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rails newシリーズをこれから視聴する方にむけた環境構築の手順書(Windows用)

Last updated at Posted at 2025-10-20

はじめに

はじめまして。株式会社ソニックガーデンでコーポレートをしています、みっちゃんと申します。

この度はrails newの動画を教材として選んでいただき、ありがとうございます!

また、こちらの記事に偶然辿り着いたという方も、ご覧いただきありがとうございます!

このQiita記事は、Ruby on Rails初学者向けのアプリ開発学習動画「rails new」シリーズでハンズオンを行うための環境構築資料です。Railsの基礎からWeb開発に役立つ便利ツールやTipsまで、ソニックガーデンの若手現役プログラマ2名が、サクサク進めながら学べるように構成しています。

興味がある!というRails初学者の方はぜひ、このリンクのプレイリストから動画をいくつかご覧いただき、学習を始める際は、今読んでいる資料を参照しながら環境構築を進めてください。

記事の対象者

  • 今からrails newシリーズでハンズオンをしようとしている方
  • miseを利用したRails開発を利用したRails開発をしたい方(動画視聴者の環境構築用にまとめた記事ですが、参考になりそうな方はぜひ使ってください)

こちらはWindowsPCをお使いの方向けの環境構築資料です。MacPCでの環境構築手順を読みたい方はこちらへどうぞ

WSL + Rails環境セットアップ手順

こちらの環境構築資料はintel製のWindowsで作成した資料のため、機種によっては出力内容が異なったり、予期しないエラーが発生するかもしれません。困った場合はぜひコメントにてご連絡ください。

1. WSLの導入

Windowsのタスクバーにある検索ボックスで「PowerShell」と入力します。検索結果に表示された「Windows PowerShell」を右クリックし、「管理者として実行」を選択してください。

管理者権限のPowerShellが起動したら、そこに以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。

wsl --install

wslのインストールが成功した場合、続けて以下のコマンドを実行します。

wsl

ユーザー名とパスワードの入力を促す画面が表示されていれば成功です!
適切なユーザー名(半角英数小文字のみ)とパスワードを入力しましょう。
(セキュリティのため入力したパスワードの文字は画面に表示されませんが、入力は認識されています。確認のため、もう一度同じパスワードを入力してください)

入力した「ユーザー名」と「パスワード」は忘れないようにパスワード管理アプリなどに保管しておきましょう

2. WSLを有効化する

設定の検索バーに「Windownsの機能の有効化または無効化」を入力しクリックします。
「Linux用Windowsサブシステム」にチェックを入れ、再起動を促されるのでそのまま再起動してください。

次に、「Microsoft Store」を開きます。検索窓に「Ubuntu」と入力して「Ubuntu」アプリケーションをインストールします。

「Ubuntu」をインストールするようにしてください 。
「Ubuntu 18.04 LTS」「Ubuntu 20.04 LTS」ではなく「Ubuntu」です

これで「Ubuntu」のインストールが完了しました!

3. Homebrewのセットアップ

以下のコマンドをターミナルで実行してください。

sudo apt install build-essential gcc procps curl wget file git

次に、以下のコマンドを実行してください。

/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"

途中で [ENTER] キーを押す箇所が出てくるので押してください。最後に Next steps: が出たら完了です。

次に、以下のコマンドを実行してください。

test -d ~/.linuxbrew && eval "$(~/.linuxbrew/bin/brew 
shellenv)"
test -d /home/linuxbrew/.linuxbrew && eval "$(/home/linuxbrew/.linuxbrew/bin/brew shellenv)"
echo "eval \"\$($(brew --prefix)/bin/brew shellenv)\"" >> ~/.bashrc

以下のコマンドでシェルを再起動してください。

exec $SHELL -l

以下のコマンドを実行してバージョンが表示されていればインストールの完了です。

brew --version

4. miseのセットアップ

miseを使って開発に必要なrubyやnodeのインストールをしていきます。

brew install mise

以下のコマンドを実行してバージョンが表示されることを確認してください。

mise -v

次に以下のコマンドを実行してください。

echo 'eval "$(mise activate bash)"' >> ~/.bashrc

その後に以下のコマンドを実行して有効化してください。

source ~/.bashrc

nodeを以下のコマンドを実行してインストールします。

mise use --global node@24.5.0

yarnを使えるようにします。

mise use yarn@1.22.22

rubyのインストールをします。

mise use --global ruby@3.4.5

以下のコマンドを実施したとき、添付画像のようになっていればインストールができています!
(バージョンの番号は必ずしも同じでないので、気にしなくて大丈夫です)

mise list

# 出力例
Tool      Version  Source                      Requested
node      24.5.0   ~/.config/mise/config.toml  latest
npm:yarn  1.22.22  ~/.config/mise/config.toml  latest
ruby      3.4.5    ~/.config/mise/config.toml  latest

