状況
- RaspberryPi5にPython3.10.0をインストールしたのち、venvで作成した仮想環境へPyTorchのインストールを試みたがうまくいかない。
- ログを確認したところ、PyPIやWheelsでPyTorchが見つからなかった旨のメッセージが表示されていた。
→通常であれば存在するはず…。依存関係等を見直してもインストールがうまくいかない状況。
原因①
- インストールされていたPython3.10.0が、64bit版ではなく32bit版だった。
- 32bit向けのPyTorchは存在しないようなので、PyPIやWheelsで見つからなかったのだと考えられる。
→上記のため、Python3.10.0を再インストールしてみましたが、64bit版を明示しても32bit版がインストールされてしまう…。
※RaspberryPi5のOSが64bitであることは確認済。
原因②(根本原因)
- RaspberryPi5のCPUアーキテクチャを確認したところ、カーネルはaarch64(64bit)だが、ユーザーランドが32bitとなっていた。
- この構成により、ユーザーランド側に引っ張られて32bit版のPython3.10.0がインストールされていたようだった。
秋月電子のスターターキットを購入したのですが、そこに入っていたOS書き込み済microSDが上記のような仕様となっていたのだと思われます。1
OS書き込み済なのはありがたいですが、今回のケースでは少々厄介な仕様でした。2
解決編
ユーザーランド側のCPUアーキテクチャのみ変更することはおそらくできず、変更するにはOSを再インストールする必要があるようでした。
私はOS書き込み済microSDでOSを再インストールするのはもったいない気がしたので、新たにこちらのmicroSDを購入し、OSをインストールすることにしました。
OSインストールとセットアップは、以下記事の「6-2」までを参考に行いました。
OSインストールとセットアップ後、カーネルとユーザーランド両方のCPUアーキテクチャが64bitとなっていることを確認しました。
その後Python3.10.0をインストールし、venvで作成した仮想環境へ問題なくPyTorchをインストールできました。

