Azureで個人用のWindows VM、作ってログインしてみた
Azureで初めて仮想マシン(VM)を作成しましたので、そのやり方をシェアします。アカウントの準備からVMのデプロイ、そしてログインまでバッチリ解説します。特に、Windows VMの休止状態(Hibernate) を活用し、必要な時だけ起動してコストを抑える方法についても解説します。
個人で24時間フルで動いてないと困る個人が使うWindowsは、実は数少ないはずです。
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2. 仮想マシン(VM)をデプロイ
さあ、いよいよVMを作成していく!今回はWindows Server 2022 Datacenter: Azure Editionのイメージを使って、休止状態に対応したVMサイズを選びました。
2.1. VM作成のスタート!
Azureポータルにログインして、左のメニューから「仮想マシン」を選択。
「+ 作成」をクリックして、「仮想マシン」を選択。
2.2. 基本設定を実施
「仮想マシンの作成」画面が出てきたら、このような感じで設定しました。
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プロジェクトの詳細
- サブスクリプション: 自動で選択。
- リソースグループ: 自動入力されたままでOKと判断。これは、初めての作成でリソースを個別にまとめる必要がないため。
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インスタンスの詳細
- 仮想マシン名: 任意のVMの名前を入力。
- リージョン: 「Australia East」を選択。
- 可用性オプション: 「インフラストラクチャの冗長は必要ありません」を選択。
- セキュリティの種類: 「標準」に設定。
- イメージ: 「Windows Server 2022 Datacenter: Azure Edition (x64)」を選択。
※今回、日本のリージョン(Japan East/West)ではHibernateに対応した構成が見つからなかったため、対応が確認できた海外リージョンを選択した。
※このイメージはHibernateに対応している。\*\*`Azure Edition`\*\*という表記が、Azure特有の機能(Hibernateなど)に対応している目印らしい?。
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Azure Spot インスタンス: チェックせずに進行。
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サイズ: 「D4asv5」を選択。
※D4asv5はHibernateに対応したVMサイズです。個人利用ならより安価なBファミリーで十分でした。
2.3. ディスク設定も確認
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OSディスクの種類: 「Standard SSD」を選択。
※コストを抑えつつ、パフォーマンスもそこそこ出ます。個人利用であれば、費用優先でStandard HDDを選ぶ選択肢もあるが、SSDを選択しました。
2.4. ネットワーク設定を確認
特に変更せず、以下のような構成が自動で作成されていた。
- 仮想ネットワーク/サブネット: 新規作成されたものをそのまま使用。
- パブリックIP: 自動で作成され、このアドレスで後ほど接続。
- NICネットワークセキュリティグループ: 「基本」を選択。
- パブリック受信ポート: 「RDP (3389)」が反映されていることを確認。
2.5. 残りの設定はデフォルトのまま
「管理」「監視」「詳細設定」「タグ」などは特に設定を変更せず、そのまま進む。
2.6. デプロイを実行!
「確認および作成」→「作成」と進んで、数分後にデプロイが完了。
3. 作成したVMにログイン
デプロイ完了後、AzureポータルからVMのIPアドレスを確認し、RDP(リモートデスクトップ)で接続。
- Windows標準のリモートデスクトップ接続クライアントを起動し、「IPアドレス」「ユーザー名」「パスワード」を入力。
- 無事にWindows Server 2022のデスクトップが表示され、ログイン成功!
4. 休止状態(Hibernate)の設定と活用法
Azureでは、一部のVMサイズ・イメージ・リージョンの組み合わせにおいて、VMを休止状態(Hibernate)にできる。今回はその構成に対応したVMを作成したので、次のように運用可能です。
- 休止するには: AzureポータルでVMを選択し、「停止」ボタンの横にある「…」メニューから「休止」を選択。
- 再開するには: 「起動」ボタンをクリックすれば、元の状態から即座に復元される。
💡 重要な注意点:
- Hibernateは対応するVMサイズ・OSイメージ・リージョンでのみ使用可能。
- VM作成時にHibernateオプションを有効化しておく必要がある(後から変更不可)。これは、VM作成時の基本設定でサイズやイメージを選択する際に意識が必要。
- 詳細は公式ガイド参照:
👉 Azure VM Hibernate 機能の公式ドキュメント(日本語)
おわりに
正直、思っていたよりサクサクVMができたが、使用したサイズが「Dファミリー」だったからのようでした。Dファミリーはエンタープライズ向けの高性能なシリーズで、その処理速度の速さを実感できた。個人的に使う分には、Dファミリーの半額くらいで使える「Bファミリー」で十分そうでした。
今回の手順でAzure VMの基本はマスターできたので、今度は、つけっぱなしではなく定期実行に踏み込みます。