5. Railsのインストール

以下のコマンドを実行してください。

gem install rails --no-document

以下のように、インストールされたRailsのバージョンが表示されればOKです。
(バージョンの番号は違うかもしれません)

rails -v

# 出力例
Rails 8.0.2

6. PostgreSQLのインストール

以下のコマンドを実行してPostgreSQLをインストールしてください。

brew install postgresql@17

PostgreSQLサービスを開始します。

brew services start postgresql@17

以下のコマンドを実行して「postgresql@17」が表示されていればOKです。

brew list | grep postgresql

PostgreSQLが正常に動作しているか確認をします。以下のコマンドを実行したとき、実行例のようなものが表示されていればOKです。

psql --version

# 出力例
psql (PostgreSQL) 17.0

PostgreSQLにスーパーユーザー (postgres) として接続し、開発用のユーザー(ロール)を作成します。

psql -U postgres

# 出力例
psql (17.0)
Type "help" for help.

postgres=#

上記のようにプロンプトが postgres=# に変われば、データベースに接続できています。
接続した状態で、Railsから利用する新しいロールを作成します。

<wslで作成したuser名>の部分は、ご自身のWSLユーザー名(whoamiコマンドで確認できます)に置き換えてください。

CREATE ROLE <wslで作成したuser名> WITH CREATEDB LOGIN;

# 出力例
CREATE ROLE

ロールの作成が完了したら、以下のコマンドでpsqlを終了します。

\q

7. Gitのインストール

以下のコマンドを実行してください。

brew install git

以下のコマンドを実行して「git」が表示されていればOKです。

brew list | grep git

8. vipsのインストール

Active Storageでの画像変換を行う場合はvipsが必要となります。以下のコマンドでインストールしておきましょう。

brew install vips

以下のコマンドを実行して「vips」が表示されていればOKです。

brew list | grep vips

9. Rails プロジェクトの作成と動作確認

Ruby と Rails のインストールが完了したら、試しに新しい Rails プロジェクトを作ってみましょう。

9-1. Rails プロジェクトの作成

Railsが正常に動作するか確かめるため、試しにプロジェクトを作成してみましょう。
(例:ブログアプリを作るとして blog_app という名前で作成)

PostgreSQLを使用する場合:

rails new blog_app --database=postgresql

(必要な人のみ)VSCodeのインストール

Railsアプリケーションの開発には、IDE (Integrated Development Environment) と呼ばれる統合開発環境を用いてコードを記述します。
開発環境構築の一環としてインストールしておきましょう。

「rails new」ではVS Codeを使用します。すでに利用しているIDEがある場合は、そちらのIDEでも問題ありません。

1. VS Codeの公式サイトにアクセス
https://code.visualstudio.com/ を開きます。

2. ダウンロード
「Download for Windows」ボタンをクリックします。 自動的にWindows用のインストーラー(.exeファイル)がダウンロードされます。

3. インストール
ダウンロードした.exeファイルをダブルクリックしてインストーラーを起動します。 使用許諾契約に同意し、基本的にはデフォルト設定のまま「次へ」をクリックしてインストールを完了させます。 (特に「PATHへの追加(再起動後に有効)」のチェックがついていることを確認してください)

4. 起動
スタートメニューから「Visual Studio Code」を選択して起動します。

9-2 VSCodeの拡張機能をインストール

vscodeを開いて左のツールバーのExtensions(4つの正方形からなるアイコン)をクリックし、検索バーで「WSL」というキーワードで検索しヒットする以下の拡張機能をインストールします。

image.png

9-3 Railsプロジェクトを開く

「Ubuntu」の画面にいき、作成したrailsプロジェクトに移動して、「code .」コマンドでRailsプロジェクトを開く

cd blog_app
code .

9-4 ターミナルを開く

vscodeのアプリ内でCtrl + j を押し、ターミナルを開いてください。

9-5 DBを作成する

vscodeのターミナル上でPostgreSQLサービスが起動していることを確認します。

brew services list | grep postgresql

データベースを作成

rails db:create

9-6 Railsサーバーを立ち上げる

ここまでの手順ができた状態で、以下のコマンドを打ってサーバーを立ち上げてください。

rails s

デフォルト設定の場合、この状態でhttp://localhost:3000/ にアクセスすると、以下のようなRailsのロゴが表示されたのウェルカムページが表示されます。

image.png

これで Ruby on Rails を使ってプログラミングする準備ができたことになります。おめでとうございます!

おわりに

ここまで出来ていればrails newでの動画視聴を始めることができます。大変お疲れ様でした。

環境構築資料についての疑問や指摘があれば、Qiitaのコメント欄にお願いします。それ以外にももし動画視聴の途中で疑問点や問題に直面した場合は、動画のコメント欄で質問してみてください!

それでは、Ruby on Railsのアプリケーション開発を楽しみましょう!youtubeチャンネルでお待ちしてます!

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