「なぜ、その行動を始めたのか?」を説明するためのモデルが行動モデルである。
行動モデルは5つの要素から構成されており、これらがすべてそろわなければ行動は起きない。
この行動モデルをCREATEアクションファネル と呼んでいる。
- キュー
Cue
: 行動をとるためには、まずはその衝動が頭をよぎらなければならない。行動を思いつく要因は二つある。- 外部のキュー : 環境要因のこと。友人から電話を受け取り、ランニングに向かうなどがよい例だ。
- ユーザーの環境の中にプロダクトを置く
- 無視されないように、毎回ちょっと違うキューを置く
- ユーザーのすでにやっているルーティーンから想像できるようにする
- NG) 注意を奪い合うことで集中力が分散してしまうようなキューは避けること。
- NG) 朝の受信トレイは渋滞してしまっているため、重要な通知でも見逃してしまう。
- 内部のキュー : 内部の要因のこと。おなかがすいたから焼きおにぎりを食べるために行動を起こす等。
- 外部のキュー : 環境要因のこと。友人から電話を受け取り、ランニングに向かうなどがよい例だ。
- 直観的な反応
Reaction
: その行動における第一印象が不快である場合、行動をとらない可能性が高い- キューを受け取ると、以下の記事で説明した「ルーティーン」が呼び起こされる
- https://qiita.com/minegishirei_v2/items/4dddc8d6ebd71a9d108f
- これは無意識的な反応であり、人間はこの「反応」を認識することができない
- 例えば、人は階段を見たときにエレベーターを連想してしまう。
- ユーザーはあなたのアプリを見たときに、第一印象で使うかどうかを判断してしまう。
- 平たく言えば、ここで脱落する可能性が高い。
- 初回のユーザー体験は大事。
- 評価
Evalution
:キュー
によって心が行動するかどうかを決めた後、直観的は反応で脱落せずに済んだらここに来る。この段階では意識として行動の選択肢に上がっている状態。- ほかの選択肢をけなす : エレベーターは混んでいるし、この中の時間は遅い
- メリットを強調する : 階段は運動になるし、やせる。
- アビリティ
Ability
: 実際に行動に取り掛かるかどうかを判断している。- アクションプラン : ユーザーがこれから行動するとして、どのように行動するべきか把握していなければならない。NISAを始めたければ口座の開設と結び付け方を把握している必要がある。
- リソース : 実際に行動したいとして、口座の開設などには時間とお金とパソコンが必要だ。
- スキル : 行動するために必要な前提条件能力が必要。口座の開設にはITリテラシーが必須。
- うまくいく確信 : 上記の能力をもって、達成できるという確信が必要。
- タイミング
Timing
: 「今」やるべきかどうかを判断している。- 外からの緊急性 : ex) 年末調整など
- 内からの緊急性 : ex) おなかが痛いのでヘパリーゼを飲むなど
- 具体性 : ex) 「木曜日の食後に年末調整をしよう」など
この行動モデルは「フォッグの行動モデル」というものを参考にしている。
上記のどれかで脱落してしまえば、実際に行動に起こされることはない。