Proxmoxは公式には単体で3%以下のパフォーマンスオーバーヘッドを謳っていますが、ネスト仮想化した場合にベンチマークがどのくらい変わるかテストしてみます。
結論
・ストレージはランダムアクセスで顕著に低下。
・CPUは10%低下。
ベアメタルProxmox:4コア8スレッドCPU(Intel)、16GBメモリ、256GB NVMe
ネストProxmox:8コア仮想CPU、12GB仮想メモリ、128GB 仮想ディスク(LVM-Thin Raw、メモリキャッシュなし)
ゲストWindows Server:8コア、8GB、64GB、virtioドライバ導入ずみ
まずはベアメタルVMでの計測です。
ストレージ:ベアメタル
CPU:ベアメタル
ストレージ:ネスト
ちょっとややこしいですが下のノードのPVE-Nestedがクラスター参加したのが上のノードnested1となります。
ランダムアクセスが有意に低下しています。
CPU:ネスト
まとめ
・ストレージはブロックサイズやメモリキャッシュの調整などが必要そう。
・CPUの10%低下は妥当な印象。Hyper-Vのオーバーヘッドに比べればはるかに実用的。
参考:ネスト仮想化の設定
参考にさせていただいたサイト: