お世話になります。
VPSで人気の両社ですが、Windows Server VPSをベンチマークして比較してみました。
Vultr:
海外で人気。AWSほど高くないですがそこそこ本格的なことができます。
WebArena Indigo:
高速回線のNTTPC提供。また、RDS-SALライセンスつきで手軽に複数ユーザの仮想デスクトップ基盤が作れる。
まず価格の比較です。
Windows Server 2016 Standard
4vCPU、メモリ8GBで70ドルなので7462円くらいです。
Windows Server 2019 Datacenter
6vCPU、メモリ8GBで6490円です。
IndigoのメリットはRDS-SALライセンスが1個から購入できるということでしょうか。最初からリモートデスクトップサービスの利用を念頭においた価格設計になっております。
次にコンソール画面の比較です。
使いやすさはVultrのほうが上かなと感じました。(英語という点を除けば)
また、Indigoはコンソール画面へのアクセスができなくなることが月に2~5回、1時間程度といった障害が多く発生しますが、Vultrは今のところありません。
IndigoはRDS向けに良い意味で割り切ったサービスで、一時利用に向いているという印象です。
デプロイの速度はVultrが数分に対して、Indigoは10分程度かかりました。
ただし英語OSなのでローカライズ等の設定は必要となり、手間はイーブンという感じです。
次にシステム情報です。
両社ともにKVM基盤のようです。
次にディスクベンチマークです。
割と如実な違いが出てしまいました。Indigoは複数ユーザRDSを想定しているものの、この速度では3ユーザ以上で使わせると速度に不満が出てくる可能性があります。逆に1000MB/sくらい出ていればかなり魅力的なサービスになると思われます。
Vultrのほうも超高速ではありませんが、VPSでは高速な部類です。RDSを使わない、いわゆるサーバVDI(管理2ユーザのみで使わせる)のオプションとして有効かもしれません。
次に回線速度のテストです。
Vultr: Ookla
回線に強いWebArena系のVPSですが、Indigoはあまりふるいませんでした。とはいえ1Gbpsは確保されているので昼間ならまた違う結果かもしれません。
最後にCineBenchの結果です。
Indigo
以上ふまえて、結論的にはVultrのほうが実用的とはいえますが、VPSは常に進化・変動していきますのでIndigoのほうにも期待ですね。
なによりRDS-SALを数百円という格安で提供したというのは大きいと思います。