はじめに
AzureでVMイメージを使ってVMを作成する際、何も設定していないとVMイメージが存在するリージョンにしかVMを展開できません。
東日本リージョンに作成してあったVMイメージを使って、西日本リージョンにVMを作成したかったので、
Azure Compute Galleryを利用してイメージをレプリケートさせました。
Azure Compute Galleryの詳細はこちら。
前提条件
- 事前にVMイメージが作成されていること
VMイメージ作成時にAzure Compute Galleryに登録することも可能ですが、今回は事前に作成されているVMイメージを使います。
手順
Azure Compute Galleryの作成
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必要な情報を入力して「次:共有方法」をクリック
リソース名には、アルファベット/数字/アンダースコア(_)/ピリオド(.)のみで、ハイフン(-)は使えません。
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「ロールベースのアクセス制御(RBAC)」を選択して、「次:タグ」をクリック
Azure Compute Galleryから作成したイメージを外部に共有することも可能ですが、
今回は他リージョンで使えるようにしたいだけなので、特に追加の設定はせずに先に進みます。
VMイメージをAzure Compute Galleryに登録する
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必要な情報を入力して「次:バージョン」をクリック
設定項目 設定値 備考 サブスクリプション (Azure Compute Galleryが存在しているサブスクリプション) グレーアウトされていて変更不可 リソースグループ (Azure Compute Galleryが存在しているリソースグループ) グレーアウトされていて変更不可 地域 (登録するVMイメージが存在しているリージョン) VMイメージ定義名 (Azure Compute Galleryに登録する際に付与される定義名) VMイメージと同名でも違う名前でも問題なし OSの種類 (登録するVMイメージのOS) VMの世代 (登録するVMイメージのVMの世代) OSの状態 一般/特殊 一般化(sysprepを実行)して作成したVMイメージであれば「一般」、そうでなければ「特殊」を指定 発行元 一意の名前 オファー 一意の名前 SKU 一意の名前
※「発行元」「オファー」「SKU」は、VMイメージを管理する上での情報として記載するだけで、どんな値を設定しても動作影響は無いですが、VMを作成した際の概要ページに設定値が表示されるので、変な名前を付けるとずっと残ります(笑)
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登録するVMイメージとレプリケートするリージョンを選択し、「次:発行のオプション」をクリック
設定項目 設定値 バージョン名 1.0.0 リージョン (登録するVMイメージが存在しているリージョン) ソースイメージ (登録するVMイメージ名) 最初から除外 ◉いいえ VMイメージバージョンの終了日 (登録したVMイメージの利用終了日) 既定のレプリカ数 1 ターゲットリージョン (VMイメージを利用したいリージョンを追加) -
必要に応じて登録するVMイメージの情報を入力して「次:タグ」をクリック
今回のようにVMイメージのレプリケーションが目的であれば、特に入力する必要はないです。
VMイメージ登録後
西日本リージョンに、東日本リージョンに作成されたVMイメージを利用してVMを作成することができました。
この設定をしておくとAnsibleからでも同様にVMイメージから西日本リージョンにVMを展開できたので、色々便利に使えそうです(*'▽')