概要
linux上でのintel arc B570において、躓いた部分、不具合をまとめた。
環境
- CPU: intel 11th core-i5
- M/B: Asrock steel legend H470
- Memory: DDR4 32GB
- GPU: Intel arc B570 10GB
- OS: Linux Mint 22.1
- Linux Kernel: 6.12以上
起動時の不具合
- UEFI設定(BIOS)も立ち上がらない。もしくは、キー入力も受け入れずハングアップしてしまう。
- ケーブル接続(HDMI等)を確認の上、一旦マザー上のHDMI,DPにつなげて立ち上げてみる。
- ビープ音が鳴るかもしれないけどUEFI設定に入れるか確認する
- 駄目であれば、GPUを外して最小構成にてUEFIに入れるようにする
- 工場出荷時の設定に戻す。(UEFI設定を一回リセットする)
- 再度GPUを取り付けて起動確認する(ここで、私は起動ができた)
- 再起動において、内蔵GPUを認識したりしないかったする場合、BIOSでプライマリグラフィックスをPCIEXPRESSに、内蔵GPUを有効にする
- intel arc B570をCPU側ではないもう一方のPCIEスロットに刺し直すと、安定して起動できるようになった。
自分の場合は、セキュリティブートをオフ、CSMを有効にするとうまく行くようだった。
これだと、Resizable BARを有効にするために、
「チップセット設定」「Above 4G Decoding」「C.A.M」が有効にできた。
CSMを無効にすると、Resizable BARを有効にできるために、
「チップセット設定」「Above 4G Decoding」「C.A.M」が有効にできた。
「ASPM」の各設定は自動でも問題なかった。
- 「ACPI Configuration」において以下の3つの設定を有効にすると起動ができなくなる
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- PCIE Devices Power On
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- USB Keyboard/Remote Power On
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- USB Mouse Power On
どうもPCIEを用いたものの監視が入るとハングアップして、起動できないようである。こうなると、もう一度onboardの方にケーブルを接続しなおして、もう一度設定しなおさいないといけない。また、起動の項目にある「CSM」は無効に自動的になってしまうので、有効にしておくことである。
- USB Mouse Power On
OSでのGPUドライバーのインストール
- オープンソースで標準で動いているドライバー立ち上がっている。Ubuntu24だと標準でサポートされているみたい
- https://toaru-hitorigoto.com/?p=408を参考にintelのドライバーをインストールする。
- 公式のintelインストール方法はhttps://dgpu-docs.intel.com/driver/client/overview.html
- 「システム管理」「システムレポート」「システムの情報」でGraphics: Device-1: Intel driver: xeや内蔵GPUのGPUを確認できるはずである。intel arcと内蔵GPUを認識している
- mainline kernelにてkernel 6.14.7でも動作を確認できた。
- vainfoでエラーが出なければOSでの利用準備ができている。
OSでの不具合
- braveはflatpak,snapは問題ない、システムインストールやAppImageだとGPUのエラーで落ちてしまう。だが、--disable-accelerated-video-decodeとオプションを付けると起動する。これはintelの内蔵GPUでも指定しないと立ち上がらなくなってしまうことがあるらしい。
- steamはsnapでは問題ない、システムインストールだと起動が堂々巡りで立ち上がらない。
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- モンハンワイルドではintel xe関連の設定が選べる。ただし、画面はちらつきがありゲームしては厳しい
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- 黒悟空はベンチマークの動作はほぼ動かない
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- バイオハザード RE:2ではベータ版でdirectx11を選択すると支障がない。DX12だと画面下部にちらつきがでる
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- APEXは起動を失敗してしまう
所感
なかなか癖があるGPUである。特に起動がうまくいかない時は困った。ケーブルを外して、OSが起動すると画像が出力される場面もあった。
GTX1060から交換だったのでなかなかいいパフォーマンスの向上であった。昨今は高騰や品不足であってNvidiaを倦厭していたのでよかった。だだ、やはり対応や対処方法ではnvidaの方が問題は少ない。
あくまで不具合もまた楽しめる人になってしまう。といってもポテンシャルとしては決して低くないのでこれからカーネルの更新やドライバの向上を期待してしまう