Nreal Light Deveveloper Kit のファーストバッチに入ったようで、年内入手が叶いましたので、いろいろ書いていこうと思います。
Nreal Light Developer Kitの構成
最初に、Nreal Light Developer Kitは主に以下の2つのパーツで構成されます。
- Glasses
- メガネ部分です。ディスプレイ機能とカメラ機能、スピーカーなどが入っています。
- Conputing Unit
- 四角いユニット。CPU、メモリが入っていて、実質表示機能を除いたAndroidスマホのようなものです。
- 分離するコントローラー(円盤状)と磁石でくっつきます。
そのほかのスペックはこちらに
https://www.nreal.ai/specs/
今後発売されるコンシューマーバージョンは以下のようになる予定です。$500程度の予定とされています。
- Glasses
- メガネ部分
- 手持ちのAndroidスマホ
- SnapDragon 855搭載のものとされていますが、それ以上の機種の限定があるかは不明です。auやSoftbankと連携しているので、対応機種が明らかになるでしょう。
Nreal Light Developer Kitの起動方法
わりと起動方法がむつかしいです。
- Computing Unitの起動とスリープ
- Computing Unitの電源ボタン(長細いボタン)を5秒ほど長押しするとComputing Unitが起動します。
- 電源ボタン横の長細いLEDがいろんな色に光っている間は起動中です。
- 緑色になると起動済みです。(グラス側は真っ黒でもここでは気にしない)
- 注意:このあと1分程度放置してスリープに入ると青色になりますので、その場合は電源ボタンを軽く一回押すと回復します。
- Nrealのランチャーを起動する
- Nrealのランチャーを起動するには、Type-Cケーブルを抜いて、挿します。
- Glassが挿入されたことがランチャー起動のトリガーになっています。
- Computing Unitが電源ONかつスリープしていない状態でないと起動しません。
- これでランチャーが表示されるはずです。
- コントローラーによる操作は次の項目で。
- Nrealのランチャーを起動するには、Type-Cケーブルを抜いて、挿します。
- コントローラーを起動する
- コントローラーをComputing Unitから外して裏返すと小さなスライドスイッチが見えますので、これを操作して、緑色が見える状態にします。
- その上で、コントローラーの表面の上側のところを10秒ほど長押しします。
- 表面上側のLEDが緑色に光ったら準備完了しています。
- グラスをかけたら、表面上側を軽く一回クリックすると方向の調整が完了します。
- この状態で、ランチャーアプリにポインターが表示されているはずです。
うまく動かないときのTips
- グラスに何も映らない
- Computing UnitのLEDが青色だったら電源ボタンを一回押してスリープ解除
- 充電時、緑色表示のままスリープしている場合もある
- __とりあえずグラスのUSB-Cケーブルを抜いて挿す!__これで解消することは多いです。
- Computing UnitのLEDが青色だったら電源ボタンを一回押してスリープ解除
- グラスに映るがなんか左右に分かれていておかしい
- 左右スプリットのモードが正しくないので、変更する必要があります。
- メガネ部の、左側ツルの下側にボタンがあります。これは輝度調整ボタンですが、その後ろ側を長押しするとモード変更が行えます。
- モード変更後は、いったんAndroid画面が見えますので、Type-Cケーブルを抜き差しすることで、ランチャーを起動しなおす必要があります。
Android本来の画面をグラスで見るには
Computing Unitは結局のところAndroidスマホの中身なので、Androidの画面表示を行うことができます。ただし操作はできません。見るだけです。
- メガネ部の、左側ツルの下側にボタンがあります。これは輝度調整ボタンですが、その後ろ側を長押しすると、Android画面に切り替わると同時に左右スプリットモードが変更されます。
ただし、この操作を行うと左右スプリットモードが変わります。そこで、再度同じ操作を行うと、もとのモードに戻ります。
※上記Tipsの「* グラスに映るがなんか左右に分かれていておかしい」を参照してください。
※PCとつないでVysorやscrcpyを利用すると、PCからAndroid画面で操作を行えます。これについては別の記事にしようと思います。
adbを使うには
PCとの間を USB Type-C のケーブルでつなぐことで、adbを使うことができます。一般的にはPCを認証する操作が必要ですが、特に必要ない状態になっており、すぐにつなぐことができます。
>adb devices
List of devices attached
70dexxxx device
注意点としては、USB micro-B 端子のほうにPCをつないでも認識されません。こちらの端子は充電専用のようです。
adbが使えれば、adb installでAPKをインストールしたり、Unityからアプリを走らせたりできますね。
デモでのコントローラーの基本操作
コントローラーは円盤状で特に継ぎ目がないですが、役割としては、上部、下部、中央の3つにわかれます。
- 上部
- 姿勢のリセット
- なんかポインターの指す方向が違うなーというときに~~押します。~~長押しします。(SDK1.2.0で長押しに変わりました)
- (SDK1.2.0での新仕様)通常のクリックでは、中央部と同様にクリックとして判定されます。
- 姿勢のリセット
- 中央部
- いわゆるクリックです。タッチパッドになっていて、アプリによってはスワイプもできます。
- 下部
- いわゆるBackボタンの扱いです。
- "InfinitySpaces" デモ内では、メニューに戻ります。
- 長押し(10秒ぐらい)すると、ランチャーに戻ります。
- ※ 自分の個体はここの使用感がイマイチで、一番下端では反応せず、気持ち上側を押すことで反応しました
- いわゆるBackボタンの扱いです。
Unityでの開発(さわりだけ)
細かいことは次回があれば書くとして、一点とにかく最初にはまりやすいポイントとしては以下です。
Package Nameは、 com.nreal.なんとか
にしないとランチャーに出てきません!
開発に慣れた方ほど、Package Nameを自前のものに変更すると思うので、はまりやすいポイントになります。
※追記: 2020/1/22 SDK1.2.0で修正されまして、任意のPackage Nameが利用可能になりました!良かった!
あと主な情報源はこちらになると思います。
https://developer.nreal.ai/develop/discover/introduction-nrsdk