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Ubuntuを「自分色」に染める。9色自動生成・システム汚染ゼロのカスタマイズツール『Kawaiintu』を作った話

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はじめに
background.jpg

Linuxのデスクトップカスタマイズ(Rice)は楽しいものです。しかし、GNOME環境をいじり倒した結果、「システムが不安定になった」「元に戻せなくなった」「設定ファイルが散らばって管理不能になった」という経験はありませんか?

かつてMoebuntuという素晴らしいプロジェクトがありましたが、現代のUbuntu(26.04 LTS)環境では、そのまま適用するには無理があったり、手作業が多くて事故の元になりがちでした。

そこで、「可愛さはそのままに、中身を現代の技術で安全に刷新する」ことを目的としたセットアップヘルパー『Kawaiintu (Post-Moebuntu) Setup Helper』を開発しました。
このツールが解決したかったこと

従来のデスクトップカスタマイズには、主に3つの課題がありました。

手作業の限界: Illustratorや手動のコード修正でカラーテーマを作ると、管理が極めて煩雑になる。

システムへの侵食: /usr/share/ 以下のファイルに直書きしたり、危険なコマンドを叩くと、OSのアップデートで環境が壊れる。

後戻りできない恐怖: いざ「元に戻したい」と思ったときに、どのファイルを修正したか分からなくなる。

Kawaiintu の技術的アプローチ

  1. Pythonによるテーマの完全自動化

手作業による画像編集を廃止しました。Pythonスクリプトを組み込み、色相(Hue)の回転計算を自動化することで、9色のカラーバリエーションを瞬時に生成できるようにしました。これにより、人間が手作業でIllustratorを操作してテーマを作る必要はなくなりました。
2. 「システムを汚さない」設計思想

カスタマイズの適用と削除を明確に分離しました。

インストールは /usr/share/themes/ 配下への標準的な配置と、dconf による安全な設定書き込みに限定。

システム設定を破壊するような危険なハードコーディングを排除。
  1. GDM(ログイン画面)の「しぶといロゴ」を透明化する小技

GDMのロゴを消す際、単に設定を空にするとフォールバック画像が表示されることがありますが、Kawaiintuでは1pxの透明なPNG(Watermark)を読み込ませることで、表示領域を物理的に乗っ取り、デフォルトのロゴが表示されないように制御しています。
Bash

透明画像によるロゴ乗っ取りの実装例

TRANS_LOGO="/usr/share/pixmaps/transparent_1px.png"

base64から1x1の透明PNGを生成し、ロゴパスに指定する

echo "iVBORw0KGgoAAAANSUhEUgAAAAEAAAABCAQAAAC1HAwCAAAAC0lEQVR42mNkYAAAAAYAAjCB0C8AAAAASUVORK5CYII=" | base64 -d | sudo tee "$TRANS_LOGO" >/dev/null

インストール方法

最新の Ubuntu 26.04 LTS 環境であれば、以下の手順ですぐにあなたのデスクトップを彩ることができます。

GitHubリポジトリ から scripts.tar.xz をダウンロード。

解凍して Kawaset を「プログラムとして実行」。

メニューに従って好きな色を選ぶだけ。

スクリーンショット 2026-05-30 151606.png

おわりに

Kawaiintuは、Moebuntuの「デスクトップを自分の好きな色で塗りつぶす楽しさ」を現代のUbuntuで安全に継続するためのプロジェクトです。

もし「もっとこういう色が欲しい」「こういうカスタマイズも自動化したい」というアイディアがあれば、ぜひGitHubのDiscussionで教えてください。あなたのUbuntuを、あなただけの色に染め上げましょう!

GitHubリポジトリ: https://github.com/mifjpn/Kawaiintu-kantan-script-for-Ubuntu26.04/releases/tag/v1.0.0

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