

ずん子「レポート楽しみにしてるわね♪」

休憩室にて

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ずんだもん「ずん子、iPad Miniのバッテリーが減ってきたのだ!」
ずん子「たいへん!すぐに充電しましょう。」
ずんだもん「でも大丈夫。お腹のバッテリー(胃袋)は無制限プランなのだ!ずんだ餅ならいくらでも入るのだ!」
ずんだもん「ずんだもんちゃん、たまには野菜も食べましょうね...」
ずんだもん「それに、ずんだ餅を見ていたらブルーライトも軽減された気がするのだ!」
ずん子「iPadの上にずんだ餅を置いておけば大丈夫…ってそんなわけないでしょ(笑)」

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