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【備忘録】新人SE向け Javaプログラミング学習手順

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Last updated at Posted at 2026-04-14

本記事は、新人SEに Java プログラミングのフォローをする際の、自分用の備忘録としてまとめたものです。
そのため、内容は全体像をつかむための整理が中心であり、やや理想論的な部分も含んでいます。

個人の経験と独断による整理ではありますが、誰かの学習の道筋を考える際の参考になれば幸いです。

1. 前提条件

本記事では、次の状態まで準備できていることを前提にしています。

  • WSL2 + VSCode の環境構築ができていること
  • VSCode の基本的な使い方をある程度理解していること
  • WSL2 に Java JDK がインストールされていること

このあたりは、拙稿ですが以下の記事で触れています。

まだ未準備の部分がある場合は、先にこちらを整えておくと、その後の学習がかなり進めやすくなります。

2. VSCode に Java 拡張機能を入れる

まずは、VSCode で Java を学習しやすい状態にしておきます。

VSCode 公式ドキュメントには Java 関連ページがあるので、そこの内容を把握しておくととても便利です。

英文ですが、Google 翻訳や生成AIを併用すれば、初学者でも要点は追いやすいと思います。

ひとまず、最初の導入としては、公式でも案内されている Extension Pack for Java を入れておくのがおすすめです。

これは、Java 開発でよく使う基本的な拡張機能をまとめたパックです。
個別に一つずつ探して入れるより、まずこれを入れておいた方が分かりやすいです。

学習初期は、「まず動かせる状態を作る」ことが大切です。
細かい拡張機能の違いを気にするのは後回しで問題ありません。

3. まずは「Hello World」を動かす

環境が整ったら、最初の一歩として Java のプログラムを実際に動かしてみます。

たとえば、現在開いているディレクトリに HelloWorld.java というファイルを作り、次の内容を書きます。

public class HelloWorld {

    public static void main(String[] args) {
        System.out.println("Hello World!!");
    }

}

VSCode でこのファイルを開き、ファイル上で右クリックして Run Java を選択すると、画面下部のターミナルに Hello World!! と表示されます。

ここで大事なのは、文法を細かく理解しきることではありません。
まずは「Java ファイルを作る」「実行する」「結果が表示される」という一連の流れを自分の手で確認することです。

この段階で、

  • Java プログラムはこういう形で書く
  • VSCode ではこうやって実行できる
  • エラーが出たらターミナルを見る

という基本の流れがつかめれば十分です。

4. 入門書で Java の基本文法を学ぶ

Hello World を動かせたら、次は入門書で Java の基本構文を学びます。

世の中にはさまざまな Java 入門書がありますが、変数、条件分岐、繰り返し、メソッド、クラスといった基礎部分はどの本でも大きくは変わりません。
そのため、最初の一冊は「極端に古すぎない」「自分が読み進めやすい」と感じるものを選べば問題ないと思います。

強いて言えば、新しめの書籍の方がおすすめです。
Java は継続的に進化しており、新しいバージョンほどモダンな書き方が紹介されやすいためです。

ただし、Java は後方互換性が高く、少し前の書き方がすぐ動かなくなることはあまりありません。
そのため、最初の段階では「完璧な一冊」を探しすぎず、まずは一冊やり切ることを優先した方がよいです。

5. Spring Boot に入る前に押さえておきたいこと

Java の基本文法を学んだら、そのまま Spring Boot の学習へ進みたくなると思います。
もちろんそれ自体は悪くありませんが、その前に周辺知識をある程度押さえておくと、Spring Boot の理解がかなり深まります。

フレームワークは便利ですが、前提知識がないまま学ぶと、

  • 何のための機能なのか
  • どの問題を解決しているのか
  • どこまでがフレームワークで、どこからがアプリケーション固有の実装なのか

が見えづらくなりがちです。

ここでは、特に先に見ておくとよいと感じる分野を挙げます。

5.1 フロントエンドと Web 技術の基礎

バックエンド開発をする場合でも、Web アプリ全体の流れは知っておいた方がよいです。

たとえば、

  • ブラウザとサーバがどう通信しているのか
  • HTTP とは何か
  • HTML / CSS / JavaScript が画面側で何をしているのか

が分かっていると、Spring MVC や Web API の学習がかなり理解しやすくなります。

入門としては、以下の書籍が分かりやすいと思います。

フロントエンドだけでなく、Web システム全体を見るための土台作りにも向いています。

5.2 バックエンドの全体像

Java を学んでいると、どうしても「コードを書くこと」そのものに意識が向きやすいですが、実務では「そのコードがシステム全体のどこで動くのか」を把握することも重要です。

