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nrealアプリを作りたい人がはじめに読む記事(随時更新中)

Last updated at Posted at 2020-07-12

本記事について

本記事では、nrealアプリ開発に関して、機器セットアップ~アプリ開発、参考情報などを随時更新しています。個人的な備忘録のような記事になるか思いますが、これからnrealアプリの開発をはじめる方々の参考になれば幸いです。

デバイスセットアップ

デバイス設定から本体の起動まで

nreal lightを開封すると、本体、付属品と、クイックスタートガイド(小さな冊子)が同梱されています。
クイックスタートガイドを見ると使用するまでの手順が書いてあると思いきや、デバイスのスイッチなどの説明、付属品の付け方が書いてあるだけで、本体を起動して使用するまでの手順は書いていません。
そのあたりの手順は公式サイトにも見当たらなかったのですが(見つけた方コメントください)、こちらの記事で事細かに解説されているので、こちらを参考にしましょう。
また、「ランプが点灯しているけどどういう意味?」「Wifiへの接続どうするの?」といった動作、設定に纏わる情報は公式のFAQで紹介されてるので、設定の類はFAQを読みましょう。

Computing Unitのセットアップ

Nreal Computing Unitは画面のないAndroidデバイスであるため、Android開発者におなじみのadbコマンドなどを使用して設定をすることができます。ただ、より簡単に設定をしたい場合はscrcpyを使うのが圧倒的に簡単なのでオススメです。
scrcpyを簡単に説明すると、PCに接続しているAndroid端末の画面を表示し、操作できるようにしてくれるツールです。またアプリのインストールも画面上にapkファイルをドラッグ&ドロップするだけでできてしまう優れモノです。。
公式のFAQで紹介されている設定手順の中に、scrcpyを使った操作で説明しているものもあるので、インストール必須のツールと思っていた方が良いでしょう。

開発環境

動作したUnityとNRSDKが組み合わせ

nrealの開発環境は、各ツールの最新版を組み合わせてもうまく動作しないことがあります。
nrealがサポート、動作確認したバージョンの組み合わせで使用する方が吉。
以下は、デモアプリのビルド&実行まで動作できた組み合わせです。

# Unityバージョン NRSDKバージョン
1 2018.4.24f1 1.2.1
2 2020.3.33f1 1.8.0

用語に関する補足

・NRInputのRaycast Modes は、「Gaze」「Lazer」。公式の説明だとLazerはRay Modeと記述されている。

公式デモの動かし方

  • 基本的には公式クイックスタートに従って進めれば大丈夫。以下、補足。
    • Player Settingsの設定をする前に、Build Settingsでプラットフォーム Androidを選択し、Switch Platformをしておくこと。
    • 2020/7/13時点では、Unity 2018.4.x、NRSDK1.2.1を使用する前提の手順になっている。異なるバージョンを使用する場合は適宜読み替えること。動作しなかったらツールのバージョンを疑ってみるのが良い。

プログラミングTips

カメラの使用方法

Unityを使ってPC/スマートフォンのカメラを使用する場合は、Unityが提供している WebCamTexture を使用するケースが多いと思います。が、nreal lightのカメラを使用する場合は、WebCamTexture ではなく、NRSDKが提供している NRRGBCamTexture を使用します。(NRRGBCamTextureは、2020/7/20時点では公式リファレンスに記載がないクラスです。詳細はソースコードを見ましょう)
NRRGBCamTextureは、公式サンプルのRGB Camera で使用しています。ただ、公式ドキュメントにはあまり記述がないので、ソースコードを見た方が早いです。
ざっくり、WebCamTextureとの使い方の違いですが、WebCamTextureがTextureクラスを継承しているのに対して、NRRGBCamTextureはTextureを継承していません。NRRGBCamTextureからTextureオブジェクトを取得したい場合は、NRRGBCamTexture#GetTextureメソッドを使用して取得します。

NRRGBCamTextureからTextureオブジェクトを取得する方法
    NRRGBCamTexture nrRgbCamTexture = new NRRGBCamTexture();
    Texture texture = nrRgbCamTexture.GetTexture();

あと細かい点ですが、Textureのwidth、heightは、GetTexture().width/heightで取得しても良いですが、NRRGBCamTexture.Width/Heightでも取得可能です。

平面検出をOFFにする方法

そもそも平面検出は実装しなければ検出されないのですが、NRSDKのデモでは既に平面検出が実装されているものもあります(HelloMRシーンには実装済みです)。そのため、NRSDKのデモをベースにアプリを作る場合に平面検出が不要なら、その実装を無効、または削除すれば平面を無効にできます。
平面は、NRFrame#GetTrackablesによって検出することができます。NRSDKのデモでは、PlaneDetectorというスクリプトで実装されており、同名のGameObjectにアタッチされています。
そのため、シーンに設定されているPlaneDetectorを無効にすることで平面検出をOFFにすることができます。

01.png
HierarchyからPlaneDetectorを選択、Inspectorで無効にする

ちょっとした気付き(Tipsほどボリュームがないもの)

  • IPointerDownHandlerはコントローラのTriggerボタンをハンドリングしていて、他のボタンには反応しない。(おそらくIPointerUpHandlerも)
    • Trigger以外のボタンのハンドリングをしたい場合は、Updateイベントで、NRInput.GetButtonDownをハンドリングする。

課題

NRSDK 1.3.0 でビルドしたアプリはエラー「Glasses connect error.Please connect the device correctly」が表示されて起動しない。
* (21/5/17)こちら にNRSDK 1.4.8で同事象の対応をされたという記事を発見。事象の原因はやはりデバイス側のファームウェア?がNRDSKに対応していないからという理由のよう。記事の中ではデバイス側にController Unitのほうにアップデートアプリを入れて対応しているようなのだけど、アプリのリンク先が切れているために、現状対応できず。

→(22/4/30) 遂に解決策発見。アップデート用のファームウェア(.apk)が提供されているので、adb install後、scrcpyなどで接続、「Update」アプリを実行することでアップデートNRSDKのアップデートに成功。
Where are the Nreal System Software Update Files (.apk)
Specification of OTA cannot be Upgraded
22/4/30時点でのファームウェアのバージョンは以下の通り。

Nreal システムバージョン Glasses Firmware Version
SDM845-202109120110-927 3.1.04.008.20200922
  • (8/10)Controllerのボタン位置が公式ドキュメントと異なる。Controllerの写真だとコントローラの上部がApp Button、下部がHome Buttonとなっているけど、NRSDK->Demo->Input-ControllerInfoを動かしてみると、各ボタンを押したときのApp/Homeの位置が逆になっている。

参考情報

  1. 公式ドキュメント
  2. 公式FAQ
    • 開発資料を読む前にこっちを読んだ方が良い。デバイスの起動方法や、ランプ点滅の意味など細かく説明されている
  3. Nreal Light Developer Kit開発手順(サンプルシーンの起動まで)
  4. Nreal / 3Dモデル表示と平面検出とコントローラ操作
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