Oracle Master Bronze が新しくなりました
2020年1月以降からOracle Master 新資格体系が導入されています。
認定資格名 | 前提条件 | 試験合格 | 証明するスキル |
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ORACLE MASTER Bronze DBA 2019 | なし | 1Z0-085-JPN: Bronze DBA Oracle Database Fundamentals(2020年2月27日リリース) | DB の基礎知識 |
ORACLE MASTER Silver DBA 2019 | なし | 1Z0-082-JPN: Oracle Database Administration I(2020年1月9日リリース) | DB の運用管理(Gold DBA で証明するスキルを除く) SQL の基礎知識 |
ORACLE MASTER Gold DBA 2019 | Silver DBA 2019 | 1Z0-083-JPN: Oracle Database Administration II(2020年2月27日リリース) | バックアップ・リカバリ マルチテナント・アーキテクチャ インストール・アップグレード 18c, 19c 新機能概要 |
新資格体系のポイント
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__Gold DBA に挑戦しやすくなりました:__DB 管理者にはマルチテナントやバックアップ・リカバリのスキルは必須。そこで、Gold DBA まで挑戦しやすくするために要履修コースをなくし、また必要な試験数を 4 試験から 2 試験に減らしました。
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__Silver DBA に挑戦しやすくなりました:__Gold DBA まで必要としない運用担当者の方には Silver DBA がお勧めです。Silver DBA に挑戦しやすくするために Bronze DBA の取得を任意としました。1 試験の合格で Silver DBA に認定されます。
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__Bronze DBA は DB 基礎知識を証明します:__全 IT エンジニアに必要となる DB の基礎知識を証明する資格として Bronze DBA を再定義しました。
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__Silver SQL は SQL のスキルを証明します:__開発者やデータ・アナリスト向けに SQL のスキルを証明する資格を提供します。
https://www.oracle.com/jp/education/certification/index-172250-ja.html
記事の方針
この記事では、上記新資格の内「ORACLE MASTER Bronze DBA 2019」の合格を目指してその情報をまとめようと思っています。
基本はOracleDBAに関する情報を載せていき、基本となるデータベース等の知識は知っている前提で記載していきます。
Oracleの特徴
リレーショナルデータベースは、Oracle以外にも、MicrosoftSQL Server、IBM DB2、MySQL、PostgreSQLなど他の選択肢もたくさんあります。
その中で、わざわざOracleを選択する要因は何が存在するのでしょうか?
Oracleには他の製品にはない、以下の優れた特徴があります。
商用RDBMSシェアNo.1
Oracleは世界及び国内で50%近いシェア(販売金額ベース)を持ち、企業向けシステムを中心に、非常に多くのシステムで使われているRDBMSです。
MySQLなどオープンソースRDBMSも広く使用されるようになっていますが、導入分野はおもにWeb系の新規システムに限定され、企業向けシステムにおけるOracleのシェアNo.1はゆるぎないと考えられます。
多くの対応OSと互換性
Oracleは、Windows、Linux、商用UNIXなど主要なOSに対応しています。こんため、システムで採用できるOSの選択肢が広がります。
他のRDBMS製品では、たとえば、SQLServerはWindowsにしか対応していないため、SQLServerを使用するシステムではLinuxを採用できません。
また、各OS向けのOracleの間でデータベースの構造やSQLに互換性があるので、OSをWindowsからLinuxに変更しても、データベースやアプリケーションを簡単に移行できます。
企業向けシステムに求められる高度な機能を持つ
高いパフォーマンス
高度なセキュリティ機能
Oracleは政府や金融機関をはじめとする高い機密性を求められる組織で使用されています。このため、Oracleは監査、内部からのデータ漏洩防止、暗号化などの高度なセキュリティ機能を持っています。
多重化構成、災害対策構成
データベースはシステムの中心的な役割を担うため、データベースの停止はシステムの停止に直結します。
このため、データベースには高い耐障害性が求められます。
また、大規模な災害の発生時もサービスを継続できることが重要です。Oracleには複数サーバーによる多重化構成を実現するRAC(Real Application Clusters)および災害発生時のサービス継続を実現するData Guardという機能があります。
参考・引用書籍
Oracleの基本 ~データベース入門から設計/運用の初歩まで Kindle版