たとえば、

  • サーバサイドプログラム
  • 非同期処理
  • バッチ処理

といったものを知っておくと、Spring Boot の学習内容が現場のイメージと結び付きやすくなります。

概要把握用として、拙稿ですが以下の記事も参考になるかもしれません。

5.3 データベース

Java の業務システム開発では、データベースとの連携はほぼ避けて通れません。
そのため、Spring Boot に入る前に、データベースの基本概念はある程度押さえておくのがおすすめです。

特に、まず学ぶべき中心はリレーショナルデータベース(RDB)です。
実務では Oracle、MySQL、PostgreSQL などが広く使われています。

一方で、近年は RDB 以外のデータベースもよく使われます。
たとえば、次のような種類があります。

キーバリュー型データベース

キーと値の組でデータを扱うデータベースです。
シンプルで高速な用途に向いており、Redis などが代表例です。
キャッシュやセッション管理などで使われることがあります。

ドキュメント指向データベース

JSON のような構造を持つ文書単位でデータを管理するデータベースです。
MongoDB がよく知られています。
RDB より柔軟なデータ構造を扱いたい場面で採用されることがあります。

検索エンジン

全文検索や絞り込み検索に特化した仕組みです。
Elasticsearch や Apache Solr などが代表例です。
データ管理の主役というより、検索機能を強化するために組み合わせて使われることが多いです。

データベース全体の種類をざっくり見るには、DB-Engines のようなサイトを眺めてみるのも参考になります。
まずは「RDB 以外にもいろいろある」と知っておくだけでも十分です。

5.4 オブジェクト指向

Java はオブジェクト指向言語として紹介されることが多く、Spring Framework もその考え方の上に成り立っています。

ただし、「オブジェクト指向とは何か」という話は抽象的になりやすく、最初から概念論だけで理解しようとすると難しいです。
そのため、まずは Java 入門書に出てくる次のような要素をしっかり復習するのがよいと思います。

  • クラス
  • インスタンス
  • 継承
  • インターフェース
  • カプセル化

Spring は、クラス同士の役割分担や依存関係をうまく扱うフレームワークです。
そのため、Java のオブジェクト指向まわりの基本が曖昧だと、フレームワークの振る舞いが理解しづらくなります。

5.5 ビルドツール(Gradle / Maven)

これまでの学習では、VSCode の機能を使って単体の Java ファイルを実行してきたと思います。
しかし、実際のアプリケーション開発では、複数のソースコードや外部ライブラリをまとめて扱い、アプリケーションとして実行可能な形に組み立てます。

この組み立て作業がビルドであり、そのためのツールがビルドツールです。

Java の現場では、Gradle や Maven がよく使われます。
Spring Boot を使う場合も、依存ライブラリの管理やアプリケーションの起動・テストなどでビルドツールの知識が必要になります。

最初から細かく機能を把握する必要はありませんが、

  • 依存ライブラリを管理する
  • ビルドやテストを実行する
  • 設定ファイルに必要な記述を書く

といった役割があることを知っているだけでも、Spring Boot 学習でつまずきにくくなります。

Gradle については、余裕があれば公式ドキュメントの入門ページに目を通しておくとよいです。

あわせて、Spring Boot で Gradle をどう使うかを見たい場合は、Spring 公式ドキュメントも参考になります。

6. Spring Boot 学習で意識したいこと

ここまで来たら、いよいよ Spring Boot の学習に入れます。

ただ、Spring Boot を学ぶときは、最初に次の点を意識しておくと理解しやすいです。

  • Spring Boot は、Spring Framework を中心とした各種 Spring プロジェクトを使いやすくする仕組みである
  • 実際の基盤機能は Spring Framework 側にあることが多い
  • バージョンが変わると、書き方や設定方法が変わることがある

