こちらの記事は、Gravioで対応しているセンサーの「通信可能な距離や環境」について記載していきます。
Gravioは簡単にエッジでセンサーからのデータ収集を始めることができる、IoTソフトウェアです。
【Aqaraセンサー】
Gravioの500円プランで無償にてお貸し出ししている、センサーです。
通信方式は、ZigBeeを使用しています。2.4G帯の電波ですので、無線LANやBluetoothと同じ周波数帯を利用しています。
こちらのセンサーで通信可能距離を何度かテストしましたので、情報をまとめます。
■11/15 ET&IoT Technology2018にて検証
無線LANやBluetoothなど、同じ2.4G帯を使う機器が非常に多く混雑した環境。
※2.4G帯を利用する無線LANのSSIDが50個以上表示されている状態
(加えて相当数のHiddenなSSIDも利用されていると思われます)
通信可否 | 検証環境 |
---|---|
○ | ・40mほど離れた設置エリアが目視できる場所 |
○ | ・20mほど離れた設置エリアが目視できない場所 (ブースなどの壁によって見えない場所) |
× | ・30mほど離れた設置エリアが目視できない場所 |
なお、会場の間取り、スペースの関係上、目視できる状態での40m以上の距離を計測できませんでした。
■11/24 IoTつくるよ!にて検証
無線LANやBluetoothなど、同じ2.4G帯を使う機器が非常に多く混雑した環境。
無線LANのSSIDが20~30個以上表示されている状態
通信可否 | 検証環境 |
---|---|
○ | ・20mほど離れたガラス窓を挟んだ場所 |
× | - |
会場の間取りの関係上、20m以上は測定できなかった。
■12/21 弊社内での検証(その1)
弊社フロアの無線LAN複数に加え、別フロアの無線LANも確認できる環境
通信可否 | 検証環境 |
---|---|
○ | ・直線距離で約40m離れた、目視できる道路と弊社10Fのオフィス。 |
○ | ・エレベータホールに設置した受信機から、1つ下の階のエレベータホール |
○ | ・階段に設置した受信機から、2つ下の階踊り場 |
× | ・10Fから見通し外でビル陰になる場所 ・エレベータホールに設置した受信機から、2つ下のフロアのエレベータホール |
× | ・階段に設置した受信機から、3つ下の階の踊り場 |
■12/25 弊社内での検証(その2)
弊社フロアの無線LAN複数に加え、別フロアの無線LANも確認できる環境
通信可否 | 検証環境 |
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○ | ・10mの距離で、間に7cm程度の壁を挟んだ場所 |
○ | ・20mの距離で、間に鉄製の扉を2枚挟んだ場所 |
まとめ
検証の結果から、Aqaraセンサーでカバーできるエリアをまとめてみました。
センサーから受信機 | 通信可能距離 |
---|---|
目視可能な場所 | 40m程度 |
目視できない場所 | 20m程度(壁の材質や厚さなどにもよる) |
設置状況により無線環境が異なるため、一概に距離をお約束するものではありませんが、導入の際のひとつの参考にしていただけば幸いです。
また、検証結果は随時追加していきます。