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Django+Reactで学ぶプログラミング基礎(26): Reactチュートリアル(着手履歴表示とKeyプロパティ)

Last updated at Posted at 2022-06-15
[前回] Django+Reactで学ぶプログラミング基礎(25): Reactチュートリアル(タイムトラベル機能)

はじめに

前回は、タイムトラベル機能を追加しました。
今回は、その続きです。

今回の内容

  • タイムトラベル機能を追加
    • 過去の着手を表示
    • Keyを選ぶ

過去の着手を表示

React要素は第一級JavaScriptオブジェクトで、アプリ内で受け渡し可能

  • 第一級オブジェクトの性質

    • 変数やデータ構造に格納できる
    • 関数のパラメータ(引数)として渡せる
    • 関数の戻り値として返却可能
    • プロパティやメソッドを持つことができる
    • 無名関数(無名リテラル)として表現できる
    • 実行時に動的生成できる
  • Reactで複数要素を描画するには、React要素の配列を使う

    • JavaScript配列のmap()メソッドを用いて、データを別のデータにマッピング可能
const numbers = [1, 2, 3];
const doubled = numbers.map(x => x * 2); // [2, 4, 6]

着手履歴の配列をマッピングし、画面上のボタンを表すReact要素を作成

  • 過去の手番にジャンプするためのボタン一覧を表示
  • Gamerenderメソッド内でhistorymapを適用
    • history配列をループ処理する部分で
      • step変数は、history内の現在の要素を表す
      • move変数は、現在要素のインデックスを表す
src/index.js
  render() {
    const history = this.state.history;
    const current = history[history.length - 1];
    const winner = calculateWinner(current.squares);

    const moves = history.map((step, move) => {
      const desc = move ?
        'Go to move #' + move :
        'Go to game start';
      return (
        <li>
          <button onClick={() => this.jumpTo(move)}>{desc}</button>
        </li>
      );
    });

    let status;
    if (winner) {
      status = 'Winner: ' + winner;
    } else {
      status = 'Next player: ' + (this.state.xIsNext ? 'X' : 'O');
    }

    return (
      <div className="game">
        <div className="game-board">
          <Board
            squares={current.squares}
            onClick={(i) => this.handleClick(i)}
          />
        </div>
        <div className="game-info">
          <div>{status}</div>
          <ol>{moves}</ol>
        </div>
      </div>
    );
  }

着手履歴に該当するボタン<button>を持つリストアイテム<li>を作成

  • ボタンにはonClickハンドラが存在

    • this.jumpTo()というメソッドを呼び出す(実装は後で)
    • これにより、ゲーム内で行われた着手のリストが表示される
  • VS Codeでアプリをデバッグ起動(F5)し、ブラウザで確認
    image.png

keyを選ぶ

  • ブラウザで、デベロッパーツール(F12で起動)のコンソールに出力される警告に着目

    • Warning: Each child in an array or iterator should have a unique “key” prop. Check the render method of “Game”.
      image.png
  • keyは配列またはイテレータの特別なプロパティで、Reactによって予約される

    • Reactが、どの要素が変更/追加/削除されたかを識別する際、自動的に使用される
    • 配列内の項目を正しく識別するため、それぞれの項目にkeyを与えるべき
    • keythis.props.keyのような形では、参照できない
    • コンポーネントが自身のkeyを確認する方法はない
  • 動的リストを構築する場合、正しいkeyを割り当てることが強く推奨される

    • 適切なkeyがない場合、データ構造を再構成し、keyを付与すべき
  • keyが指定されなかった場合、Reactは警告を表示する

    • デフォルトのkeyとして、配列のインデックスが使用される
    • 配列のインデックスをkeyとして用いることは、トラブルの元
      • 項目の並び替え/挿入/削除などの操作で問題が発生する
    • 明示的にkey={i}を渡すことで、警告を消すことはできるが
      • 配列のインデックスを使う場合と同様、問題が生じるため推奨されない
  • keyはグローバルに一意である必要はない

    • コンポーネントとその兄弟間で一意であれば十分
  • リストをレンダリングする際、各リスト項目にkey情報を持たせるべき

    • リストが変更された場合、Reactがどのアイテムが変更されたか把握できる
    • リストアイテムに対する、追加/削除/並び替え/中身書き換え、などの操作で
      • リストの各項目にkeyプロパティを与えることで、兄弟要素と区別できる
<li key={user.id}>{user.name}: {user.taskCount} tasks left</li>
  • keyを用いた、リストの再レンダリング

    • Reactは新リスト項目のkeyに対し、旧リスト項目内に同じkeyを持つものが存在しないか探す
      • 旧リストに存在しなかったkeyが、新リストに含まれている場合
        • Reactはコンポーネントを新規作成
      • 旧リストに存在したいずれのkeyも、新リストに含まれていない場合
        • Reactは以前のコンポーネントを破棄
      • 2つのkeyがマッチした場合
        • 該当コンポーネントは移動される
  • keyは、Reactにコンポーネントの同一性に関する情報を与える

    • よって、Reactが再レンダリングされても、stateを保持できる
    • コンポーネントのkeyが変わった場合
      • コンポーネントは破棄され、新しいstateで再作成される

おわりに

着手履歴の画面表示とKeyプロパティを勉強しました。
次回も続きます。お楽しみに。

[次回] Django+Reactで学ぶプログラミング基礎(27): Reactチュートリアル(タイムトラベル実装とチュートリアルまとめ)
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