Spring Boot は、Spring Framework を簡単に使い始められるようにした仕組みだと考えるとイメージしやすいです。
つまり、Spring Boot の学習は、Spring Framework の主要機能を学びつつ、それを Spring Boot でどう扱うかを学ぶことでもあります。

また、Spring Boot や Spring Framework は、メジャーバージョンが変わると一部の設定名やコードの書き方が変わることがあります。
そのため、学習時には「このコードをそのまま暗記する」よりも、「何のための機能なのか」を理解することが大切です。

たとえば現場で使っているバージョンが、手元の教材と少し違っていても、

  • これは Web リクエストを受けるための機能
  • これは DI を行うための仕組み
  • これはデータアクセス層を分けるための考え方

という理解ができていれば、新しい書き方を調べて追従しやすくなります。

そのため、学習する Spring Boot のバージョンは、極端に古すぎなければ、最初の段階ではそこまで神経質になりすぎなくてもよいと思います。
まずは基本機能を一通り体験することが大切です。

6.1 Spring Boot 学習を始めるにあたって、VSCode に入れる拡張機能

Spring Boot の学習を始める際は、VSCode 側に関連する拡張機能を入れましょう。

まず、Spring Boot Extension Pack です。

これは、Spring Boot 開発で使う拡張機能をまとめて導入できるパックです。

この拡張機能群の中で、最初の段階で特に押さえておきたいのは次の機能です。

学習初期は、Spring Initializr を使ってひな形を作り、VSCode 上から起動してみる流れに慣れるだけでも十分です。
細かい設定を一つずつ手で覚えるより、まずは「Spring Boot プロジェクトを作る」「起動する」という流れをつかむ方が大切です。

あわせて、ビルドツールとして Gradle を使う場合は、次の拡張機能も入れておくと便利です。

Spring Boot の学習では、依存関係の追加やタスクの実行で Gradle を触る場面が出てきます。
そのため、VSCode 上で Gradle を扱いやすくしておくと、学習が進めやすくなります。

6.2 最初に押さえたい学習項目

最初の一冊で学ぶ際は、特に次のような項目を押さえておくとよいと思います。

  • Spring Boot の特徴
  • アノテーションとオートコンフィグレーション
  • Spring MVC の基本
  • @Controller と画面表示
  • @RestController による Web API
  • @Service によるサービス層の分離
  • @Repository の役割
  • @Component を含む各種コンポーネントの使い分け

このあたりが分かると、Spring Boot アプリケーションの基本的な構造がかなり見えやすくなります。

6.3 Spring Boot 学習の進め方

まずは、手を動かしながら学ぶのがよいと思います。
最初からすべてを理解しようとする必要はありません。

Spring Framework の機能は非常に多く、書籍だけですべてをカバーするのは難しいです。
そのため、

  • まず書籍で全体像をつかむ
  • 分からない部分は公式ドキュメントや Web 記事で補う
  • 実際に小さなアプリを作って試す

という進め方が現実的です。

最終的には、現場でコードを読んだり書いたりしながら理解が深まっていく部分もかなり大きいです。
最初の学習では、「Spring Boot を使った Web アプリの基本構造が分かる」状態を目標にするとよいと思います。

まとめ

新人SE向けの Java 学習手順としては、個人的には次の流れがおすすめです。

  1. 開発環境を整える
  2. VSCode で Java を動かしてみる
  3. 入門書で Java の基本文法を学ぶ
  4. Web、バックエンド、データベース、オブジェクト指向、ビルドツールの基礎を押さえる
  5. Spring Boot の学習に進む

Java の学習は、文法だけを追っていると、途中で「この知識が何に使われるのか」が見えにくくなりがちです。
一方で、システム全体の流れや周辺技術と結び付けながら学ぶと、理解しやすさがかなり変わってきます。

特に新人のうちは、完璧を目指して立ち止まるよりも、まずは一通り触れてみて、全体像を掴んでから必要に応じて掘り下げていく方が進めやすいと思います。

本記事が、Java 学習の進め方を考える際の参考になれば幸いです。

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