この記事は、「架空プロジェクトを通してシステム開発とドキュメント作成を体験してみる(2022 Late)」の記事の一部です。
ヒアリングシートの概要
ヒアリングシートには、下記の2つがあるかなと思いますが、ここでは営業用のヒアリングシートを想定しています(一般ビジネスドキュメントなので)。
- 見積等を行うために概要を聞く過程で作成するもの(営業用のヒアリングシート)
- 要件を聞く過程で作成するもの(要件定義用のヒアリングシート)
項目 | 内容 |
---|---|
作成目的 | 相談・案件の内容を網羅性を持って確認する(見積に必要な情報視点) |
記述すべき内容 | 目的、納期、予算(教えてくれるなら)を確認するのが基本 |
誰がつくるのか | 開発会社 |
誰向けに作るのか | 開発会社(社内用) |
作成タイミング | お客さまから相談を受けたとき、見積を依頼されたとき |
ファイル形式 | Excelかな |
備考 | 技術的なヒアリングシートもありますが、ケースバイケースなので今回は見積作成視点 |
ダウンロード
サンプルのダウンロードはこちらから。
複数のサンプルがシートに分けられて1つのファイルに保存されています。ご注意ください。
営業系ドキュメントは「見積書」を作成すると、その他も記入されます(ヒアリングシート以外)。
作成してみる
では、作成していきましょう。
作成のポイント
いわゆる5W2H系を中心に、漏れなく聞きます。
あとは案件やプロジェクトに依存した注力点、留意点、制限事項などを確認します。
また、特殊な業界(医療や金融等)の場合は、法的規制や準拠すべき業界基準などがないかも確認します。
というのは、例えば医療ではそもそも広告に制限があったり、金融では準拠すべき業界ルール(例えばクレジットカード番号を保持するならPCI-DSSに対応しろ)があり、システム構築とは別にルール準拠にそれなりの工数(費用)がかかる場合などがあります。
EC系なら酒類の販売、古物の販売など、、、意外と気にしないといけないこと多いです。
構成(記述項目)を考える
ひとまず以下のような項目を設定してみました。
- プロジェクトの概要(目的)
- 納期
- 予算
- 運用対応
- 作業分掌
- プロジェクト依存の留意点
- 遵守・準拠すべき法令や社内ルール
記述例(サンプルの說明)
ヒアリングシート
一般的には
実践ガイドブックでは一般ビジネス文章のテンプレートは提供されていません。
ビジネスドキュメントについては一般とサンプルは大きく変わりません(少し簡素化されています)。ネットで該当ドキュメントを検索すると沢山でてきますし、もし、会社に所属しているのであれば会社独自のテンプレートがあるはずなので内容を確認してみましょう。