この記事は、「架空プロジェクトを通してシステム開発とドキュメント作成を体験してみる(2022 Late)」の記事の一部です。
課題管理表の概要
プロジェクト開始から終了(場合にっては終了後)までの間に発生した課題を管理するためのドキュメントです。なお、課題以外にも「確認事項」や「軽微なタスク」などを管理する場合もあります。
項目 | 内容 |
---|---|
作成目的 | プロジェクトにおける課題と対応状況の管理 |
記述すべき内容 | 課題、対応状況、担当者、重要度等 |
作成タイミング | プロジェクト開始時〜完了時 |
対象者 | プロジェクトメンバー(非技術者・技術者) |
ファイル形式 | Excelで作成されることが多い |
備考 | 会社によっては既存のテンプレートがあったりツールを利用したりするので確認してみる |
一般的にはどうなのか?が気になる人は後半にある「一般的には(参考)」に先に目を通してもらったほうがいいかもしれません。
サンプルダウンロード
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作成してみる
作成方針・ポイント
特に方針やポイントはありません。課題管理表は会社に標準テンプレートがある場合もあるので、もしある場合はそれを踏襲する方が無難です。なお、課題管理表はテンプレートを作るだけでは意味がなく、課題の状況の更新が必要なので、いつ更新するのか?を明確にしておく必要があります。
多くの場合、定例会議のアジェンダの一つとして「課題管理表の確認」を設定し、更新(メンテナンス)します。
構成(管理項目)を考える
課題管理表で管理すべき項目(カラム)は、
- 課題
- 分類
- 管理番号
- 対応・回答
- 起票者
- 起票日
- 対応者
- ステータス
- 重要度
- 対応期限
- 解決日(クローズ日)
といったところが一般的です。
分類をどう設定するか、終了となった課題をどう取り扱うか等も決めておくといいでしょう。
分類は、「課題」、「バグ」、「確認」、「その他」という感じでしょうか。終了課題は削除せず、グレーアウトが一般的なのでしょうか。
各内容を記述する(サンプルの說明)
では、サンプルの内容について少し解説したいと思います。
課題管理表
特に解説する点はなく、記載すべき項目を記述している感じです。
一般的には(参考)
実践ガイドブックでは?
さすが行政での運用を前提としているので少々複雑というか、大掛かりです。
まず、プロジェクト管理要項(第6章)にて、課題管理について定義しています。
上記の2,3章で課題登録簿、課題個別管理表が定義されており、テンプレートが提供されています。
課題管理簿
課題対応状況一覧
課題個別管理簿
少し冗長な感じもしますが、管理項目などは参考になります。
ただ、私もそれなりの規模と数のプロジェクトに参加してきましたが、多くの場合一枚のExcelで管理することが多いです(可読性の問題ですかね)。